卓球ノートの工夫
卓球を始めた頃、先輩や先生に「卓球ノートをつけろ」と言われてやらされた経験が誰しもあると思います。
私が中学生の時まさにそうだったのですが、やらされていた感じがあり、ノートをつけるのが嫌でたまりませんでした。
何か良いことを書かないといけないというプレッシャーがあったからです。
私は現在50代半ばですが、ベテランと呼ばれる年代になった今も、実は卓球ノートをつけています。
この習慣は、自分の卓球を見直すのに役立っています。
ルーツは高校時代
高校1年生の時、「どうしても卓球が上手くなりたい!」と思う出来事がありました。
その出来事に今回は詳しく触れませんが、そのことをきっかけにして卓球ノートをつけるようになったと思います。
中断していた時期もありましたが、以来ずっと続けていることになります。
高校時代にノートに書いていた内容は、試合の経過とその時に自分が何を考えていたかが中心でした。
思い出すと赤面するほど稚拙な内容ですが、私の卓球ノートの原点は、この高校時代につけていたことにあるのです。
現在、ノートに書いていること
現在私がノートに必ず書いているのは、
・いつ(日時)
・どこで(場所)
・誰と(練習相手)
・どんな練習をしたか
ということです。
このうち、どんな練習をしたかがとても重要で、多岐に渡ります。
それぞれ気付いた事を書き留めます。
別に他人に見せるものではないので、後で見返して自分が分かれば良く、フリーハンドで結構自由に書いています。
卓球台の絵を描いて、主に3球目のラリーの展開を記します。
他人が見てもただの絵や記号にしか見えないと思います。
しかし、私には、「どんなサーブを出し、どんなレシーブが返ってきて、それをどう打ったか」を、ありありと思い出すことが出来ます。
ゲーム練習をした後は、対戦相手の特徴やクセ球、及びその対処法を書いておきます。
練習の中で自分で気付いたり、練習仲間から指摘された自分の癖なども書いておきます。
これはすぐには直らないかも知れませんが、長期的な課題として忘れない様にしておくためです。
例えば、
・フォアカットの打点が乱れやすい
・疲れてきた時にボールを最後まで目で追わず勘に頼って打っている
などです。
悪かった点ばかりでなく、良かった点も書くようになりました。
さらに磨きをかけるには、次にどうすれば良いかも考えます。
すると、次回はこうしてみようとか、次々にアイデアが浮かびます。
それを次の練習に活かすのです。
例えば、フォアとバックにコースを打ち分け過ぎた、次回はミドルにも打ってみてはどうか、などです。
良い点を自分で認めるのは、とても良いことだと私は思います。
最後に、これが私の特徴ですが、今日の練習を全体的に振り返ってタイトルをつけます。
今日の練習は、遠い目標に1歩でも近づくための大切な1回という認識でいるのです。
例えば、
「調子を出しつつ、自分の課題を再認識する(練習)」
「A先輩のところで練習した技術を普段の練習仲間に対して試す(練習)」
などです。
稀に先に練習のタイトルを考えて、練習に臨むこともありますが、私の場合あまり上手く行きませんでした。
目的をもって練習することは良いのですが、練習相手もいることですし、バランスもよく考えなくてはならないからです。
一日一回続けるコツ
卓球が上達するには反復練習しかないと私は思っています。
ただ、同じ練習をするにしても、何か工夫がないとなかなか進歩しません。
ちょっと手首の力を抜いてみるとか、いつもより前で打球してみるとか。
私は卓球ノートに書いて読み返すことで、練習日以外の日でも一日一回は卓球の事を思い出すようにしています。
卓球ノートはそのために役立っています。
卓球ノートをつけてもつけなくても、大した差ではないのですが、それが長い年月を経て積み重なって来ると大きな差を生む気がしているのです。
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昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)