【OBUコーチ】フォアハンド打法の改革

OBUコーチ フォア 練習メニュー

私は、今、自分の卓球を変えようとしています。

カットマンのスタイルを捨てるわけではなく、攻撃の要素を多く採り入れた新しい考え方のカットマンになろうと思うのです。

いくつかの課題を、同時進行で進めています。

その取り組みの1つが、フォアハンドの打法を変えることです。

A先輩の私設卓球場にお邪魔して、多球練習をたくさんやっています。

プラスチックボールの特徴

もう1度プラスチックボールの特徴をおさらいすると、以下の点になります。

セルロイドボールと比べると、

  • 少し大きい。40mmプラス
  • より固くて、少し重い。2.7g
  • 継ぎ目がない。

です。

従って、空気抵抗が大きいため回転が掛かりにくく、継ぎ目がないのでイレギュラーバウンドしません。

ラージボールほどではないにせよ、ラリーは続きやすいと言えます。

回転が掛からず、イレギュラーバウンドもないとなれば、打球を「線で捉える」ことも可能です。

つまり、ライジング打法がやり易く、カウンターもやり易いということです。

肩甲骨打法

ボールの特徴を考え、肩甲骨を使う打法にフォアハンドを変えようと思いました。

水谷選手や張本選手が、やっています。

腕でバックスイングを取る従来の形でなく、肩甲骨を閉じて開いてを繰り返します。

振り終わった後、ラケットの重みで自然と腕が下がり、次の打球に繋げます。

楕円を描く様に、ラケットを動かします。

腕の付け根の関節が、ぐりぐり回る感じです。

速く小さく何度でも打球するのには、向いている打法だと思います。

バックハンドのとの連携も、やり易いです。

従来打法と最も違うのは、バックスイング打球点です。

バックスイングは、ほとんど取りません。

ミートを中心に、逆にフォロースルーを大きくするイメージです。

従来、私はいわゆるドアスイングで、打球点に向けて腕や身体を回転させて打っていました。

球のスピードが上がっているので、これではだんだん間に合わなくなり、どうしても打球点が下がってしまうのです。

打球点は、バウンドの頂点(3時の位置)を捉えるようにします。

ちなみに、

  • 1時:バウンド直後(上昇前期)
  • 2時:バウンド上昇後期
  • 3時:頂点
  • 4時:バウンド下降前期
  • 5時:バウンド下降後期

と表現します。

3時を捉えるつもりでいると、実際の打球は4時になるので、2時を捉えるつもりでちょうど良いです。

ボールの飛来方向に対して、ラケット角度を正確に出して、ミート(押し)を中心に打球します。

ストレートコースを中心に、練習します。

短いストレートに打てれば、長いクロスはいつでも打てるからです。

この練習の狙い

私はカットマンなのに、まるで前陣速攻型になった気分ですが、これで良いのです。

この練習での狙いは、台の近くにいる時は常に3番以前の打球点で打てる様になることです。

バックハンドも同様です。

この練習から派生して、カウンターブロック・カウンタードライブに繋げて行くのです。

4番では、カウンターにならないのです。

使っている用具の問題もあります。

私はカットマンとしてカットもするので、カットも出来る用具を使用しています。

攻撃型ほど、弾む素材ではありません。

また、いずれは年齢と共に筋力が衰えていくものです。

年を重ねるごとに、非力になっていくのは避けられません。(悲しいですが)

それを補うためにも、3番で捉える必要があるわけです。

この捉え方が正確に何本も捉えられる様になれば、得点に結びつきやすくなります。

両手打ち練習法

私の課題は、「バックスイングを取り過ぎるクセを直す」ことです。

これを修正するために、A先輩に球出しをしてもらっては、「両手打ち」を練習しています。

左手で右手首を掴み、そのまま離さずに打球します。

バックスイングを取りたくても、左手が掴んでいるので、沢山取れません。

打球時には、左手で引っ張ります。

フリーハンドを、強く引くイメージ練習にもなるわけです。

まだまだやり始めたばかりですが、続けて行けば強いミートをマスターできると思っています。

この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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