【OBUコーチ】充実した練習のためにすべきこととは?
卓球が上達するためには、充実した練習をすることが必須です。
なんとなく練習場に入り、特に課題もなくいつもの様に球を打ち、やりっぱなしの状態で練習場を出る。
そういう人が、意外に多い気がします。
ちょっとした心掛けで同じ時間がとても充実したものになるのに、もったいないなと思います。
充実した練習をするためには、
- しっかり準備し、
- 課題をもって練習に取り組み、
- 後始末をきちんとし次に備える
ことをしなくてはなりません。
具体的にどんなことをしたら良いのか、今回は、その方法をご紹介します。
私が、やろうとしている内容です。
必ずしも、この通り出来ないこともあります。
あなたの参考になれば、幸いです。
練習会場に早く入る
まず、練習会場に早く到着することです。
入り口で、「お願いします」と一礼します。
練習場に入ったら、入念にストレッチをして額に汗をかくくらい準備体操をします。
これから運動することを、身体に言い聞かせるわけです。
遅く入ると練習相手がもう準備して待っているので、待たせたら悪い気持ちが先に立ち、入念な準備体操が出来ません。
ですから、とにかく早く到着することです。
次に、自分が使う用具の準備をします。
- ラケット
- ラバー
- タオル
- シューズ
メガネ・コンタクト - ヘアバンド
- 水分
- アミノ酸
- マスク(コロナ禍)
など。
脱いだジャージなどは、たたんでバッグにしまいます。
自分の荷物が、他の人に邪魔にならないように気を配ります。
最後に、練習台周りの確認チェックです。
- ネットはピンと張られているか
- ネットの高さは大丈夫か
- 台の上にゴミやホコリが落ちていないか
- 台の周りにゴミやホコリは落ちていないか
- 滑り止めの雑巾は用意されているか
- 台と台の間隔は十分か
- 換気はなされているか(コロナ禍)
- 防球フェンスの並びに隙間はないか
- 照明は適当(練習に支障ない)か
- その他
練習相手が到着する前に、まずここまで一人でさっとやり終えます。
練習の予習をする
今日の練習の全体のテーマは、何でしょうか?
成し遂げたい大きな目標(夢)があって、今日はその目標をクリアするための一歩となる大切な一日です。
全体から見た、「今日の練習の位置付け」を再確認しましょう。
目標とする試合から逆算すると、今日のテーマを見つけやすいです。
大雑把でも構いませんし、極端な話ですが「後付け」でも構いません。
やろうと思っても、体調その他が万全でなく出来ない場合もあり得ます。
あまり、テーマに縛られ過ぎないことも大切です。
テーマの例)
私の場合、コロナ禍でA先輩の卓球場で、数か月間多球練習を中心にやっていました。
ですので、最近の私のテーマとしては、「通常練習をやっていた頃の感覚を取り戻すと同時に、A先輩との練習成果を試す」です。
「通常練習」と言うのは、私が以前やっていた練習のことです。
週に、3日間各2時間ほどのペースでした。
「感覚」と言うのは、単に卓球の技術面だけでなく、体力面も含みます。
次に、
- 基礎練習
- 課題練習
の内容をおさらいします。
いつもやっている練習であっても、頭の中で今一度、整理をします。
それらを考える時、テーマに沿った内容なのかをチェックする必要があります。
あまりかけ離れているのであれば、今は一旦省略しても構わないと思います。
前回の練習で気付いた事などを、ノートを見返しながらもう一度思い出して、今回に活かすのも一つのやり方です。
実際に練習する
まずは、相手の打球とのアジャストです。
頭の中でいくら予習をしたとしても、実際は全然違うはずです。
いったん、頭の中をリセットし、相手の打球に集中します。
練習相手により、打球の質も全然違います。
基礎練習の内容も、自分の練習ばかりを考えていてはいけません。
相手にとっての練習相手を務める気持ちも大切です。
練習相手になりながら、自分の練習もします。
もちろん自分の練習の番の時には、遠慮せず自分の課題を克服すべく自分の練習をします。
前回出来たことが、今回も出来るとは限りません。
また、逆に今回初めて出来ることもあります。
ある相手に出来ることが、相手が変わると急に出来なくなることだってあります。
この様に、沢山の気付きがあるはずです。
試しに、色々やってみることです。
さらに、多くの気付きが得られます。
出来れば、それらの1つ1つの気付きを覚えておくように努力しましょう。
練習を振り返る
練習が終わった直後に、練習相手と少し話してみると良いと思います。
自分では気付かなかったことが、相手の話を聞いて初めて気付くことがあります。
相手は別の視点で見ているからです。
また相手に対しても、自分が気付いた事を伝えてあげましょう。
それが相手のためになります。
自宅に戻ったら、短時間で練習ノートを付けるようにします。
30分以内が目安です。
・練習内容
・練習の中で気付き
・「これは試合で使える!」と思った点
・逆にまだまだ未熟だと感じた点
・テーマに沿って練習出来たか
などを付けます。
忘れないようにするのが目的です。
次の練習の前に読み返すと良いと思います。
練習場に感謝する
練習場を後にする時には、必ず出口で練習場に向かって一礼します。
「ありがとうございました」と、声に出して言います。
この様にして、練習する場を与えて下さったことに感謝します。
練習場があるお陰で、今日の数時間、充実した練習が出来たのです。
場に礼を尽くす気持ちは、とても大切です。
武道場に出入りする人は、全員が必ずやっていますよね。
卓球の練習場だって、それと同じです。
道具や身体のメンテナンスをする
使ったラケットは、メンテナンスします。
ラバー表面をクリーナーで綺麗にして、保護シートを被せます。
私は製図用の三角定規を使って、空気を追い出しながらシートを密着させています。
ラケットケースには湿気取りの乾燥剤を入れ、グリップに着いた水分を乾燥させています。
もちろん、乾燥剤は定期的に取り替えます。
練習日の夜には必ず湯船に浸かり、筋肉をほぐします。
風呂上がりには、足腰を中心にストレッチをします。
寝る前には、足裏マッサージをします。
これらをやると、ぐっすり眠れます。
そして、翌朝が快調です。(^^)v
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)