遂に掴んだ感覚
先日の練習で嬉しいことがありました。
ずっと以前から課題として取り組んできた、ある感覚を実践することが出来たのです。
何故、その感覚を掴むことが出来たのか。
またその感覚を掴んだことによる波及効果について、皆さんにお話したいと思います。
対下回転のフォアドライブ強打
ツッツキなどの下回転に対して、フォアハンドでドライブ強打出来ればいいなぁとずっと思っていました。
とは言うものの、本気になって取り組んでみようとは思っていませんでした。
ネットで動画を観ても、一流選手が綺麗に打つところを「ただ何となく」眺めていました。
どこか遠い世界のように感じていたのです。
ところがラバーを両面ディグニクス09Cに思い切って変えてみてから、前向きでかつ積極的な気持ちに変わってきました。
そうだ。せっかく一流の用具を使っているのだから、一流の技術に挑戦してみよう。
ふと、そう思いました。
思い立ったが吉日。その日から私の挑戦がスタートしました。
保存していたYouTube動画を何本か、それこそ目を皿にして何回も見直しました。
なるほどこうやって打つのか、と。
まず既成概念を捨てるところから始めました。
私の卓球の初期設定が「昭和の卓球」だったので(笑)、これを捨て去ることが実は一番重要でした。どうしてもすがっちゃうのです。
ボールを薄く捉え下から上に擦り上げる様にスイングする、これは昭和の卓球。
令和の卓球はボールを厚く捉え、後ろから前へ弾くようにスイングするのが正解です。
回転はラバーが勝手に掛けてくれるのです。
下回転の切れ具合によって、若干スイングの方向を斜め下から斜め上にする調整はありますが、基本は昭和の時代のスマッシュの様な打ち方なのです。
バシャン、バシャンとミート音がハンパないですが、こうすることで推進力のある伸びのあるドライブが打てるのです。
テンション系ラバーの特徴だと思います。
打点は頂点前を捉えるようにします。
手はムチ。右腰をぶつける
多球練習で行うのですが、全ての条件を満たした時に凄い威力のドライブが打てるようになりました。
「へぇぇ~~、こんなボールが打てるんだ」
と、打った本人が一番驚きました(笑)。
まだまだ入る確率は非常に低いのですが、ネットの動画で観たドライブと、イメージはだいぶ近いのです。これだ、と思いました。
ポイントは2つです。
1.地面反力を使い右腰をインパクトにぶつける(右利きの場合)。
2.上半身はリラックス(脱力)し、手をムチの様にしならせて使う。
文章で書くと簡単なのですが、私にとっては2.が難しかったです。
頭では分かっているのですが、どうしても力が入ってしまうのです。
では、どうやって克服したか。
それはグリップでした。
ラケットを出来るだけ軽~く握るのです。
どれくらい軽くかと言うと、手のひらの中でラケットをブラブラさせて落とさない程度です。
打つ瞬間だけ少しだけ力を入れます。
確かにこうしておけば力の入れようがない。
逆にラケットを強く握ると、それが手首、前腕、肘、上腕、肩と伝わり、どうしても力が入ります。
鍵はグリップなのでした。
早速試してみた
多球練習で掴んだ感覚を、普段の練習の中でやってみました。
やはり少し勝手が違いましたが、それでも以前よりも格段に威力の違うドライブが何本か打てました。
脱力と細かいフットワークを意識したことが、サーブ・レシーブにも波及効果を及ぼし、ゲーム練習で小技が冴えました。
頭も冴え、相手の心理や次の展開が読めるくらいに余裕が生まれました。
脱力ってホントに大事なことですね!
フォアドライブに関して言えば、回転系とスピード系を意識して使い分けるやり方にしていきたいです。
相手の出方をよく観察して、どのボールは狙えるのかを絞れれば、それ以外は繋げば良いと整理がつきます。
まだ取り組みは始まったばかりで、フォアドライブの確度と精度の両面で質を上げて行きたいと思っています。
お陰様で、俄然やる気が出て参りました。笑