新しいラケットを初めて使う時の儀式とは?

OBUコーチ 道具

最近、私はラケットを変えました。

私のプレースタイル自体を変えようとしているので、その一環という位置付けです。

新しいラケットを使うのは気分も良いですし、楽しいことです。(^^)

しかし、ウキウキばかりしてもいられません。

新しいラケットを初めて使う時のやるべき事が、あるのです。

ま、ある種の儀式の様なものです。(笑)

用具マニアのA先輩に教わり、新たに付け加えたことを含めて、私がやっている儀式をご紹介します。

ラケットを削る

私はシェークハンドですが、まず最初にラケットを削ります。

ラケットを削るのは、何もペンだけではありません。

握り易い様に、また、フィンガーワークの邪魔にならない様に、様々なところを紙やすりで削るのです。

グリップは、使う技術によって変化します。

その時に、スムーズに無理なく移行できるようにするのです。

まず削るのは、ニュートラルに握った時、人差し指の付け根が当たる部分です。

私は少し深めに削ります。

ある程度削ったところで練習し、また調整のため削ります。

落ち着くまで、これを繰り返します。

ラケットを反転することもあるので、反対側も同様に削ります。

親指側は、少しだけ削ります。

反対側も、同じように少しだけ削ります。

次に、グリップのブレード面に近い半円形に斜めにカットしてある親指の第一関節が当たる部分を、削ります。

ここは、バックカットを切る時に親指の腹が強く押さえるところなので、角が立っているとやりにくいからです。

反対側も、同様に削ります。

次に、ブレード面の縁を一周軽く削ります。

フォア面とバック面同様に削ります。

最後に、グリップエンドの部分を軽く削ります。

全ての角が滑らかになっているかどうか、指でなぞって確認します。

エッジテープを巻く

次の儀式は、エッジテープを巻くです。

私のラケットはブレードの厚みが6ミリですので、エッジテープはバタフライの12ミリのものを用意しました。

バタフライのものは赤黒のツートンカラーになっていて、ちょうど境目で切れば6ミリ幅のものが2本出来るわけです。(節約、節約!)

私は、エッジテープを2枚重ねで貼ります。

まず下地の1本目は、丸々1本分の長さを左右均等になる様に気を付けながら、ラケットの縁に貼って行きます。

次に2本目を、今度は1本目よりやや短くラケットのブレード面に飛び出ない様に気を付けながら、貼って行きます。

余った切れ端は、次回用に取っておきます。

もし練習の時にエッジテープが傷ついたら、表面の方だけを早めに替えます。

こうして、ラケットの縁を傷つかない様に守ります。

昔はラケットの角をよくぶつけていましたので、よくぶつける箇所にこの切れ端を貼り3重になるようにしていました。

切れ端は、下地と2枚目の間に貼りました。

ラバーを貼る

さて、いよいよラバーを貼る工程です。

ラバーを貼る前に、ラケットプロテクトで表面を薄く塗ります。

これをやっておくと、ラバーをラケットからはがす時に表面を傷つけません。

乾いたら、ラバーを貼ります。

ラバーとラケットの両面にラバーダインを塗りますが、私はラバーから先に塗ります。

ラバーの方が、乾きが遅いからです。

前回ラバーを貼った時の切れ端をとっておき、ラバーダインを延ばす時に使います。

ムラがない様に薄く綺麗に塗るのですが、イマイチ上手く行かない時もあります。

そんな時は、ラバーの切れ端で伸ばした後、さらに固い紙切れで軽くなぞり、ラバーダインをならしていきます。

固い紙切れは、前回ラバーを貼った時のラバーを覆っていた紙を6×2センチくらいに切り、何枚かストックしておきます。

ラケット、ラバーの両方のラバーダインが乾いたら、グリップから先端に向けて貼り合わせていきます。

空気を押し出す様にするのが、ポイントです。

平らな机の上で、上から押さえてラバーとラケットを密着させます。

ある程度強く押さえるのですが、強く押さえ過ぎないのがコツです。

少し時間を置きラバーの延びが落ち着いたら、ハサミを使ってラケットの縁に沿ってラバーを切って行きます。

ハサミの刃の根元の部分で少しずつ切ると、綺麗に切れます。

ラバーが貼れたら試打をします。

ボール突きをして、弾みやグリップを確かめます。

ラケットケースにしまう

ラケットをケースにしまう前には、必ずラバー表面をクリーナーで綺麗にします。

泡を専用のスポンジで、綺麗に拭き取ります。

ラバー保護シートをグリップから先端に向けて、空気を押し出す様に貼ります。

この時、製図用の大きめの三角定規でさっと押さえると、空気が全く入りません。

ラバー保護シートは、私はバタフライの粘着性のあるものが私は気に入っています。

中央を示す△印が、目安になるからです。

ラバー保護シート自体も、ラケットのブレード面の一回り大きいサイズに綺麗に切り揃えます。

保護シートの元の紙もとっておき、練習する時にシートをはがしますが、この紙にシートを張り付けておくのです。

ラケットケースには、乾燥剤を必ず入れておき、ラケットを乾燥させます。

ラケットを乾燥させておく目的は、ボールの衝撃をラケットハンドでビビットに感じ取れるようにするためです。

湿ると、伝わって来る感触が鈍くなります。

ラケットはすぐに湿るので、気を付けたいところです。

乾燥剤は、エステーのドライペット引き出し・衣装ケース用を私は使っています。

これは別に何でも良いので、お好きなものをお使いくださいね。(笑)

とてもよく湿気を吸うし、替え時が一目でよく分かるからです。

まとめ

以上が、私の儀式になります。

いかがでしたでしょうか?

  • あ、それ自分もやってる!
  • へぇ、そんなことしてるんだ!

とか、色々な感想を持たれたと思います。

私には、「こういう儀式を通じてラケットが自分の手の一部になってくる。(用具に血を通わせる)」と、信じているところがあるのです。

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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