練習は嘘をつかない

OBUコーチ 技術

練習は嘘をつかない、とよく言われます。

「努力は報われる」と同様の意味で、そうあって欲しいと誰もが心の中では思っていることです。

しかし大人になり年齢を重ねるにつれて、自分の努力だけではどうにもならないことや報われない努力もあることを知ってしまい、本気の努力をしなくなってしまいます。

これはよくあることで無理もないことだとは思いますが、私たち卓球人はそんな考えではいけませんよね!

今号では、ここ最近の私の嬉しい体験談を皆さんとシェアします。

納得のいく試合

先日の8/31、広島県立総合体育館で行われた全日本クラブ卓球選手権大会で、私は自分でも納得のいく試合が出来ました。

予選リーグの第一試合の2-2のラストで、私に出番が回ってきました。

昨年も2-2のラストで出番が回ってきたのですが、その時はガチガチに緊張して、何も周囲が見えていない状況でした。

ところが今年の私は何かが違いました。

前日の広島入りする時から何となく心に余裕がありました。

「後は思い切りやるだけだ」みたいな、良い意味での開き直りがある心境だったのです。

最初の4本だけはさすがに固くなりましたが、そこからの私は普段の練習通り伸び伸びとプレーして、ストレートで勝つことが出来ました。

ビデオ撮影した動画で試合結果を分析したところ、全得点の3分の1が私の攻撃、もう3分の1が私のカットの変化、残りの3分の1が私のサービスエース+相手のミスでした。

つまり攻撃とカットが半々だったわけです。
サービスエースも攻撃だとカウントすると、攻撃がカットを上回ったことになります。

これは数年前から私が追い求めている卓球が出来ていたことを表すのです。

私はずっとT.T彩たまの英田理志選手の様に、超攻撃型カットマンを理想としてきました。

私の中での超攻撃型カットマンの戦い方は、以下の通りです。

1.サーブそのもので得点してしまう。
2.サーブ+3・5球目で得点する。
3.カットそのもので得点する。

因みに、私は英田選手の足下にも及びません(当然ですが)。

それに英田選手をカットマンと分類するのもおかしな話です。

英田選手の戦型は、誰にも真似できない唯一無二のスタイルで、敢えて言うなら英田型というものです。

近い選手に明豊高校の木塚陽斗選手がいますが、カットも使うオールラウンダーという点では同じですが、英田選手とはまた違います。

木塚選手も将来的には木塚型と呼ばれる様な独創的な選手になって欲しいと思います。
個人的にとても楽しみな選手です。

話を元に戻しまして、私としては今までにないくらいの攻撃の割合で、しかも攻撃のミスは1本だけという試合内容だったのです。

これは自分史上、大変珍しいことです。
普通ではなかなか体験出来ません。

全国大会という大きな大会で、しかも団体戦のラストという緊張する場面で、自分の実力を存分に発揮したわけですから。

実は数年前から

自分の卓球を変えるのだ。

そう本気で決意したのは、実は2年以上前のことです。

カットマンを止めるつもりはありませんでしたが、今後どういう方向で進めば良いのかを模索していました。

全日本選手権を観に行ったり、高島規郎先生の著書に刺激を受けたり、攻撃力をつけてオールラウンダーになる方向性だけははっきりしていました。

思い切って用具を変えたことも影響が大きく、今に繋がっています。

プラスチックボール時代には、ハイスペックのラケットやラバーを使用しないと勝ちにくいと確信を持って言えます。

サーブ練習も沢山しました。
A先輩の卓球練習場にお邪魔して、サーブのコースや回転を工夫しました。

2年前は、試合の中でまだ攻撃ミスが多く、周囲からは攻撃を多用するスタイルに否定的な意見が多く聞かれました。

それでも私はやり続けました。

それが必要だったからです。
私の目は今ではなく、将来を見ていました。

この大会に関して言えば、数ヶ月前から沢山試合に出場して試合勘を養って来ました。

それぞれの試合は、この試合の為の練習だったのです。
勝敗などあまり気にしていませんでした。

しかし良い試合内容も中にはありましたが、理想とするプレースタイルにはなかなか届きませんでした。

練習も随分とやり込み、一時オーバーワークになったほどでした。

「最高の舞台で最高の試合をするんだ」

そういう想いが私をずっと支えていました。

私の練習に一番付き合ってくれたM先輩、また同じチームの仲間に感謝の気持ちで一杯です。

予選リーグの第二試合では私の出番が来る前に負けてしまい、決勝トーナメント進出は今年も果たせませんでした。

試合が終わった夜の反省会では、チームメイトの皆が私の試合を褒めてくれ、MVPだと持ち上げてくれました。

私にとってはとても嬉しい瞬間でした。

「頑張ってきて良かった」とつくづく実感しました。

仲間と大いに盛り上がりながら、来年こそはという想いを強くしました。

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