卓球のサービスでボールを切るコツとは

サーブ

私は、今までコントロールを意識するあまり、腕の振りだけでサービスを出していました。

ところが、最近やり方を工夫することで、サービスを出す時に上手く身体を使える様になって来ました。

すると、腕だけで出していた時よりも、数段サービスが切れる様になったのです。

今号では、そのコツを皆さんとシェアしたいと思います。

私の誤解

サービスを切るためには、

  • 腕のスイングを速くする
  • 瞬間的に手首を使う

と、私はずっと思っていました。

これはこれで正解なのですが、ある意味、補助的なことなのです。

腕だけよりも、身体全体を使った方がボールに威力が出るのは当然ですよね。

長く卓球を続けている割には、そんな基本的な事も知らないのかと言われてしまうかも知れませんね。(^^;;

以前に一度、身体全体を使って出すサービスに挑戦したのですが、全くコントロールがままならず、諦めてしまっていました。

以来、この点に関してはずっとそのままになっていました。

しかし、先輩のAさんの私設卓球場で、Aさんに教わりながら挑戦しているうちに、少しコツを掴んで来たのです。

身体が上手に使えると、回転量が増してサービスが切れます。

私もまだまだ練習中ですが、上手く行った時には横回転系のサービスがよく曲がる様になりました。

相手コートで、第一バウンド目と第二バウンド目が、大きくズレる様になったのです。(^^)

身体を使ってサービスを切るコツ

私の場合、主体となるのはバックハンドサービスです。

女子カットマンの佐藤瞳選手の様に、ラケットハンドを首に巻き付ける様にして出すサービスです。

サービスの動作には、次の4段階があります。

  1. サービスの構え
  2. バックスイング
  3. サービスのスイングとインパクト
  4. フォロースルー(基本姿勢への戻り)

力を抜く

まず最初のコツは、「力を抜く」ことです。

1~4全てで、力を抜きます。

但し例外があって、3のインパクトの時だけ力を入れます。

2のバックスイングの時に、ボールを投げ上げて溜めを作ります。

この時も、力を抜いた状態です。

息を吐きながら、3のスイングをします。

呼吸

2つ目のコツは、この呼吸です。

スーッと吐きながらスイングしますが、インパクトの瞬間だけフッと短く吐きます。

瞬間的に腹筋を使って短く息を吐くことで、インパクトの瞬間にだけ力を込めることが出来るのです。

その呼吸の反動を利用して、自然に息を吸って力を抜いてリラックスしながら、4の基本姿勢への戻りを行います。

フィンガーワーク

3つ目のコツは、インパクト時のフィンガーワーク(指の動作)です。

1つ目のコツで力を抜くと言いましたが、それはグリップにも該当していて、インパクトまでは力を抜いた状態です。

そして、インパクトの瞬間に、親指と人差し指にキュッと力を入れます。

この動作で、ラケットヘッドが瞬時に回転します。

意識して手首を使わなくても良いのです。

この瞬時の動きだけで、充分にサービスが切れるのです。

右足の向き

4つ目のコツは、右足の向きです。

エンドラインと並行、または足先をさらに自分側に向けます。

これにより、バックスイング時に右肩がより入ります。

相手に背中が見えるほど、身体を捻れるようになります。

伊藤美誠選手のフォアサービス時の左足の向きを、見て欲しいです。

おそらく、エンドラインと並行、もしくは足先が自分側になっているはずです。

※私はバックサービスなので右足の向きになりますが、伊藤選手はフォアサービスなので左足になります。

この足の向きは、サービスを出す時に身体が回転し過ぎないためのブレーキの役割を果たすのです。

実際にやってみると、少し窮屈な感じがすると思います。

しかし、足先を相手側に向けてしまうと、逆に身体が回り過ぎて基本姿勢への戻りが遅れてしまうのです。

身体全体を使って、ボールに回転を伝えます。

インパクト直後に急ブレーキを掛けると、イメージすれば良いと思います。

肩甲骨の開閉

5つ目のコツは、肩甲骨の開閉です。

肩甲骨を開閉する動きがスムーズで動く範囲が大きいほど、ボールに回転を伝える力が強くなるので良いのです。

身体の回転に連動して、肩甲骨を開閉する動きがあります。

バックサービスの場合は、バックスイングで肩甲骨を開いて、インパクトスイングでは肩甲骨を閉じます。

フォアサービスの場合は、この逆でバックスイングで肩甲骨を閉じて、インパクトスイングで肩甲骨を開きます。

ここでも身体全体の力を抜くことが、ポイントになるのです。

若いうちは良いのですが、年齢を重ねてくると肩の周りの筋肉が固くなってくるものです。

また、現代人は背中が丸い人が多いですので、普段の生活で左右の肩甲骨を近づける運動を採り入れると良いと思います。

まとめ

5つのコツを、もう一度まとめます。

  1. 力を抜く
    インパクトの瞬間のみ力を入れる。
  2. 呼吸
    スーッと吐きながらスイングし、インパクトの瞬間のみフッと吐く。
  3. フィンガーワーク
    インパクトの瞬間に親指と人差し指でラケット面のキュッとつまむ感じ。
  4. 足の向き
    バックサービスの場合は右足をエンドラインと並行、または自分側に向ける。
    フォアサービスの場合は左足。
  5. 肩甲骨の開閉
    インパクトの瞬間に肩甲骨の開閉を活用する。
    普段から肩周りの筋肉や関節の柔軟性を高めておく。

参考になれば幸いです。

練習、頑張りましょう!(^o^)/

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この記事を書いた人OBUコーチ(小吹 真司)OBUコーチ(小吹 真司)
昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)
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