今すぐやる、やってみる

OBUコーチ スキルアップ

「今すぐやる、まずはやってみる」

これは自戒を込めて今号でお話しますが、今すぐにやれば良いものを後回しにしたため結局やらなかったり、やったとしてもとても苦労したことが多いのではないか、と言いたいのです。

あなたも、思い当たる節があるのではないでしょうか。

例えば、子供の頃の夏休みの宿題。

私は8月の後半になってようやく手を付けるものですから、いつも間に合わなくて、泣きながらやっておりました。

特に、読書感想文は大の苦手で、どうやって原稿用紙を文字で埋めようかとそればかりを考えていました。

子供の頃、読書嫌いに拍車をかけたのは、この宿題のせいなのですが、だからと言って読書感想文が悪いわけではないのです。

大人になってから本を読むのが大好きになりましたし、こうして文章を書くのももっと好きになりました。

要は本来楽しいことを、嫌々ながら取り組んだために、おかしくなってしまっただけなのです。

もう少し早めに宿題に取り組むことや、夢中で読める本を一緒に見つけてあげることなど、ちょっと周囲の大人に上手く導いてもらえれば、こんなに遠回りしなかったのになと思います。

後回しにしがちなもの

後回しにしがちなものを3つ挙げると以下の様になると思います。

  1. 苦手なもの、嫌いなこと
  2. 自分にとって面倒だと思うこと
  3. 緊急性を感じないもの

1.の「苦手なもの、嫌いなこと」は、説明する必要はないほどですが、やらなくてはならないことは分かっていても何となく億劫で後回しにするパターンです。

2.の「自分にとって面倒だと思うこと」も同様で、やらなくてはならないと分かっていても面倒だからという理由でやりません。

見落としがちなのが、3.の「緊急性を感じないもの」で、これが結構落とし穴なのです。

期限がまだ先だから後でもいいやと思ってしまいがちなもの(こと)です。

時間管理の考え方で4つの象限があります。

  1. 緊急性があり、重要なこと。
  2. 緊急ではないが、重要なこと。
  3. 緊急性があり、重要ではないこと。
  4. 緊急ではなく、重要でもないこと。

緊急であれば、誰でもそれをやります。緊急=重要と勘違いしているところが、そもそもの間違いなのです。

第二象限の「緊急ではないが、重要なこと」が、実は最も大切なことなのです。

例えば、健康面。

卓球選手である以上、長く選手を続けて卓球を楽しむためには、健康でなくてはなりません。

一見、健康に気を付けていなくても、試合で勝てたりするので、さほど重要でない(緊急ではない)気がします。

ところが、健康面は後で効いてきます。

私の様に腰や膝に故障がある選手は、上手にこれらと付き合いながら、これ以上悪くならない様にケアして行かなくてはなりません。

栄養バランスはどうでしょうか?バランスの良い食事が摂れていますでしょうか?

これからの季節は、冷たいものを摂り過ぎない様に心掛けて行きましょう。

しっかりと噛んで食べられるように、歯のケアは行っていますか?

私は毎食後の歯磨きだけでなく、月に1回の割合で歯医者に通っています。

近所に腕の良い歯医者さんがいて、完全予約制で診療時間もとても短く、入ってから治療して支払いして出るまで10分程度しかかかりません。

お互いの時間を大切にしようという考えで、歯医者さんも患者側もハッピーです。

友人に聞いても、歯医者は虫歯になってから行くところと言うのが常識なようですが、私は予防するところだとの認識でいます。

卓球選手生活で後回しにしがちなもの

では、卓球の選手生活ではどうでしょうか?

後回しにしがちなものを挙げてみました。

1.用具のケア

練習後すぐにラバーをクリーナーで掃除し、ラバー保護シートを被せていますか?

ラバーの表面はデリケートですから、摩擦力を落とさないためにもほこりや汚れを綺麗に取り除きましょう。

グリップが湿ると打球感が悪くなります。

ラケットケースには乾燥剤を入れて、常に乾燥させる様に心掛けましょう。

乾燥剤はこまめに取り替えましょう。

2.整理体操

準備体操はよくやりますが、練習後の整理体操を疎かにしがちです。

特に、試合や練習後はクールダウンをし疲れを残さない様にして行きましょう。

3.洗濯物

試合や練習後の汗で濡れたユニフォーム、タオルなどは、帰宅後にすぐに洗濯に回しましょう。

遅くとも翌日には洗濯して、干して乾かし早めにタンスにしまいましょう。

特に遠征から帰った後は、疲れが先立ち、後回しにしがちですので注意しましょう。

4.試合の反省

頭の中にある記憶を忘れないうちに、卓球ノートに書き留めておきましょう。

出来るだけ短時間にまとめましょう。

5.体力トレーニング

時間の無い社会人は、体力トレーニングに充てるよりも技術練習に充てたいと考えると思います。

気持ちや事情はよく分かるのですが、技術を支えるものはスポーツマンの身体だと言う事を忘れないようにしましょう。

6.感謝の念を伝える

練習や試合に参加できるのは、それを支えてくれる人がいてくれるからです。

  • 練習に付き合ってくれる卓球仲間
  • ユニフォームを洗濯してくれる家族
  • 食事の用意をしてくれる親や配偶者
  • 寮のおばさん
  • 元気な身体に産み育ててくれた両親

あなたは誰のお陰で今も卓球が出来るのでしょうか。

お世話になった恩を決して忘れない様にしましょう。

照れ臭くてありがとうが言えないのであれば、せめて遠征に行った時にはお土産を買って渡しましょう。(^^;;

他にもあるとは思いますが、この辺りで止めておきます。

後始末は、次の準備に繋がります。

しっかりとけじめをつけて、頭をサッと切り替えて次に向かいましょう。

今すぐやる、やってみる

今までやったことのないことをやろうとするときに、よく陥りがちなのが「もう少し条件が整ってから取り組もう」という心理です。

なるほど、もう少し条件が整って良い状況になってから取り組む方が、何もない状況から始めるよりも、上手く行きやすいのかも知れません。

しかし、それは間違いです。

条件など整うはずもありません。

仮に整ったとしても、また違う条件なるものが気になって結局着手できないのが関の山。

卓球の練習では、なかなか新しい技術に取り組むことが出来ません。既存の出来る技術をもう少し磨いてから採り入れようと考えてしまうからです。

読みたいと思って買った(借りた)本も、もう少し時間と気持ちにゆとりが出たら、じっくりと楽しみたい、などと思うから、なかなか読み始められないのです(笑)。

こんな自分でしたが、ある考え方をするようになってから、がらりと変わることが出来ました。

それは、「明日死ぬかもしれないと思って今日を生きる」という考え方です。

明日死ぬかも知れないから、やるなら今日しかないワケです。

それも、数時間後には死ぬかもしれないのでやるとしたら「今」しかないのです。

仮に明日も生きていて、また卓球が出来るとしたら、それはラッキーだったという事で、有難く思いつつ、卓球をやれば良いのです。

こういう考え方になってから、かなりの高確率で前から一度やりたかったことが出来るようになってきました。

もちろん、最初は上手く行かないことも多いのですが、それは想定内なのです。

しかし、今すぐにやる、取りあえずどんどんやってみることで、まだ見ぬ世界に出会えています。

トラブルや判断ミスもあるのですが、それさえも楽しいのです。(^^)

人生をマラソンで例えますと、とっくに折り返し地点は過ぎていて、後半戦に入っている事は間違いありません。

人生が有限であることを再認識し、やり残しがない人生を目指したいものです。

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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