ボールの寿命

OBUコーチ

卓球で使用するボールには寿命があると思っています。

使用していれば、いずれ寿命が来るわけで、当り前の事を言うなと怒られそうです(笑)。

問題は、

「いつ寿命と見なすか」

ということなのです。

ボールの寿命やボール全般についての私の考え方を皆さんにシェアします。

練習球と試合球

どのメーカーも星印がついており、その数で練習球と試合球に分かれます。

星が1つのワンスターが練習球で、星が3つのスリースターは試合球です。

練習球の方が割安で、試合球は少しお値段が高めとなります。

何が違うかと言うと、品質です。

ボールは真円に見えて、実は歪んでいることが稀にあります。

この歪んだボールが含まれている割合がとても少ないのがスリースターで、多少あるのがワンスターです。

初心者が打つとほとんど見分けがつかず、大差なく思えますが、上手な人が打つと違いが分かるものです。

トップ選手は、スリースターの中でもさらにボールを選びます。

よく試合前に、台の上でボールを回転させて選んでいるシーンが見受けられると思います。

あれは、ボールが真円かを見ているのです。

少しでも歪んだボールは回転させると、ブレるのでそれと分かるわけです。

トップ選手ほど自分の感覚を大事にするので少しでも歪んだボールは嫌います。
真円のボールのみを選んでいるのです。

ボールの寿命

ボールの寿命が、一番分かり易いのはボールが割れた時です。
その他にも、ひびが入るなど破損した時です。

台に跳ねる音をよく聴くと変な音がするので、すぐに「割れてるかも?」と分かるはずです。

割れていると判ったら他のボールと混ざらない様にするために、私は「今までありがとう」と心の中でお礼を言って踵で踏み潰します。

次に私が寿命だなと感じるのは、表面がツルツルになった時です。
少しだけ回転が掛かりにくくなります。

最近はラバーの性能が良いので、それほど顕著でもないのですが、やはり回転量は微妙に落ちています。

この場合は、多球練習用のボールとして再利用します。

最後に私が寿命と見なすのは、打球感が変わった時です。

今現在私は、全国クラブチーム選手権の本戦に向けて、使用球であるバタフライ製の「R40+」を使って練習しています。

何回かの練習でしばらく使っていると、急に打球感が変わることがありました。

打球音も少し「クシャ」とした音に変わるのを感じました。
そしてネットミスを繰り返し行う様になりました。

割れているわけではないのに、ボールが急に飛んで行かなくなるのです。

弾みも少し悪くなった様に感じるので、新品と交換してみるときちんと前の感覚に戻るのです。

これはおそらく、ボールの劣化ではないかと思われます。

私の気のせいかも知れませんが、バタフライのボールは他社製品に比べて劣化のスピードが速い気がします。

この場合も、多球練習用のボールとして再利用します。

多球練習について

多球練習とはノッカーがボールを適切なスピードとタイミングで送り、選手が打ち返す練習です。

ある一連の動きを繰り返し行うことで習得する狙いがあります。

前述した通り、練習でボツになったボールを寄り集めて使用している面があるのですが、私としては本望ではありません。

まだ使えるには使えるのでもったないという気持ちで使用しています。
多球練習ならば、ボールを雑に扱っても良い面も若干あります。

理想は全てスリースターの試合球で多球練習も行いたいのですが、それではコストがかかり過ぎるので仕方なくこの形を採っています。

質の悪いボールで一生懸命に感覚を磨いたとしても、そのままではその感覚は試合で使えません。

必ず感覚に何らかのギャップが生じ、そこでまた試合用に調整しなくてはなりません。

まだ若い時分ならば時間も体力もあったし、ギャップを埋める柔軟性も今よりありました。

しかし年齢を重ね、あと何年卓球が出来るかという段階になってくると、あまり遠回りしている余裕は無くなって来るわけです。

限度にもよりますが、どちらかと言うと私はお金よりも時間を優先させたいと思います。

練習と試合を分けて考えるのではなく、試合に直結した練習をしたいのです。

練習は即試合であり、試合は即練習である。
私はそういう考え方なのです。

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