卓球に必要な力とは?
今回は、卓球に必要な力についてお話していきたいと思います。
早速ですが、皆さんは卓球に必要な力は何だと思いますか?
必要な力といってもたくさんあるとは思いますが、自分は「空間把握能力」だと思います。
他のスポーツと違う点
少し堅苦しい言葉ですが、ボールが他のスポーツと圧倒的に違う点は「回転」です。
卓球は、世界で一番回転量の多いスポーツだということです。
この回転が卓球の魅力でもあり、難しい所でもあり、上達する上で一番理解しないといけない部分でしょう。
私は、卓球のある程度のレベルまでは、運動能力はほとんど関係ないと思っています。
なぜなら、この回転を理解していれば、いくら足が速い相手でも、いくら力持ちの相手でも簡単に勝つことができるからです。
回転を自分で上手に操れるようになるためには、ボールのどこにラケットが当たるとどのような回転がかかるか、ということを一番理解しないといけません。
なぜ、空間把握能力が必要なのか
また、卓球は相手と対面してプレーする競技のため、相手のボールの打球ポイントは自分からは見えない反対側となります。
簡単に言えば、月の兎が見えていない裏側を相手は打球しているために、正確にはどこを打球しているかは予想するしかありません。
この予想をするために、空間把握能力が必要だと自分は考えています。
自分からは見えないボールの裏側のどの部分を打球したら、どのような回転がボールにかかって自分の方に飛んでくるか。
これを把握する必要があります。
相手の回転を見破れるようになるということは、自分でその回転をかけられるのと同じことを意味しますし、ラリーの中でのミスを減らす一番の近道でもあります。
では、空間把握能力を高める簡単な頭の体操をしてみましょう。
今、どこに向かっている?
今、現在自分は西に向かって歩いています。
しばらく歩くとT字路があったので、右に曲がりました。
- 現在、自分が向いている方向はどこでしょうか?
- さらに歩くと再度T字路がありました。この、2回目のT字路を右に曲がるとどっちの方向に進むでしょうか?
- では、2回目のT字路を左に曲がるとどっちの方向に進むでしょうか?
できましたか?
答えは、下記になります↓
- 北
- 東
- 西
紙も鉛筆も使わずに、頭の中だけでやるのがコツです。
回転軸を見極める
試合中に相手のサーブがわからず、ラリーにならないで終わってしまった。
せっかく練習したドライブが試合で使えない。
なぜなら、レシーブが悪いから。。。
といった声は良く聞きます。
卓球では、レシーブができなくてはなにも始まりません。
相手がボールのどこの部分をどちらに擦ったかで、ボールの回転は決まります。
その際に、回転軸というものが生じます。
その回転軸は、下回転と上回転の場合、軸がボールの横に入ります。
ここで、卓球のボールに応用して問題です。
右利きの選手がヤングジェネレーションサーブ(逆回転サーブ・左回転サーブ)ではなく、通常の右回転サーブを出してきて、かつ右下回転をかけてきた時には、回転の軸は相手サイドから見てどのように見えるでしょうか?
- 軸は縦に入っているように見える
- 軸は右下から左上に入っているように見える
- 軸は左下から右上に入っているように見える
これは、かなり空間把握能力を使いますね。
空間把握と回転軸
あたかも、自分が相手の方に立っているかのように、頭の中で自分をそっち側に立たせてモノを見られるかどうかが重要です。
空間把握ができるようになると、回転軸を正確に把握することができます。
回転軸を正確に把握できるようになると、ボールのどの部分を触れば返球できるかわかるようになります。
その結果、ミスが減って試合でも勝てるようになるはずです。
是非、回転軸を常に意識して、練習をしてみてください。