右利き攻撃型同士のペアのレシーブでの立ち位置で気を付けたい点は?

レシーブ

ダブルスのペアは左利きと右利きで組むと有利であることが経験的に知られています。

そうは言っても、世の中は右利きの人の方が多いのが事実です。

左利きの人が存在するのは、約10%だそうですから、10人中9人は右利きだという事です。

そうなると、右利き同士でペアを組まなくてはならないケースがほとんどではないでしょうか。

今号では右利き攻撃型同士のペアのレシーブの立ち位置を考えます。

基本の立ち位置と注意点

右利き攻撃型同士でのペアの場合のレシーブの際の基本の立ち位置は、フォアハンドを活かす形となります。

つまり、レシーバーがセンターライン付近に構え、パートナーはバックコーナー付近に構えます。

レシーバーがセンターライン付近に構えるのは、フォアハンドが充分使える様にするためです。

サーブは相手のライトハーフコートからこちらのライトハーフコートに来るので、フォアハンドで半面をカバーする形です。

台から出るサーブは、フォアドライブ強打で狙えるようにします。

これがもう少しフォアサイド寄りですと、センターライン付近に速いロングサーブを出された時にミドルを突かれる形になり、レシーブが苦しくなります。

パートナーを気にしてフォアサイド寄りになりがちですが、立ち位置をセンターライン付近にして死角を無くし、攻めのレシーブに専念すべきです。

一方、パートナーの立ち位置はバックコーナー付近ですが、シングルスの時よりも後方になります。

レシーバーがレシーブする時に邪魔にならない位置にいることが大切です。

レシーブと4球目の動き

レシーバーはレシーブ後、直ちにフォアサイドへ抜けます。

パートナーの4球目を邪魔しないためです。

動くことを意識し過ぎて、レシーブが疎かになっては本末転倒です。

よく動きながらレシーブする人がいますが、それは動くことを意識し過ぎた状態です。

レシーブをしっかりやり遂げた後に、速やかに動きましょう。

また、レシーブした自分の打球を目で追ってしまって動きが止まってしまうケースもよく見受けられます。

これはレシーブした自分の打球に自信が無い場合によくあることです。

打球した瞬間に結果(入る、入らない)は決まっているので、絶対に入るのだと信じて打球後は動くことに専念しましょう。

パートナーは、レシーバーがレシーブした瞬間に半歩ほど前へ出て、台からの距離を確保します。

シングルスで構えるのとほぼ同じ位置です。

その後、レシーバーのレシーブの打球と相手ペアの3球目の態勢から次を予測し、4球目の体勢に入って行きます。

この2つの動きが速ければ速いほど良く、予測(判断)が正しければ正しいほど余裕を持った4球目攻撃が出来ます。

大切な立ち位置

あまり重要視されていませんが、ダブルスでのレシーブの立ち位置は、実は大切です。

何故なら、ここがスタート地点だからです。

基準を決めないと比較の仕様がありません。

シングルスとは違うということを強く意識して、短距離ランナーの様にスタート地点を定めましょう。

パートナーとよく話し合い、

・自分のサーブ+パートナーの3球目
・パートナーのサーブ+自分の3球目
・自分のレシーブ+パートナーの4球目
・パートナーのレシーブ+自分の4球目

の4つのパターンを練習しましょう。

その際に、

「自分とパートナーのそれぞれの立ち位置」

「その後に繋がるそれぞれの動き」

をお互いに確認する様にしましょう。

 

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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