コロナ禍での卓球大会開催について

OBUコーチ

私は、静岡市卓球協会の役員をしています。

先日、清水ラージボールリーグ戦が開幕し、3日間その運営を行ってきました。

静岡市で開催される3つのリーグ戦の1つで、リーグ戦としては今年度の初となります。

折しも、東京オリンピックの卓球競技も、コロナウィルス感染症防止対策の一環で無観客で行う旨が発表されました。

3日間の運営を通じて、コロナ禍での卓球大会は今後どうなっていくのかを考えました。

静岡市での取り組み

静岡市は、県内の中でも試合数が多い支部です。

小・中・高・一般を合わせて静岡市が主催する試合は、年間で40試合を超えます。

しかし、昨年度(2020年度)は、ほとんどの大会が中止になりました。

上期は、ほぼ全滅でした。

下期に入ってようやく何試合かは行なえたものの、やはり直前に中止になるなどして、全ての試合は出来ませんでした。

静岡市卓球協会では、状況が刻々と変化する中で「新型コロナウィルス感染症対策のガイドライン」を制定しました。

それを何度も刷新して、「こんな形で大会をやって行こう」という指針が出来上がってきました。

選手の皆さんへの連絡は、主に静岡市卓球協会のホームページを通じて行われました。

ホームページは10年前に開設し、

  • 大会要項
  • 申込書
  • 大会結果

などを掲載してきました。

初期の頃こそアクセス数は少なかったですが、徐々に皆さんの間に浸透し、今ではなくてはならないツールにまで成長しました。

コロナ禍でも一役買っていて、何かあればホームページを見て確認すると言う様に、まさに「ホーム」の役割を担っています。

コロナ禍になるなど10年前は全く予想していませんでしたが、早いうちからこの様な情報インフラを整備しておいて良かったと思います。

今年度(2021年度)は、昨年度下期の経験を活かし、もう少し積極的に試合を計画しようという事になりました。

具体的には、最も参加人数の多い、

  • 静岡社会人リーグ戦
  • 清水卓球リーグ戦
  • 清水ラージボールリーグ戦

の3つのリーグ戦を優先することに決まりました。

行事予定を組む上で、一番ネックになったのが各体育館の使用人数制限でした。

清水ラージボールリーグ戦の主会場である清見潟体育館は、人数制限が100名でした。

静岡市内の体育館の中では、フロア面積が小さい部類に入ります。

人数が多く集まるリーグ戦のような大会を、清見潟のような小さな体育館を使用していかに行っていくか。

今回は、コロナ禍における大会運営の重要な試金石となる大会だったのです。

清水ラージボールリーグ戦

コロナ以前は、卓球台もMAXの16台配置し、全ての部が集まって試合をしていました。

1部は12~14チームあってそれが6部まであるので、1チーム平均5名としても、400名前後が集まっていたことになります。

今から思えば、よく運営出来ていたものだと思います。

さすがにそれでは人口密度が高過ぎるので、途中から

  • 1,3,5部
  • 2,4,6部

の、2つに分けて開催する様にしました。

コロナ禍になり、それでも人数制限をオーバーしてしまうので、苦肉の策として午前と午後に分けて1部ずつ開催する事になりました。

6部あるので、それで3日間というわけです。

1部ずつやればスタッフを入れても70名前後で、人数制限を楽々クリア出来ます。

コロナ以前に比べると、かなり変則的です。

しかも、リーグ戦の前に行なっていた代表者会議も今年度は中止で、連絡はホームページへの掲載のみでした。

それにも関わらず、大勢の方が間違えることなく大会に参加し、試合を楽しんで頂きました。

本当に有難いことだと思います。

この場を借りてお礼を言わせて頂きます。

ご協力、ありがとうございました。

上手く行った要因

ここまで上手く行った要因は3点あります。

  1. 昨年度下期の段階で「新型コロナウィルス感染症対策のガイドライン」を作成し、精査していたこと。
  2. それをホームページ掲載することで多くの選手の皆さんに広くお知らせ出来たこと。その仕組みが既にあったこと。
  3. 協会員の皆さんおよび運営スタッフの皆さんの協力。

ガイドラインには、どの大会にも共通するコロナ対策が書かれています。

  • 検温・消毒
  • マスクの着用
  • 換気

についてなどです。

予め情報を提供しておくことで、開会式での諸注意は確認程度で済みました。

今後もこのガイドラインに従って、運営して行けば良いと思われます。

静岡市卓球協会のホームページは、こちらのURLをご覧ください。⇒HP

ガイドラインは、サイドコンテンツのバナーをクリックしてください。

他の地域の方にも参考になると思います。

清見潟体育館は駐車場台数も少なく、入りきらない車をどうするかと以前から問題になっていました。

しかし、今回の様に分散開催することで、副産物的にこの問題もクリア出来ました。

ただ、運営スタッフの負担が増えたという新たな課題も出てきました。

しかしこの課題も、大会のやり方を確立して共有し、スタッフ間で交代しながら運営することで、解決できる見込みです。

コロナ禍での卓球大会はまだ始まったばかりで、これからが重要なのですが、確かな手応えを私は感じているのです。

ワクチン接種について

この記事を書いているのは、2021年7月半ばです。

ここ静岡市でも、高齢者の方を中心にワクチンの接種が進んで来ました。(全国的には遅いとの報道ですが)

私も、1回目の接種を完了しています。

しかしながら、ワクチンを接種したから100%大丈夫かと言えば答えはノーで、まだまだ予断を許さない状況です。

つまり、ワクチン接種の如何に関わらず、コロナ禍での大会運営は続くという事です。

だとすれば、選手・スタッフの全員が充分なコロナ対策をしつつ、無理なく卓球大会に参加・運営出来る方法がとても重要だという事です。

今年度の模索が来年度以降に大きく影響してくることは、間違いありません。

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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