卓球が上手くなるために必要な「実行する力」と「継続する力」

OBUコーチ メンタル

卓球が上手くなるために、絶対に必要な性格的な資質があります。

それは「実行する力」「継続する力」です。

この2つがないといくらセンスが良くても上手にならないと私は思います。

実行する力

初心者の上達のカーブを見ると、最初はやればやるだけ上手になるので、卓球が楽しくて仕方ない時期があります。

このまま順調に行けば、自分はかなり卓球が上手くなるのではないか。

純粋にそう思える時期でもあります。

しかし、そのうち右肩上がりできたはずの成長曲線が緩やかになって来ます。

最初の関門はここだと私は思っています。

今まで何となくやってきた技術を、基本の通り出来ているかをもう一度しっかり見直す時期だと思います。

自分ではちゃんとやっているつもりが、意外に我流でやってしまっているものです。

・サーブの基本
・レシーブの基本
・3球目攻撃、4球目攻撃の基本
・フォアハンドとバックハンドの基本
・ツッツキの基本
・フットワークの基本  ・・・etc

数え上げればきりがないほど、卓球の技術には基本があります。

卓球をよく知る人(コーチ)に、現時点の実力の診断をしてもらうと良いと思います。

「卓球クリニック」みたいなものです。

その選手が将来どんなプレーをしたいのか、から逆算して考えます。

1.まずまず出来ている技術=>さらに精度を高める=>将来の得意技に発展(長所伸展)
2.まだ出来ていない技術=>基本から徹底的にやり直す=>技術的な穴を無くす(弱点補強)

上記から自分の課題と練習方法が分かったとします。(ここに至るまでの過程があるのですが、今は省略します)

ここから大事なのは、その選手の「実行する力」です。

将来のために大事だと分かっていても、やらなければ何の意味もありません。

他人から指摘されてやることには、少しの苦痛が伴うものです。

「まあいいや、また今度やろう」「条件が整ったらやろう」ではなく、「うん、分かった、今すぐやろう」「まずは始めてみよう」なのです。

継続する力

やり始めたのは良いけれども、なかなか続かないのが普通です。

私も1日1回筋力トレーニングしようと始めたのですが、すぐに挫折します。(^^;;

やるべき仕事を優先してしまい、どうしても後回しにしてしまうクセがあるのです。

私が卓球上達のために努力しようとしまいと誰に迷惑をかけるものでもありません。

あるとすれば、それは自分自身との約束をまたしても破ってしまったということです。実はそれが一番いけないことなのですが。

なかなか続かない私でも、卓球には直接関係ないことですが、継続していることもあります。

それは朝型生活です。

早朝4:00に起きて、風呂掃除などの家事をしたり、仲間とオンライン読書勉強会をしたり、心を整えるルーティーンをしたりしています。

ですので、コロナ禍で激減したのを機に夜のお付き合いはほどほどにして、可能な限り早寝を心掛けています。

継続のコツは色々あります。

・生活の一部にしてしまう。
・一人でやらず仲間と一緒に行なう。
・気負わずに、気楽に行う。
・中断してもすぐに再開する。
・明日一日だけ頑張ろうと毎日思う。
・自分を褒める。  ・・・etc

一日一回を心掛けてやっていると、やらないと落ち着かなくなり、結果的に継続するようです。

成るべくして成る

大リーグの大谷翔平選手は、年間MVPの最終候補3名に挙がっています。(2021年11月10日現在)

投手とバッターの二刀流で、野球の本場の大リーグでの大活躍は、偉業と言うより他はありません。

是非、獲って欲しいものです。(^^)

以前のニュースで大谷選手が、グラウンドのゴミを拾う姿が話題に上がりました。

ゴミを拾うという行為は、高校時代に一流選手になると心に決めた頃から継続していることのようです。

彼にとっては、常日頃からやっている、当たり前の行為だったのですね。

彼が書いた目標達成シートには「運」という項目があり、その中の実践項目の1つに「ゴミ拾い」とあるのです。

ゴミを拾う大谷選手と、そうでない大谷選手であれば、どちらに野球の女神様は微笑むでしょうか。

それは訊くまでもないことですね。

「努力を続けていたら、たまたま運が良くて、一流選手になってしまった」

口ではそういう選手も中にはいるかも知れませんが、実際にはまずあり得ないことと思います。

高い目標を自ら掲げて、自分が成りたい理想の姿に、「成るべくして成っている」のです。

そのために、「実行する力」「継続する力」が必要なのだと私は思います。(^^)v

 

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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