バックハンドが上達しない理由
ここ10年~15年ほどの間で、卓球は大きく変わりました。
カウンター攻撃を多用し、前陣で攻める。
レシーブもバックでチキータ。
また、ラケットの素材やラバーなどの用具類も進化してきました。
その結果、一昔前とくらべると、
現代の卓球は、ラリーのスピードが格段に速くなりました。
スピードが増した現代の卓球では、
いまや「バックハンドを上手く使えるかどうかで試合の勝者が決まる」
といっても過言ではありません。
しかし、そんな現代卓球の流れの中で、
・ペンからシェイクに変えたけどバックがどうもうまく打てない…
・フォアドライブは得意だけどバックドライブが苦手…
・バックハンドがしっかり振れない…
・急にバック側に打ち込まれたときに反応できない…
というような
バックハンドの悩みを抱えているプレーヤーはたくさんいます。
しかし、なぜバックハンドが重要だとされている現代卓球の中で
こんなにもバックハンドに苦手意識をもっているプレーヤーが多いのでしょうか?
元・日本代表選手で今は東京で卓球スクールをオープンし、
日々多くの選手の指導にあたっている坂本竜介氏は言います。
「卓球のスピードが上がってきているのに
一昔前の教え方のまま指導されているプレーヤーがたくさんいる。
これでは、現代卓球のスピードについていけません。
現代卓球には“現代卓球に適した教え方”で指導する必要がある」・・と。
卓球の名門、青森山田高校出身。
2002年に岸川聖也とともにドイツのデュッセルドルフへ渡り、ブンデスリーガで活躍。
1部リーグでプレーするなどの実績を残す。
バッククロスでのシュートドライブなどのドイツ仕込みのプレーは、全国の選手たちへ大きな影響を与える。青森大学を卒業後は、協和発酵キリンに入社。全日本選手権ではランク入り(ベスト16)すること6回を数え、2005年度にはベスト4の成績を残す。平成24年度の全日本選手権を最後に、20年間の選手生活を終える。現在は、東京の四ツ谷と上野にオープンした、「upty卓球ステーション」の代表を勤め、多くの選手の指導にあたっている。
【主な戦績】
・2001年 世界選手権代表
・2002~2006年 ドイツ・ブンデスリーグでプレー
・2003年 世界選手権代表
・2004年 全日本選手権混合ダブルス優勝(福原愛ペア)
・2005年 全日本選手権シングルス第3位
世界選手権代表
・2006年 全日本選手権混合ダブルス優勝(福原愛ペア)
・2012年 全日本社会人選手権男子ダブルス優勝(笠原弘光ペア)
全日本選手権男子ダブルス準優勝(笠原弘光ペア)
【メディア出演】
卓球王国、卓球レポート、PRESIDENT、NHKラジオ、Jスポーツなど多数
現代卓球に適した教え方があるということは、
言い方を変えれば、
一昔前は常識とされていたことが、
現代では「非常識」とされているケースがあるということになります。
この現代では非常識とされている昔ながらのバックハンドの打ち方では
スピードの早い現代卓球では対応することが難しくなってしまいます。
では、一体どんな打ち方が
現代卓球のスピードには対応できない間違った打ち方なのか?
現役時代、「日本一のバックハンド」との呼び声も高かった坂本さんに
解説、実演してもらいました。
今回の動画内容は、基本姿勢の「足の位置」についてです。
▼▼▼詳しくはコチラ▼▼▼
現代では非常識とされている、昔ながらの間違ったバックハンドの打ち方は、まだまだあります。
次回は、もっとも間違いの多い「肘の使い方」について
解説、実演している動画を公開します。
【Check】卓球界のレジェンドから学ぶ、バックハンドの本当の基礎とは?