【OBUコーチ】カットマンが考えておきたい攻守のバランスとは?

OBUコーチ カット 戦術

私は現在、カットマンとしてのスタイルを変えようと決心して、練習しています。

従来の守備型カットマンから、超・攻撃型カットマンに変身しようとの考えです。

この取り組みを始めて、3か月が経ちました。

攻撃のレベルは以前より上がったと思うのですが、かえって攻守のバランスが悪くなってしまいました。

やはり、卓球のスタイルを変更するのは、そう簡単には行かない様です。

  • 上手くいかない原因
  • どうすれば解決するのか

を自分なりに考えてみました。

私の個人的な体験になりますが、皆さんのお役に立てれば幸いに思います。

今までの取り組みの経緯

私は従来、守備型カットマンでした。

カットの微妙な変化で相手を迷わせて、隙を見て攻撃する様なタイプでした。

これは1つの戦い方として良いのですが、

  • 勝負が遅く連戦や短期決戦に向かないこと
  • 実力上位の相手には全く歯が立たないこと

から、攻撃を重視しようと方向転換しました。

まず、ラバーを弾むものに変えました

カットに影響が出ない範囲に納めるのに、試行錯誤しました。

この結果、今までと同じドライブをしても、簡単にノータッチが取れる様になりました。

単純に、ボールに威力が出たのです。

次に、サービスを磨きました。

ショートサービス中心から、ハーフロングサービス中心に変えました。

この結果、相手のレシーブも台から出るので、3球目攻撃がやり易くなりました。

A先輩の私設卓球場で密かに腕を磨いて、普段の練習仲間に試したところ、思いのほか効果が上がりました。

試合でも、攻撃中心の卓球を試しました。

格下相手には効果を発揮しましたが、上手い相手には攻撃ミスが出ました。

試合後は、練習仲間にはこちらのサービスに慣れられたこともあり、攻撃が効かなくなりました。

攻撃が決まっているうちは良いのですが、少し攻撃ミスが出始めると途端にリズムを崩し、プレー全体がぎこちなくなりました。

肝心のカットプレーにもミスが目立ち、独り相撲の様な形で自滅する負け方をするようになりました。

上手く行かなくなった原因

原因は、いくつか考えられます。

  1. サービスに慣れられる。
    試合の対戦相手にせよ、練習仲間にせよ、最初はサービスが効いても次第に慣れられ上手くレシーブされてしまう。
    そうなると3球目は簡単には攻撃できなくなる。
  2. 攻撃に柔軟性がない。
    3球目を積極的に狙うのは良いが、難しいボールまで決めに行ってミスしている。
    打てるボールは打ち、つなぐボールはつなぐ。
  3. 攻める気持ちが強過ぎる。
    一気呵成の攻めが有効なのは、こちらが優勢の時のみ。
    拮抗している時に打開するためなら良し。
    劣勢の時に挽回を焦るのは自滅に繋がる。

要は打ち気に流行っていて、今自分がどんな状況なのかを分かっていないという事です。

傍から見たら、きっと「ミスを繰り返す下手な攻撃マン」の様に見えたことでしょう。

お粗末で、お恥ずかしい限りです。(苦笑)

では、どうすれば良いか

これは答えがまだ出ていません。

答えを探して、試行錯誤中です。

対戦相手によっては、従来の守備中心のプレーを試したりもしています。

現段階での仮説ですが、

  • 序盤はやはりカットから入り、カットマンであることを相手に思わせる。
  • 相手の引き出しを開けさせ、どのボールが打てるのかを探る。
  • 1ゲーム目が勝負。
    中盤までに5-3、6-4、7-5の状態を作る。
    この状態から思い切った攻撃を仕掛ける。
  • 試合の後半でフォアハンド攻撃をするため前半でバックハンド攻撃を見せておく。
  • 相手の挽回の仕方を覚える。
    必ず2通りの組合せで来るはずなので、それを覚えておく。
  • 最終ゲームも序盤が勝負。先に5本取る。
    チェンジエンドの次の1本を必ず取る。
    そうなるように今までのデータを駆使する。
  • 最終ゲームの中盤から後半にかけては、今までの流れの中で必ず来る攻撃を読んでカウンター攻撃を狙う。

という戦い方をすると良さそうです。

この仮説をベースに、試合で検証してみようと思っています。

対戦相手には、

  • 試合前や試合の前半は、カットマンと試合をするのだと思わせ、
  • 試合中は、カットもするがやたら攻撃してくるカットマンと思わせ、
  • 試合後は、終わってみたら、ほとんどカットしてこなかったと思わせる

様な試合展開がきっと理想的なのです。

そのためには、

  • 試合の最初から飛ばす。
    出し惜しみせずに得意のサービスから3球目攻撃を積極的に仕掛けてリードする。
  • 相手に攻めさせて攻撃パターンを覚える。
    「必ずここへ来る」を学習する。
  • 自分から攻撃する、と相手の攻撃を待ち伏せて攻撃する、の2通りを混ぜる。

ことが必要です。

相手に攻撃をさせて、それに対処していくという考え方はカットマンそのものです。

相手がいるのだという相対的な考えに立つことで、攻守のバランスが次第に良くなっていくのではないでしょうか。

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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