家で出来るサーブ練習法
他のスポーツと比べて卓球の良いところは、天候を問わず、いつでもどこでも手軽に練習が出来るところです。
広いスペースなど必要ありませんし、そもそもラケットとボールが小さいので、旅行先にだって持って行けるのです。
何も練習場で行う練習だけが卓球の練習ではありません。
やろうと思えば、家でもそれなりに練習が出来ます。
要は、やる気と工夫ですね。
昔の一流選手は、幅10㎝の柱に向かってボールを打ってショートの練習をしたり、箸を持っても素振りをしたりしたそうです。
音がうるさかったり、家族に変に思われますので、誰もいないところでやる様に心掛けましょう。(^^;;
さて、今号では、家でも出来るサーブの練習方法についてご紹介して行きます。
くれぐれも周りに迷惑の掛からない様に音には気を付けて行いましょう。
感覚練習
ラケットとボールがあれば、いつでも出来る練習が感覚練習です。
まずボール突きから始めます。
ラケットの上でボールを突きます。
シェークであればフォアとバックの両面でそれぞれ行います。
それぞれ100回~120回くらい突きます。
まとめてやるよりは、少ない数でも良いので一日に数回に分けてやる方が効果が高いです。
理想は朝・昼・晩と3分間だけ時間を取り、ボール突きをやるのが良いです。
無心にやるのも1つの方法ですが、お勧めは、今日の自分の調子を測る意識で行なうやり方です。
調子が良ければ、スイートスポットに一定に当たり、バウンドも安定しているはずです。集中力もある証拠です。
ボール突きだけで調子が分かるの?と思われるかも知れませんが、数年にわたって何千回も何万回もこなしていると、それだけで自分の調子が分かる様になります。
ラバーやラケットのコンディションも分かる様になります。
特にラバーの弾み具合の変化を敏感に感じられるようになります。
たかがボール突きですが、あなたの打球感覚を磨く大切な基礎練習となり得るのです。
次に、サーブをイメージして回転を掛ける練習です。
ボールをトスし、ラケットのどこの部分に当てるのかを意識して回転を掛けます。先端部分や端に当てるとよく掛かります。
そのままボールを受け止めても良いし、床の上を転がるのを見て回転を確認するのも良いです。
回転を掛ける時に大切なのは「力を抜くこと」です。
肩、腕、肘、手首、手指の力を抜き、ラケットをブラブラさせるくらいにします。
そしてインパクトの瞬間だけ、親指、人差し指、中指に力を入れます。
瞬間的に指に力を入れると、ラケットが鋭く動きボールに回転が掛かります。
最初から力が入っていると、ここまでラケットは鋭く動きません。
この感覚練習でフィンガーワークを覚えて行きましょう。
イメージ練習
エアー卓球台を用意します(笑)。
サーブの構えからトス、バックスイングからインパクト、フォロースルーと戻りまでをイメージしてサーブのモーションを繰り返し練習します。
必ずフェイクモーションを入れる様にします。
■ 有効なフェイクモーション
・上回転系を掛けた時
台の下にラケットを下げて下回転系を出したように見せかける。
・下回転系を掛けた時
ラケットを引き上げて上回転系を出したように見せかける。
この時、自分の身体全体をガラス戸などに写すのが良いでしょう。
つまり相手からどのように見えるのかを確認しながらやるのです。
上記をある程度行なったら、今度はサーブを出した後のことを繋げて行きます。
自分が出したサーブの軌道をイメージします。
相手はどう動き、どんなレシーブをして来ますか。
いつも練習している相手や、特定のライバルを思い浮かべると良いかも知れません。
返ってきたレシーブに対して、あなたが3球目攻撃を決めるところまでイメージします。
シャドープレイの1種ですが、実際の練習とリンクして行うと、とても効果が上がります。
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昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)