バックハンドを安定させるコツとは?

OBUコーチ トレーニング バックハンド 技術 練習メニュー

現代のスピード卓球の中では、バックハンドは必須の技術と言えます。

攻撃にも守備にも使え、ラリー全体を安定化する技術がバックハンドです。

バックハンドが不安定だと、試合全体も不安定になります。

調子の良い時は良いが、一度崩れるとそのままずるずると負けてしまう。

そんな試合に、なってしまいがちです。

バックハンドを安定させると、攻守のバランスが良くなり試合で崩れにくくなる効果が見込めるのです。

バックハンドを安定させるコツはいくつかあるので、以下にご紹介します。

面をしっかり作る

バックハンドの一番の基本は、バックハンドによるブロックです。

相手がフォアハンドで威力あるボールを打ってきた時は、まずラケット角度(面)を正確に出してラケットに当てて返球します。

ラケットを動かすと安定しないので、タイミングを合わせて少しだけ押します。

そのためには、

  • ボールと正対する。
  • ラケットの先端を少し上げる。(真横ではない)
  • シェークの場合ラケットハンドの親指を立てる。(サムアップする)

ことが必要です。

シェークの場合、親指を立てる(サムアップすると言います)とラケット面が安定します。

バック対バックの時は、その角度のまま打球時にもう少し押しを加えてやります。

コンパクトなスイングを、心掛けます。

バックハンドの良い所は、相手が自分の視野に入り易いことです。

打球後は、すぐに相手の動きを見ましょう。

打球点とリズム感

打球点は、

  • バウンド直後(1番)
  • バウンド上昇期(2番)

です。

頂点(3番)だと、振り遅れます。

早い打点を心掛けるのですが、ラリーのテンポを乱してはいけません。

7~8割の力の入れ具合で、一定のリズムでラリーを続けます。

このリズム感が、非常に大切です。

卓球はリズム感が非常に大切な要素ですが、このリズム感を養うのに、バック対バックのラリーはとても良い練習になります。

どんなラリーも少しだけ余力を残し、打球後はすぐに相手を見て、次に備えなくてはなりません。

ボールばかり追いかけないように、注意して練習しましょう。

苦手なコースに咄嗟に対処する

バックハンドを打っていて、一番困るのは咄嗟にミドルに打たれるボールです。

ミドルは、ラケット角度が出にくいからです。

最初は完璧な返球を意識しなくて良いので、「とにかく返球出来る角度」を覚えます。

繰り返し練習して、咄嗟の時にその角度が出せる様になりましょう。

ミドルの他にも、バックサイドを切るスピードボールも取りにくいものです。

腕を伸ばし右肩を入れて、たとえ身体が斜めになったとしても、ラケット角度だけはしっかりと出します。

このようにバックハンドは、「自分のストライクゾーンから外れるコースに咄嗟に打たれた時に弱い」のです。

逆に、これらのボールに対処できるようになると、「どこに打たれても、ミスがなくバックハンドで返球出来る」状態になり、総合的にバックハンドが安定してくるのです。

まずは、バックハーフコート全面をバックハンドでカバー出来ることを目標に、多球練習などで習得して行きましょう。

大切な感覚練習

バック面でのボール突きをたくさんやり、スイートスポットに当たった時の感触を覚えましょう。

これをやっておくと、台について練習した時ボールがラケットのどこに当たっているか、よく分かるようになります。

良い打球音がしているか、よく耳を澄ませて音でも確かめます。

スタンス、顎、フリーハンド

スタンスは、肩幅よりやや開いた状態で、膝を軽く曲げて前傾姿勢を保ちます。

顎を引き、やや上目遣いでボールを見ます。

フリーハンドはだらりと下げず、ラケットハンドと共に前方に出して、打球時に軽く引きます。

フリーハンドの役目としては、

  • バランス
  • 物差し

の両方の意味があります。

身体の各パーツが統一された動きになって来ると、身体全体でバックハンドを打っている感じが出てきます。

これをマスターしていくと、ボールに体重が乗る様になってきます。

面打ちと線打ち

打球時に意識したいのは、

  • 面で(弾いて)打っているのか
  • 線で(擦って)打っているのか

ということです。

基本は、面で打つのが良いと思います。

厳密には、面で捉えて少しだけ回転を掛けて打球しています。

ボールを厚く捉えて弾きながら、最後に少しだけドライブを掛けるのです。

この打ち方が、最も安定します。

線で打つ時は、最初から薄く捉えるつもりでスイングします。

フリーハンドを上手く使って、タイミングをよく計って一気に振り抜きます。

両脇をやや開いて、スイングと同時に脇を締める様にします。

以上、いくつかのコツや注意すべきポイントを挙げました。

これらを1つ1つ丁寧にやりながら、全体としてバックハンドを安定させて行きましょう! (^o^)/

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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