【OBUコーチ】カットマンが自主練で取り組むべき素振りとは?

OBUコーチ カット 練習メニュー

ボールを使わない練習の1つに、素振りがあります。

卓球を本格的にやろうとした人は、みんな最初に素振りをやっています。

というか、私の場合、先輩にやらされました。

素振りは、自主練に最適です。

しかし、素振りはやり方によっては、毒にもなり薬にもなる練習です。

どうせやるのであれば、薬になる正しい素振りをやりましょう。

今号は、そんなお話をお届けします。

素振りの効果

まず素振りの効果ですが、

  • スイングが速くなる
  • 身体の使い方が上手くなる
  • 新しい打法を覚えるのが早くなる

ことが期待出来ます。

繰り返し同じ動作をすることで、そのスイングをする筋力が付いてきます。

筋力が付くと、そのスイングの力の入れどころと、力の抜きどころがだんだん分かってきます。

右利きの人が、左手にラケットを持ってフォア打ちをやってみると分かります。

自分の腕なのに、どうやって打って良いかがまず分かりません。

力も入りっぱなしで、普通の人はみんなぎこちないスイングになります。

しかし、素振りを繰り返せば、頭の中にそのスイングの神経回路が徐々に出来上がって行きます。

身体の使い方も上手くなっていき、新しい打法を身に付けるのに役立ちます。

素振りの注意点

私が中学生の頃は、先輩から、「お前ら、素振りを100回やっておけ」とか回数を命令口調で言われました。

まるで何かの罰として、素振りをやる様に言われたものです。

実際、レギュラー組はどんどん球を打たせてもらえましたが、私のいる補欠組は素振り・台出し・トレーニングが主体でした。

この様に言われると、言われた方は「分かりました。やればいいんでしょ」ということに陥りやすいです。

それでは、素振りが単なる回数をこなすものになってしまい、素振りの効果はゼロです。

私は、内心とても嫌々ながら、でも先輩が怖かったので言いつけ通り、素振りをやっていました。

これでは意味がないのです。

単なる苦行になってしまいます。

素振りこそ、きちんと指導者がついて教えないといけない練習です。

  • 素振りの意義や
  • 正しい素振りのやり方

これを教えなくてはなりません。

そうでないと、悪い癖がついてしまいます。

間違った神経回路が頭に出来上がってしまうと、後で直すのに大変です。

一番良い素振りとは

では、効果を上げるのに、一番良い素振りとはどんな素振りか。

それは、イメージトレーニングを伴った素振りです。

打つボールに、きちんと力が伝わるようなスイングをしているかがポイントです。

そのためには、スピードや回転などボールがどの様に飛来してくるのかを、頭の中でイメージ出来てなくてはなりません。

フォーム作りの段階では、指導者がボールを持ってスローモーションでラケットに当たるところまでやってあげるのも良いでしょう。

目線(顎を引いているか)やフリーハンドも、チェックしてあげましょう。

正しいフォームが出来たら、出来るだけ速いスイングを心掛けます。

そして、同じくらい速く戻ります。

このスイングと戻りを速くする意識を、素振りの段階から身に付けたいものです。

特に、現代卓球は連続して強打出来ないと試合にならないからです。

イメージトレーニングが伴った素振りをやっておけば、実際に球を打つ練習の段階で手助けになることは間違いありません。

素振りの最終的に目指すところ

それは、シャドープレイです。

よく、ボクサーがやっている練習ですね。

卓球も全く同じです。

スペースさえあれば、いつでもどこでもシャドープレイは出来ます。

私はある時期、卓球のことが四六時中頭から離れず、鏡の前に立つと反射的にシャドープレイをしてしまうことがありました。

最初は、女房のキャサリンも笑って許してくれましたが、私が外出先でもやってしまうのを見て、中止するよう厳命が下りました。

恥ずかしいから止めて、と。

カットマンは、フットワークが命です。

ですから、フットワークを伴った素振り、つまりシャドープレイが大切なのです。

よく試合で使うプレーを、ピックアップしシャドープレイでイメージトレーニングして行きましょう。

(腕だけでなく)腰を使った正しく鋭いカットフォームが身に付けられるように、素振りにカットを採り入れると良いです。

どれくらい素振りをすれば良いかですって?

そりゃあ、もう、「鏡の前に立ったら反射的にやる」くらいです。(笑)

この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)