【OBUコーチ】サービスを磨くために見直すべきこととは?
コロナの影響で、また練習が出来なくなりました。
不特定多数の人が一室に集まる屋内スポーツは当面禁止と、職場の方から通達がなされたのです。
こうなった以上、私は通達に従わざるを得ません。
まるで羊の様に従順です。(メェ~)
そこで私は、Aさんがやっている私設卓球場へ再び通い始めました。
ここならば、人は少なく感染対策もバッチリだからです。
今、出来ることを私はやるだけです。
サービスを見直す
まず最初にやったのは、自分の得意のサービスを見直すことでした。
Aさんにビデオを撮って見てもらい、サービスの一連の動作を二人で客観的に見ました。
Aさんは本当に卓球が大好きで、一人でサービス練習を3時間くらい平気でやってしまう様な人です。
サービスに関しては、Aさん自身の言葉を持っていて、なるほどと思うアドバイスをくれます。
見直して一番に思ったのは、「いかに自分が感覚的にサービスを出していたか」ということでした。
感覚的に出しているので、基準がアバウトなのです。
卓球はデリケートなスポーツだから、台の弾みや湿気でかなり違ってきます。
自分の調子が良かったり、たまたまそんな環境とマッチしている時は、感覚的でアバウトに構えても大丈夫です。
しかし、ひとたび調子が狂ったり、劣悪の環境で試合をせざるを得ない状況になった時には、補正に一苦労するはずです。
なので、「自分のサービスの基準を作ること」をAさんと共同作業でやってみたのです。
Aさんは、この基準に関しても引き出しが多く、色々アドバイスしてくれました。
立つ位置
卓球台に向かって立った時、縦に3本のラインが見えると思います。
- 右のサイドライン
- センターライン
- 左のサイドライン
の3本です。
その3本に、もう2本頭の中で追加します。
- 右のサイドラインとセンターラインの中間
- 左のサイドラインとセンターラインの中間
の2本です。
それぞれを、
- フォア(側の)センター(ライン)
- バック(側の)センター(ライン)
と呼ぶことにします。
これで卓球台、縦に4分割されました。
(イメージ出来ましたでしょうか?)
これからサービスを出すにあたって、どの位置からどの領域にサービスを出すのかを、このイメージを元に考えるのです。
私は、バックサービスをよく使います。
今回は、フォアセンターの位置から相手のフォアセンターに出すサービスを中心に練習しました。
これは、ダブルス用のサービスの練習にもなります。
ボールの高さ
ルール上、サービス時のボールは、
- エンドラインよりも後方で
- 台の表面よりも上で
- 垂直方向に16センチ以上投げ上げる
ことになっています。
実際にインパクトする際のボールの高さについては、ルール上触れていません。
インパクトの高さは自由なのです。
しかし、弾道の低いサービスを出すには、入射角と反射角の関係でネットと同じ高さでインパクトしなくてはなりません。
私は、インパクト時のボールの高さに対する意識が低かった様に思います。
一定になるようにするには、ボールのトスの高さを一定にすることです。
そして、トスのスタート地点を台と同じ高さにするようにしました。
サービスの時のルーティーン
Aさんと話し合い、いつも一定になる様に「サービス時のルーティーンを決める」ことにしました。
次のようなルーティーンです。
- フォアセンターのエンドライン上に一度ボールを置く。
- 人差し指、中指、薬指の先端を台の淵に掛け、親指を閉じたなどころに窪みを作りボールをその窪みに置く。
- このオープンハンドサービスの状態で、息をフーッと吐き、静止する。
- 息を吐き切る前の瞬間にフッと短く息を吐きながらボールを約40センチトスする。
膝の曲げ伸ばしを使う。腕は補助的に。 - 同時にラケットハンドを首に巻き付けるイメージで大きくバックスイングを取る。
相手から見ると頭でラケットが隠れる。
右肩を入れてコースを分かりづらくする。 - ボールが落ちてくるのを我慢して待ち、短くインパクトする。
- 相手の動きを見ながら、ニュートラルに素早く戻る。
一度、ボールを置くのは、相手の注意をボールに向けさせるためです。
オープンハンドでボールを止めて、息を吐いて間を作るのも同じ狙いです。
同時に、自分の間合いを作っています。
ボールに注意が向けば、ラケットの動きを追うことは出来ません。
手品師の要領ですね。
バックサービスですので完全に隠すことは難しいですが、ラケットハイドを意識しています。
大きく振りかぶり、小さく当てる
私の課題も見つかりました。
今までの私は、バックスイングもフォロースルーも同じくらいの大きさで振っていました。
スイングの中で打球点が一定ではなく、ラケットでコントロールしていました。
ボールの切れ具合も、いま一つでした。
全体的に、ボールを置きに行く様なスイングでした。
そうではなく、バックスイングは大きく右肩もグッと入れて、力の溜めを作ります。
インパクトの時は、スイングを急停止してコンパクトに力を凝縮して打球します。
まだ完全には出来ていませんが、上く行った時には切れのあるサービスが出る様になりました。
もうしばらくは、継続的に練習します。
「感覚的」も大事
最初に、私のサービスの出し方が、あまりに感覚的でアバウト過ぎたと書きました。
しかし、実は感覚的なアプローチも大切なのです。
あまりに基準に敏感になり過ぎて神経質になってしまうと、全体が見えなくなります。
「台の弾みが一定でない」など、ちょっとしたことが気になり、プレーに集中できなくなったりします。
サービスの本来の目的は何か。
- サービスそのもので得点してしまう。
- サービスでチャンスを作って、3球目ないし5球目で得点してしまう。
ということです。
狙ったところに狙ったサービスがだいたい入れば、それで良いのです。
遊び心も、忘れてならないことの1つです。
それで目的が達成されれば、充分なのです。
結果オーライ。
楽天的に考えることも、重要です。(^^;;
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昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)