現代卓球に必要な実践的フットワーク練習とは?

OBUコーチ フットワーク

あなたはどんなフットワーク練習をしていますか?

またそれは現代卓球に根差したものですか?

意外に昔やっていた練習をそのまま継続してやっているのが現状ではないでしょうか。

足を大きく交差させる日本式と呼ばれるフットワーク練習は、間違いではないのですが、それだけでは現代卓球には通用しません。

やはり時代に合った技術を採り入れて行かなくてはなりません。

今号では、先日、地元のS高校で見学した高島規郎先生の指導の内容をご紹介します。

現代卓球とは

現代卓球はどんな卓球を指すのでしょうか。

一言で言うと前陣速攻です。

台から下がらずボールのライジングを捉え、速いタイミングで攻める卓球です。

フォアとバックの切り替えをスムーズに、ピッチは非常に速く、相手に時間的余裕を与えない様にします。

相手に攻められたとしてもブロックやカウンターで応戦し、前陣を死守します。

一球一球、腰を入れて打つ時間は無いので、肩甲骨の開閉で打つ所謂「肩甲骨打法」で腕(と瞬時の体重移動)だけで打ちます。

WTTカップファイナルズの準決勝で、張本智和選手がブラジルのカルデラノ選手に対して見せたプレーが理想です。

その試合での張本選手は、両ハンド速攻でカルデラノ選手のパワードライブを打つ時間的余裕を与えませんでした。

大切なのはバック対バック

殆どのラリーはバック対バックから始まりますので、このラリーで負けないことです。

いきなりフォアハンドの打ち合いになることは、現代卓球ではまずありません。

バック対バックのラリーの中で、フォアを突かれた時も小さなスイングのフォアハンドで攻めます。

台から離された時にだけ、しっかり体重移動をしたフォアハンドのドライブで対抗します。

前陣での足の動かし方

そういう現代卓球の特徴を前提に、足の動かし方を以下に説明します。

S高校の指導の中で高島先生がおっしゃっていたことです。

右足がセンターラインに来るように立ち、エンドラインで並行足に構えます。

その位置で両ハンドで振って行くのですが、バックサイドへ来たボールには、真横へ左足を踏み出します。

フォアサイドのボールに対しては、ボールの長短に応じて、

・斜め前に右足を踏み込む
・真横に右足を踏み込む
・斜め後ろに右足を踏み込む

の3種類があります。

実践的フットワーク練習 その1

次に実践的なフットワーク練習について右利き選手対右利きトレーナーという前提で説明します。

トレーナーは基本的にバックブロックでコースを打ち分けます。

1.バッククロスのラリーで、選手が2本バックハンドを振る。
2.トレーナーはストレートに送る。
3.選手はフォアハンドでフォアストレートに返す。
4.トレーナーは再度ストレートに送る。
5.選手は再度ストレートに返す。
6.トレーナーはクロスへ返す。
以下、1.~6.を繰り返す。

この様に選手はバック2本、フォア2本の左右・切り替えのフットワークをします。

実践的フットワーク練習 その2

右利きトレーナーAと、左利きトレーナーBと選手の3人で行います。

トレーナーAとBは、各々のバックサイドに立ち、バックブロックで返します。

1.トレーナーAと選手のバック対バックのラリーから始まる。
2.選手が2本バックハンドを打ったら、トレーナーAはストレートに送る。
3.選手はそのボールをクロスに返す。
4.トレーナーBはクロスに返す。
5.選手はそのボールをフォアストレートに返す。
6.トレーナーAはクロスに返す。
7.以下、2.~6.を繰り返す。

この様に選手はバック2本、フォア2本の左右・切り替えのフットワークをしますが、フォアのコースをクロスとストレートに打ち分ける練習です。

トレーナーが2人いることで、それぞれの球質が微妙に違うので選手の負荷が高い練習となります。

トレーナーもブロックのコースを狙う練習になります。

・・・・・

S高校の選手たちは全国レベルなので、かなりピッチの速いラリーでのフットワーク練習をしていました。

2人のトレーナーを相手に、高速で行うフットワーク練習は、かなり実践的だと思いました。

 

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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