カットマンが覚えて取り入れたいカーブロングとは

OBUコーチ カット

カットマンが、カットのラリーの中にこの技術を入れると、戦術の幅が広がります。

それが、「カーブロング」です。

カットマンがカットのラリーだけで試合をするのは、もはやレアケースです。

最後の手段として、取っておきましょう。

いかに、カットプレーの中に攻撃の要素を採り入れられるかが、カットマン共通の課題となっています。

カーブロングはカットと親和性が高く、これを起点として攻撃に転じることが可能な技術です。

そういう意味では、カットマンが覚えていた方が良い攻撃技術の1つと言えるでしょう。

カーブロングの打ち方

  1. ドライブボールに対して、ボールの横を捉え、回転を掛けていく。
  2. 繋ぎのドライブを狙い、ボールが失速してきたところを捉える。

1について、ボールの後ろを捉えると、回転の影響をまともにうけてしまいます。

従って、少しでも相手のボールの回転の影響を受けにくい様にするために、ボールの横を捉えるのです。

これは、ちょうどチキータレシーブと同じ考え方になります。

2について、カーブロングは、前に落ちるループドライブなどの相手が繋いでくるボールに対して使います。

相手が決めにきた、速いドライブやスマッシュには使いません。

狙う打点は、「下降前期(4番)から下降中期(5番)」です。

ラケットヘッドを下げて、ボールの側面を擦り上げる様に打ちます。

カーブロングの効果

カットラリー中にカーブロングを入れると、相手のカット打ちのリズムやペースを乱すことが出来ます。

攻撃マンとしては、試合の中で早くカットマンのカットに慣れて、カットを打ち抜きたいと考えています。

カットに慣れようとしているところに、この曲がるロング系ボールが来ると、台からの距離を調整しなくてはなりません。

まずは、前陣ブロックでこのカーブロングを返球して、ドライブ対カットのラリーに戻そうと攻撃型は考えます。

この様に、攻撃型の気を散らしてカット打ちのリズムを狂わす効果があるのです。

カーブロングの位置付け

カーブロングは、これで得点するものではありません。

もちろん、得点出来ることに越したことはありません。

しかし、どちらかと言うとその目的は「相手を乱すこと」にあります。

カーブロングは、カットも出来る位置で、かつカットも出来る打球点で行います。

狙うコースはストレート系で、相手のバックやミドルを狙うのが良いでしょう。

フォアへ送ると、強いドライブで掛け返される可能性があります。

以降は、ドライブの引き合いになる可能性が高くカットマンに不利なので、避けた方が無難でしょう。

相手に繋がせて、甘いボールが返って来るようならば、すかさず攻撃に転じましょう。

カーブロングを打った後は、フォアサイドに返球されることが多いです。

ですので、次球は前へ出ながら、コースを狙って攻撃を仕掛けて行きましょう。

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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