サーブを活かす
先日、ラージボールリーグ戦がありました。
私は大会の運営と自分の試合をこなしてきました。
サーブに関する気付きがあったので、皆さんとシェアしたいと思います。
【ラージボール固有のルール】
サーブに関して、硬式にはない、ラージボール固有のルールがあることをご存知でしょうか。
それは、静止時間です。
トスを投げ上げる前に静止しなくてはなりませんが、硬式では指定が無いのですが、ラージボールでは秒数の指定があります。
2~3秒、静止しなくてはならないそうです。ルールブックに明確に謳われています。
何故、硬式では秒数の指定は無いのに、ラージボールだけ指定があるのかは、私には分かりません。
しかし、大会運営の中でたまたま審判長と話している時に、その話題になり、ルールブックを二人で見ながら確認した、という次第です。
2~3秒の静止。
実際にやってみると、意外に長いです。
正直のところ、私はこれまで意識していませんでしたので、折角だからこの大会でやってみようと決心したのでした。
【意外な発見と展開】
試合が始まりました。
私は団体戦のダブルスと後半のシングルスに出場することになったので、まずダブルスでそれを試してみました。
- レシーバーを観る。
- 手のひらにボールを乗せ3秒間静止する。
- ボールを投げ上げる。
- サーブを出す。
2.の時に心の中で「イチ、ニ、サン」と3秒間数えたのですが、間延びしてしまって、とてもやりにくいと感じました。
ところが、相手レシーバーも間が合わなくてフライングしそうになって止まるという事が何度かありました。
相手だけでなく私のパートナーも、3球目の構えから私のサーブのタイミングに合わせて身体を起こすのですが、フライングしていました。(笑)
私は、ただルール通りにやってみようと試みただけなのですが、結果的には、相手のタイミングを外すことに成功したのです。
それをずっとやり通した結果、ダブルスでサービスエースを何本も獲ることが出来ました。
ラージボールということもあり、サーブの回転としては、それほど大きな変化がある訳ではありません。
言ってみれば、何の変哲もない、普通のサーブです。
それが相手のタイミングを少しだけ外すというだけで、エースが取れたのです。
これは私にとって意外な発見でした。
そしてこれが、私が予想もしなかった意外な展開に繋がって行くのです。
【以前はレシーブから滅多打ちされたのに】
今回対戦したダブルスの相手は、以前も対戦させて頂いたことがありました。
その時は、私のサーブをレシーブから何本も強打されました。
どんなに私が変化をつけても、全て角度を合わされて、右に左に打ち分けて強打をされました。
まさに滅多打ち状態でした。
その同じ相手に私のサーブが効いたのです。
そればかりでなく、その選手が何をやって来るかをレシーブの構えで読むことが出来ました。
その時の私は冴えていたのだと思います。
パートナーに目で合図を送り、彼も3球目を備えることが出来ました。
前述の3.のボールを投げ上げる高さを、私は微妙に変化させました。その上で、ゆっくりとサーブを飛ばす様にしました。
滞空時間が長い分、パートナーは3球目に備えることが出来、相手はレシーブ強打がしづらくなりました。
充分な体勢で待っているパートナーが見えるからでしょう、ツッツキレシーブで低く返さざるを得なかった様です。
タイミングがずれていたので、レシーブを押し過ぎてオーバーしたり、逆に加減し過ぎてネットしたりしました。
このサーブを活かす戦術が奏功し、優位に試合を進めることが出来て、なんと勝つことが出来てしまったのです。
もちろん他にも要因はあるのですが、私にはサーブを巡る攻防が一番大きい要因の様に感じられました。
【サーブを活かす】
この様に、サーブを活かして自分(達)が優位に立って試合を進めることが重要です。
たとえサービスエースで得点出来なくても、3球目以降が主導権が握れれば、それだけで結果が全然違ってくるはずです。
今回の試合で、その事を身に染みて学びました。
自分の思ったところに思った様な回転のサーブをいかに出せるか。
サーブの重要性を改めて感じました。