試合の後で

スキルアップ

先日、中部日本選手権の静岡県予選会があり、年代別のシングルスに参加して来ました。

県大会なのでレベルが高く、強い選手に挑戦するつもりで臨みました。

試合の前に考えていた事は、今後続いていく大会のためにも、この試合で色々実験してみよう、ということでした。

今号では、この試合で体験した事や改めて分かった事などをシェアします。

私の個人的な体験ですが、何かしら読者の皆さんのお役に立てれば幸いに思います。

コンディション

ずっと卓球をやってきて思うのは、年々身体が思う様に動かなくなってきてコンディション作りが難しいことです。

腰や肩や身体の色々な部位に痛みが出てきました。それが慢性化しています。

試合の前は、それに向けて練習の量を増やしていくので、疲労も溜まります。

それらが完全に消えることは無いので、どうやって上手く付き合っていくかを考えなくてはなりません。

今回の私は無理をし過ぎました。

どこかで疲労を抜かなくてはと思いつつ、練習の方を優先させていました。

試合前日にやっと時間が取れて、マッサージを受けたのですが、これがかえって失敗でした。

施術の先生に言わせると、足腰を中心に凝りや疲れがかなり溜まっていたそうです。

大変痛くて気持ち良かったのですが、施術後は、腰が抜けてまともに歩くことが出来ませんでした。(笑)

夜もぐっすり眠ったのですが、朝起きてみると身体がぐったりでした。

所謂「揉み返し」と思われます。

試合会場に入っても疲労感が多々あり、完全にコンディション作りに失敗したと思いました。

しかし、そんな中でもベストを尽くそうと気持ちを切り替えられましたし、その点は良かったと思いました。

こういう時もあるのだ、と経験値が増えた気がします。

試合を終えた今の方が、コンディションとしては良いです。(^^;;

試合当日から逆算して、

「練習で身体に負荷をかけて行く事と、蓄積した疲労を抜く事をバランスさせる」

を普段から心掛けたいです。

今回、この点はすごく学びました。

精神面

精神面は、コンディションに非常に左右されることが改めて分かりました。

試合当日の朝の会話の内容を、今、思い返してみると、ネガティブなことが多いです。

思考がネガティブな面にフォーカスしていてそれが言葉に出てしまっていました。

「今回はもう腰が痛くて・・」

「だんだん身体にガタが来ますね」

などと複数の人と話していました。

試合が始まれば腰痛の事など意識の外に行ってしまうクセに、そんなことを話していたのです。

たとえ、そのことが事実であっても、それを嘆いても始まらないワケですし、真正面から喜んで受け入れるべきです。

その上でベストを尽くすべきです。

ましてや、この大会では自分より実力のある選手に挑戦するわけですから、弱気になる思考や言動は慎まなくてはなりません。

自分は挑戦者だという、必勝不敗の気構えを心静かに練り上げることに、試合当日の朝の時間を費やしていきましょう。

技術面

さて、ここから技術面の話です。

先日のメルマガ「時代の流れと強化のポイント」にて、私が目指している卓球について触れました。

それは、英田理志選手の様な、超攻撃型カットマンのプレーです。

最近ではオールラウンダーと呼ばれます。

英田選手のプレーをそっくり私が真似るのは無理がありますが、英田選手の戦術の要素を採り入れることは可能です、と書きました。

実際の試合で、しかも実力が上の相手に対して、どこまでそれが出来るのか。

これが私自身の「もう一つの挑戦」でした。

結論から申し上げますと、試合前の期待値の1~2割程度の出来でした。

分かっていたことではありますが、相手のスピードと回転に押されました。

サーブ・レシーブでも、ほぼ相手の方に主導権がありました。

なかなか先手を取らせて貰えませんでした。

唯一チャンスがあったのが、2ゲーム目の最後と3ゲーム目の終盤でした。

しかし、前者は相手にサーブで誤魔化され、後者は私の攻撃ミスで崩れました。

相手が回り込んでクロスに打ったドライブをストレートに送るバックブロックや、相手がレシーブで持ち上げてきたドライブをカウンターで掛け返すフォアドライブなど、練習してきたパターンの攻撃のチャンスはありました。

しかし冷静さを欠き、力が入ってしまい、ミスしました。やはり試合で「脱力」するのは難しいです。

あれだけメルマガで書いておきながら、恥ずかしい限りです。

「脱力のススメ」、「2で入り、7で打つ」を参照。

至近距離で威力あるボールを受けるは、「慣れる」ことが必要ですが、それは今後も試合で実力上位の選手に挑戦する中で行なっていきます。

それとは別に、特にサーブの配球をもっと工夫して、相手の心理と次の打球を予測し、余裕を持って攻撃したいと思います。

色々と課題の見つかった大会でありました。

 

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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