【OBUコーチ】初心者カットマンがレベルアップするために覚えたいスキルとは?

OBUコーチ カット ツッツキ トレーニング フットワーク 初心者

カットマンがレベルアップしていく中で覚えるスキルは、実は沢山あります。

スキルには種類が沢山あるだけでなく、それぞれに奥行きがあります。

それぞれのスキルのレベルアップを図り、1つのものに統合していくことが大切です。

それぞれのスキルは、密接に関連しています。

あるスキルを上げることで、他のスキルが上がることもあり得ます。

  • 必要なスキルを満遍なく網羅すること
  • それぞれが「これで終わり」というゴールは無く常に上を目指すこと

の2つが大事です。

まずは、初心者カットマンが手始めにレベルアップするために覚えたいスキルを紹介します。

フットワーク

カットマンに大切なのは、フットワークです。

とにかく、足、足、足、です。(笑)

カットマンは、プレーにリズムが必要です。

そのリズムを生み出すのは、足なのです。

常に、ステップが踏めるようにしましょう。

但し、ただ足を動かせば良いというわけではありません。

正確なフットワーク、つまり、足の動かし方を覚えましょう。

特に、

  • 前後
  • 左右
  • 斜めの動き方

です。

フォア前とバックカットの3歩動は、実戦でよく使うので正確に覚えましょう。

  1. バックカット→フォア前
    右足(小)→左足(大)→右足(小)
  2. フォア前→バックカット
    左足(小)→右足(大)→左足(中)

1.の時の足の動かし方

バックカットを振り終えて、やや右脚前の基本姿勢になっています。

そこから、まず右足を小さく右斜め前へ踏み出し、次に大きく左足を右斜め前に踏み出します。

ボールの落下点をよく見極めて、最後に右足を小さく踏み込んでフォアツッツキをします。

フォアツッツキはストレート、つまり相手のバックサイドに返球します。

2.の時の足の動かし方

1.の最後の状態(右足を踏み込んだ状態)から、相手が回り込んで自分のバックに打ってくるのを予測し、まず左足を左後方に小さく引きます。

次に、右足を大きく左後方に引きます。

ボールの飛来をよく判断し、最後に左足を左後方に引き、同時にバックスイングを引きバックカットの体勢を作ります。

最後の左足は相手のボールにより、引く大きさを調整します(だから中)。

深いボールであればさらに大きく左足を引くこともあるし、逆に浅いボールであれば小さく引きます。

そこでバックカットをして、振り終わったら基本姿勢に戻ります。

これが、3歩動です。

以下、1.と2.を繰り返し、フォア前とバックカットの前後の動きを覚えます。

他にも動きのパターンはありますので、それぞれに正しい足の動かし方をマスターして行きます。

ツッツキの安定

カットマンが試合で一番使う技術が、このツッツキです。

ツッツキのレベルアップが、初心者カットマンのレベルアップに直結します。

まずは、ツッツキの安定性です。

4番(下降前期~中期)を捉えて、エンドライン深くにツッツキを送ります。

ワンコースでのツッツキのラリーならば、100本でも200本でも続けられる練習をし、絶対にミスをしない自信を付けることです。

コースは、

  • フォアクロス
  • バッククロス
  • フォアストレート
  • バックストレート

の4つです。

それらを、

  • フォアツッツキ
  • バックツッツキ

のそれぞれで行います。

次に、ツッツキでのフットワークです。

コート全面を、カバーできるようになるためです。

バック(フォア)側から1本ずつ交互にツッツキを送ってもらい、

  1. フォアツッツキのみ
  2. バックツッツキのみ
  3. フォアとバックの切り替え

をし、バック(フォア)側へ送ります。

1回のラリーで、30本続けるを目標にしましょう。(本数はレベルに応じて変更します)

まずは本数をクリアすることですが、その後は、ツッツキの低さと深さを追求しましょう。

上記の練習で、ツッツキはかなり安定します。

ツッツキからの攻撃

もし余力があれば、チャレンジ課題として、ツッツキの変化+攻撃にトライします。

バックのツッツキが試合での使用頻度が高いので、バックツッツキで練習します。

まずは、切る・切らないの変化を付ける練習です。

相手に悟られないようにするのがコツです。

そのためには、手首は使いません。

肘中心の、上腕のスイングの速さで切ります。

3番(ボールの頂点)付近を捉えるつもりで、やや上から相手コートに押し込むイメージのツッツキを心掛けます。

打点を上げることで、やや攻撃的なツッツキになります。

ラケットの端に当て、ショートスイングで瞬間的に切ります。

切らないツッツキは、逆にラケットの中心に当て、やや弾いて押すスイングをします。

バックスイングとフォロースルーと右足の踏み込みを同じにすると、相手に悟られにくいです。

さらに、わざと4番で同じことをして、タイミングもずらします。

タイミングを少しずらすことで、相手は

  • ちょっと切れている
  • 思ったほど切れていない
  • よく分からないから、とりあえずネットミスしないツッツキで返そう

と思い、ナックルツッツキに対して浮かして来ます。

多くの場合、短い浮いたツッツキです。

ですから、よく踏み込むことが重要です。

このボールを、

  1. バックハンドスマッシュ
  2. チキータ+両ハンド攻撃
  3. 逆チキータ+両ハンド攻撃

します。

2.と3.は、さらにチャンスメークをして次の攻撃に繋げるやり方です。

カットの変化

カットのラリーが引けるレベルになったら、次に是非覚えたいのがカットの変化です。

まずは、「切る」カットです。

膝の沈み込みや腰のひねりを使って、スイングは上から下へ手首を最大限に使うつもりで、振り抜きます。

相手には分かってしまいますが、まずは身体全体を使って切ることを覚えることです。

次に、「ナックルカット」です。

相手のボールの勢いを利用して、当てて運んでやるようにスイングします。

手首は、使いません。

相手の回転がこちらの許容範囲内ならば、ナックルカットは楽で安定して出せる技術です。

相手は強打しようとするとオーバーミスをするので、力加減をして繋がざるを得ません。

そうすれば、こちらのラリー展開になります。

最後に、「ちょい切れカット」です。

切るカットとナックルカットの中間のカットとなりますが、ナックルカットの体勢から少しだけ手首を使ってカットします。

この3段階のカットを上手に使いこなして、相手のラケット角度を狂わせて行きます。

プラボールになってからは、切るカットが以前ほどは効かなくなりました。

回転が減衰し、簡単に持ち上げられてしまいます。

しかし、要はこちらの回転の変化幅に相手を引きずり込めば良いので、逆に回転をあまり掛けない戦術も有効です。

サービス+3球目攻撃

意外にカットマンに軽視されがちなのが、このサービス+3球目攻撃です。

初心者のうちから、自分の得意な3球目攻撃を持つことは、とても重要です。

いかにも”攻撃をしますよという3球目”より、”カットしてくるか攻撃してくるか分からない3球目”の方が、これからは良いと思います。

ハーフロングサービスとロングサービスを、上手に組合せてチャンスメークしましょう。

相手に、ようやく持ち上げさせるようなレシーブをさせて、カウンタードライブを狙っていくやり方も有効です。

上手なカットマンの攻撃を、よく研究すると良いでしょう。

フィジカルとインテリジェンス

卓球選手はスリムな人が多いため、ひ弱な人でも出来るスポーツとよく勘違いされますが、とんでもない誤解です。

卓球ほど、激しいスポーツはありません。

重量挙げの様な太く逞しい筋肉は、卓球には必要ありません。

それよりも、

  • 俊敏に動ける瞬発力
  • それを維持出来る持久力
  • 速く動くものを捉える動体視力
  • 無理な体勢を保てる強い体幹とバランス力
  • 何試合続いても戦える回復(復元)力
  • しなやかに身体を動かせる柔軟性

などが求められます。

体力だけでなく、知性や感性といったものも必要となるのが卓球の特徴です。

例えば、

  • 短時間に情報の収集と処理ができる集中力
  • 長期間、努力できる精神的スタミナ
  • 繊細な手指の感覚とリズム感
  • 遊び心や豊かな発想などの創造力
  • 相手の心理や試合の流れを読む洞察力
  • データを集め解析する分析力

といったものです。

卓球には、右脳と左脳の両方が必要なのです。(もちろん人により得意不得意があります。得意なものを伸ばしていきましょう)

そして、これらは数ヶ月取り組めば身に付くものではなく、かなり長期計画を持って取り組まなくてはとうてい身に付かないものばかりです。

しかし、初心者のうちから指導者が意識して指導に当たり、選手自身も自分の可能性を信じて努力し続ければ、かなり良いレベルに近づけると思います。

フィジカル面でいえば、

  • 通勤通学時に踵を地面につかず歩く
  • 電車の車窓に流れる駅名の文字を追う
  • 風呂上がりに柔軟体操をやる

という習慣をつけるだけでも、やるやらないで数年後には大差がつきます。

インテリジェンス面でいえば、

  • 学生であれば、ランニングの最中に今日学習した内容を復習する。例えば数学の公式や証明方法を諳んじてみるとか。
  • 社会人であれば、通勤時に早足で歩きながらToDoリストを頭の中でおさらいをしたり、キーマンに会った時に話す内容やその話し方を予習したりする。

など、「身体を動かしながら頭を使う」トレーニングが良いと思います。

卓球という競技が、まさにそうだからです。

卓球の練習(体力トレーニングを含む)は、それとしてやり、その他に日常生活の中でどれだけ卓球に有益なことが出来るかが数年後に大きな差になって現れます。

カットマンは、特に作戦が考えられる頭脳が必要です。

初心者のうちから、意識して生活習慣から変えて行きたいものです。

平凡な事でも、一貫してやり続けると非凡なものになっていくのです。

まとめ

以上、初心者カットマンがレベルアップするために覚えたいスキルについてご紹介しました。

覚えたいスキルは沢山ありますが、全体を一通りやってみることをお勧めします。

その後に、大工さんがかんなを削る様に、何度も何度も繰り返してそれぞれのスキルを深めて行けば良いと思います。

一緒に頑張って行きましょう。(^^)

この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)