【OBUコーチ】寒い時期こそ大事になる体調管理と指先のケア
暦の上で小寒を過ぎ、1年の中で最も寒い時期に入ってきました。
私たち卓球選手には、シーズンオフがないです。
一年中プレーしなくてはならないので、その時期に応じた体調管理が必要です。
今回は、この寒い時期の体調管理についてお話させて頂きます。
寒い時期の特徴と対策
寒い時期の特徴は何か。
当り前ですが、
- 気温が低い
- 空気が乾燥している
ことです。
気温が低いと、どうしても肩に力が入り、身体が縮こまります。
どんな人でも、筋肉や関節系が固くなるのが普通です。
血の流れが悪くなるのも、この時期です。
血管は常に収縮していますが、急激な温度変化があると血管が破れるので要注意です。
いわゆるヒートショックというもので、温かい部屋から急に寒い場所、例えば脱衣場やトイレなどに移った時に起ります。
高齢者がこの時期に倒れるのは、ほとんどがこのヒートショックと言われています。
若い人も決して無関係ではありません。
負荷は同じ様にかかっているのですが、血管に柔軟性があるから無事なだけです。
急激な温度変化(温度差)がいけないので、エアコンや衣服で調整しましょう。
空気が乾燥すると、喉や気管支をやられます。
- 手洗い
- うがい
を励行し、マスクを付けて予防しましょう。
温かい飲み物もお勧めです。
胃腸を温めるので、一石二鳥ですね。
のど飴も良いかも知れません。
現在は、コロナ禍でマスクは必需品ですから、特別に準備する必要はないですね。
私は、市販のマスクでは口の周りが荒れてしまうので、家では布マスクをしています。(家の中でもマスクをしています。笑)
水仕事をする人は、この時期手先が荒れます。
指先がひび割れたりするのは辛いですね。
ハンドクリームで、ケアしていきましょう。
ラケットを握る感覚に影響しかねないので、手指のケアは特に重要だと思います。
目が乾燥するのも、この時期の特徴です。
卓球選手にとって視力は命ですので、潤いを保つ目薬などで乾燥を防ぎましょう。
夜は湯舟に浸かり、身体を温めた状態で早めに就寝しましょう。
乾燥肌の人は、風呂上りに保湿クリームを塗ると良いです。
食事はよく噛んで、朝昼はしっかりと、晩ご飯は控えめにして胃腸を休めましょう。
こうして
- 快眠
- 快便
- 快食
をし、さらに快勉強(快仕事)・快練習しましょう。
- 朝は朗らかに起き
- 昼は朗らかに働き
- 夜は朗らかに休む
のです。
これが、心身ともに健康になる秘訣です。
なんだか、保健衛生士のようなコメントになってきましたね!(笑)
卓球選手として
では次に、一人の卓球選手として、この時期に気を付けるべきことは何か。
私は練習場や試合会場に着くまでに、手先・足先を温めるようにしています。
車で移動することが多いので、エアコンの温風を手に送るようにしたり、握ったり開いたり手首を回したりします。
足首も同様に回したり、靴の中で指の曲げ伸ばしをしたりします。
- 手が冷えていると、ラケットを持つ感覚が普段と全く違って練習になりません。
- 足が冷えていると、シューズに履き替えたとき違和感がありフットワークに影響します。
このように、手足を先に温めておくことは、特に重要だと思っています。
また温かい飲み物を少し口に含み、お腹を少し温めておくのもお勧めです。
会場に着いたら、身体全体を温めるように念入りに準備運動をし、ウォーミングアップを夏場の倍くらいやります。
練習の後はユニフォームをさっと着替え、ジャージや上着を早めに着用して、身体を急に冷えるのを避ける様にします。
練習の合間や練習後の水分補給も、冷たい飲み物は避けてお腹を労わります。
家に戻った後のルーチンは前述の通りです。
- 手洗い
- うがい
- 手指消毒
です。
要は普段生活している中でも、
「常に自分はアスリートであるという自覚ことを忘れないこと」
です。
そういう私も「なんちゃってアスリート」の域を出ないのですが。(笑)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)