【Jコーチ】粒高ラバーを有効に使うために意識すべきこととは?【バック技術編】

Jコーチ スキルアップ 技術

こんにちはJです。

皆様、卓球ライフいかがお過ごしでしょうか?

SNSを通じて、下記のような質問をいただきました。

「粒高ラバーを使用し、相手が嫌がるようなプレーはどのようなものがありますか?」

今回は、こちらの質問について書いていきます。

それでは、本日もよろしくお願い致します。

既に相手は嫌がっている

まず、粒高ラバーを使用している選手に知っておいていただきたいことがあります。

それは、対戦相手の選手は、あなたが粒高ラバーを使用しているとわかった時点で、既に嫌がっているという事です。

つまり、この時点であなたの方が、若干ではありますが精神的優位に立っているのです。

それもそのはず。

一般的に、粒高ラバーを打つことを得意にしている選手は、非常に少ないのです。

そもそも粒高ラバーを使用してる選手自体もあまり多くいませんし、粒高ラバーの性能を理解し、打ち慣れている選手は少ないからです。

私自身も、中学・高校時代は、粒高選手のラバーと対戦すると分かるやいなや、戦々恐々となっていた事を思い出します。

ミスをしない事が最も重要

前項の点を踏まえて、粒高ラバーの選手が相手に対して最も効果的(嫌がる)なプレーは、「ミスをせず、安定してコートに返球すること」だと考えます。

あなたが相手のボールに対して、ミスをせずに丁寧に返球し、相手のミスを誘う。

相手にとっては、これこそが最も嫌なパターンなのです。

そして、これこそが粒高ラバーの醍醐味とも言えます。

今回は、粒高ラバーを使用する選手にとって、メイン技術となる2種類のバックブロックを紹介します。

粒高選手は一般的にブロック技術が得意な選手が多いとは思いますが、考え方や確認の意味も含めて是非、参考にしていただければ幸いです。

基本的なバックブロック

粒高ラバーというと、相手のドライブボールに対してカットブロックをして返球するというイメージがあります。

しかし、先ほども書きましたが、まず第一に優先すべきことは確実に相手コートに返球することだと考えます。

カットブロックで返球するよりも、当てて返球する基本的なブロックの方が確実に安定します。

ここでは、当てて返球する基本的な粒高ラバーのバックブロックを紹介します。

コツは、下記になります。

極力、身体の前で捉えること

ラケットヘッドはやや立てること(下記図参照)

ブロック(インパクト)の際は、ラケット(ラバー)だけでなく、身体全体でボールの威力を吸収してあげるようなイメージで行うこと

また、上記図のように身体の懐(スペース)が非常に重要です。

ここのスペースが、肘を曲げすぎて狭くなりすぎたり、逆に肘を伸ばしすぎて広くなりすぎてもいけません。

あとは、リラックスして、確実にコートに返球できるようにしましょう。

相手の攻撃を受ける際に身構えてしまうと、緊張して良いブロックはできません。

粒高ラバーを使用しているので、「攻撃されるのは当たり前」くらいの感覚でクールに相手の攻撃を受け流してあげましょう。

カットブロック

粒高ラバーのカットブロックを、紹介します。

カットブロックは、相手のドライブボールに対して上から下に切り落とすように打球し、返球する技術です。

先ほど紹介した当てるブロックは、相手のドライブボールに対して当てて返球するので、ナチュラルなナックルボールになり返球されます。

対してこのカットブロックは、相手のドライブボールを下回転にして返球する技術です。

当てるブロックで確実に返球し、ミスを誘う事ができれば良いのですが、対戦相手のレベルが上がってくるとそうはいかない場面も出てきます。

そのような場合、当てるブロックとカットブロックを組み合わせて試合を進めることで、より有利な展開に進めることができるでしょう。

カットブロックを行う際も、重要視すべきことは安定してコートに返球することです。

カットブロックをする際に、切ろうとしすぎて逆にミスが増えてしまう選手も少なくありません。

相手のミスを誘うはずが、逆に自分のミスが多くなってしまった、、、、

それでは粒高選手としては、本末転倒です。

カットブロックの際の切れ味は相手のドライブの回転量に任せて、自身は確実にコートに返球するよう集中しましょう。

カットブロックのやり方です。

  1. まず、バックスイングをやや上に取り、準備をします。
    ここから下に切り下していきます。
    この時にラケットヘッドは横を向くようにしましょう。
    ※当てるブロックはヘッドは立てます
  2. 相手から打たれたボールに対して、上から下に振り下ろします。
    この時、タイミングは、相手のドライブが自分のコートに
    バウンドした瞬間を狙います。

この時に、

  • スイングを速くしよう
  • インパクトを強くしよう

といった意識は、必要ありません。

あくまでもリラックスし、タイミングだけ合わせて、相手コートに確実に返球することを意識しましょう。

まとめ

本日は、「粒高ラバーを使用し、相手が嫌がるようなプレー」という事で、2種類のバック(ブロック)技術を紹介しました。

ポイントは、ミスをせず、安定してコートに返球することでしたね。

次回は、「粒高ラバーを使用している選手の攻撃の考え方」について、紹介していきたいと思います。

それでは本日もありがとうございました。

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この記事を書いた人J.Kurishima J.Kurishima
1985年7月10日生まれ 静岡県在住。中学から卓球を始め、卓球歴は約20年。高校では地元地区の強豪校へ進学。高校時代の最高成績はインターハイ県予選ベスト16。社会人でも卓球を続ける。この時に様々な方との出会いを得て実力が向上。同時に、卓球の楽しさ、奥深さをさらに知る。転機となったのは、20代後半から始めたラージボール卓球。全国大会に4大会出場。最高成績は全国ラージボール埼玉大会で混合ダブルスでベスト8。その他オープン戦で多数優勝。また、指導経験は小学生~一般の方まで経験あり。身体の使い方に注力し、理論的で分かりやすいアドバイスを心がけている。現在は、小学校低学年(自身の子供)の指導中。まだまだ日々勉強中!よろしくお願いいたします。
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