ペンホルダーが取り入れるチキータ打法について

Jコーチ チキータ 技術

こんにちはJです。

皆様、卓球ライフいかがお過ごしでしょうか?

本日は、台上技術であるペンホルダーのチキータ打法について、書いて行きます。

現在では、ペンホルダーの選手でも中国式ペンホルダー(両面貼り)が増えています。

ペンホルダーの選手の中には、元々日本式ペンホルダーだった選手が裏面打法に憧れ、「中国式ペンホルダーに転向する」ということも珍しくありません。

ペンホルダーで両面にラバーを貼っている選手は、積極的に取り入れていきたい技術です。

シェークハンドのチキータ打法が、全盛の現代です。

しかし、ペンホルダーのチキータ打法は、シェークハンドとはまた違った球質を出せる打法と私は認識しています。

それでは本日も、よろしくお願い致します。

ペンホルダーのチキータ打法の優位性

ペンホルダーのチキータ打法の優位性を、ご紹介します。

ここでは、シェークハンドよりも優位な点を紹介したいと思います。

  • 手首の稼働範囲をシェークハンドよりも大きく使える
  • ボールの横を捉えやすい

以上2点が、ペンホルダーのチキータ打法の優位性でしょう。

それぞれ見て行きましょう。

手首を稼働範囲がシェークハンドよりも大きく使える

ペンホルダーとシェークハンドで、チキータ打法のバックスイングを比べてみましょう。

ペンホルダーのバックスイング

シェークハンドのハックスイング

いかがでしょうか?

ペンホルダーの方が、明らかに大きく手首を捻ることができます。

つまり、大きくバックスイングを取れるという事です。

大きくバックスイングを取れるという事は、

  • 威力を出しやすくなる
  • 相手にコースをわかりづらくさせる

というメリットがあります。

ただし、捻り過ぎて痛めすぎてしまう場合がありますので、注意が必要です。

ボールの横を捉えやすい

シェークハンドと比べた場合、ペンルダーのチキータはボールの横側を格段に捉えやすくなっています。

これは、ペンホルダーのグリップがラケットの先端を下に向けやすいという特性からなるものです。

上の写真の状態(ラケット角度)を、ペンホルダーでは非常に作りやすいです。

この状態からラケットを振り、ボールの横を捉えます。

私は、シェークハンドとペンホルダーの両方のラケットを使用しますが、シェークハンドよりもペンホルダーの方がチキータはやりやすく感じます。
※個人差あります。

チキータとは?

まず始めに、ここでは少しネタ的な要素も含みます。

小ネタ的・豆知識的な目線で、読んでいただければ幸いです。

最近では、世界選手権やTリーグなど、卓球のテレビ放送が増えてきました。

テレビ放送をされることで多くの人の目にとまり、卓球競技が繁栄される事は非常に喜ばしい事です。

そんな中、私がテレビ放送を見ている時に、どうしても違和感を感じてしまう事があります。

それは、選手が台上バック技術を打つたびに、実況の方が「チキータ!」という言葉を連発する点です。

厳密に言うのであれば、現在主流の台上バックハンド技術は「チキータ」ではなく、「台上のバックハンドドライブ」なのです。

「台上バックハンドドライブ」は、ボールの上側を捉えてスピードを重視し、相手にプレッシャーをかけてく技術です。

一撃で得点をする事ができる、技術でもあります。

対して、「チキータ」はボールの横側を捉える技術です。

「チキータ」は、もともと1990年代に活躍したピーター・コルベルというチェコの選手が開発し、取り入れた技術です。

「チキータ」の球筋(弾道)がバナナのように曲がることから、「チキータ」と命名されたそうです。
※チキータ=有名なバナナブランド

チキータの良い点は、チキータ後に相手の返球コースを限定させることが出来る点です。

右利きの選手がチキータを打った場合、回転の影響で次球はバックサイドへ返球されやすくなります。

仕掛けた選手は、そこをもう一球狙い撃つという戦術が成り立ちます。

  • 台上バックハンドドライブはスピードで相手に圧をかける技術(一撃で決める)
  • チキータは回転で先手をとり、次球を狙い撃つ技術(連続攻撃)

という形で、使い分けていくことが出来ます。

台上バックハンドドライブのバックスイング

このバックスイングから、ボールの上側を捉えます

チキータのバックスイング

台上バックハンドドライブに比べ、チキータのバックスイングは肘が上がります。

肘が上がることにより、ボールの横を捉えやすくなります。

まとめ

本日は、「ペンホルダーのチキータ打法」について書いて行きました。

チキータは難しい技術のようにも思えますが、取り入れてみると意外と簡単にできてしまうこともあります。

文中にも書きましたが、ペンホルダーの選手は非常にやりやすい(取り入れやすい)技術だと思います。

まずは少しずつでも取り入れ、チャレンジしてみることが大切です。

積極的にチャレンジしてみてください。

本日もありがとうございました。

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この記事を書いた人J.Kurishima J.Kurishima
1985年7月10日生まれ 静岡県在住。中学から卓球を始め、卓球歴は約20年。高校では地元地区の強豪校へ進学。高校時代の最高成績はインターハイ県予選ベスト16。社会人でも卓球を続ける。この時に様々な方との出会いを得て実力が向上。同時に、卓球の楽しさ、奥深さをさらに知る。転機となったのは、20代後半から始めたラージボール卓球。全国大会に4大会出場。最高成績は全国ラージボール埼玉大会で混合ダブルスでベスト8。その他オープン戦で多数優勝。また、指導経験は小学生~一般の方まで経験あり。身体の使い方に注力し、理論的で分かりやすいアドバイスを心がけている。現在は、小学校低学年(自身の子供)の指導中。まだまだ日々勉強中!よろしくお願いいたします。
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