私の使用ラバーについて

OBUコーチ

使用するラバーを選ぶのは非常に重要です。

ご存知の通り、私は両面裏ソフトを使用するカットマンです。

守備型カットマンから攻撃型カットマンへ、さらには超攻撃型カットマンに変身しようと模索している所です。

同じ裏ソフトでも種類が豊富で、性能も全然違うのだと言うことが、ここ数年の試行錯誤でよく分かりました。

ラバーを含めた用具に関しては、考え方も感じ方も人それぞれです。

種類が豊富でお金もかかるので、全部を試すわけにはいきません。

私が感じたこと、考えたことなどの体験談を今号では書き記そうと思っていますが、全ての人にバッチリ当てはまるかどうかは分かりません。

ネット上に色々な情報が溢れています。

私の情報もその1つとして、上手に活用して頂けたら幸いに思います。

そしてあなた自身であなたのベストの用具を掴み取っていってください。

ここ数年の私の用具の変遷

以下の通りです。

1.カットマン用のラケット&マークV
 ラケット:DARKER Spline
 ラバー(Fore):YASAKA マークV
 ラバー(Back):YASAKA マークV

2.攻撃型ラケット&マークV
 ラケット:YASAKA マークカーボン
 ラバー(Fore):YASAKA マークV
 ラバー(Back):YASAKA マークV

3.攻撃型ラケット&テンション系ラバー
 ラケット:YASAKA マークカーボン
 ラバー(Fore):Buttefly テナジー19
 ラバー(Back):Buttefly テナジー19

4.英田選手モデル
 ラケット:YASAKA 政宗
 ラバー(Fore):YASAKA ラクザZ
 ラバー(Back):YASAKA 翔龍

5.英田選手モデル+ラバー変更(その1)
 ラケット:YASAKA 政宗
 ラバー(Fore):YASAKA マークV HPS
 ラバー(Back):YASAKA マークV HPS

6.英田選手モデル+ラバー変更(その2)
 ラケット:YASAKA 政宗
 ラバー(Fore):Buttefly ディグ09C
 ラバー(Back):Buttefly ディグ09C

今から3年前がちょうど1.2.の頃です。
守備型カットマンから攻撃を多く採り入れるタイプに変身しようとし始めた頃です。

よく練習をご一緒させて頂くM先輩から、マークVを使うのであればYASAKAから、それ専用のラケットがあると紹介されたのがマークカーボンというラケットでした。

初めてカーボン入りラケットを使用しましたのですが、正直なところ違いがよく分かりませんでした(スミマセン)。

また同じ頃、別の先輩のAさんから、テンション系のラバーを試打させて頂き、大変ショックを受けました。

というのは、今まで一生懸命身体を使ってマークVで攻撃の威力を出そうとしていたのですが、テンション系ラバーを使うと、軽く振っただけでそれ以上の威力が出たからです。
恐るべし、ラバーの力。

プラスチックボールに変わってから、攻撃のボールに威力が出ないことをずっと悩んで来ましたが、これで一気に解決しました。

なるほど攻撃型の選手がこぞってテンション系ラバーを使うはずだ、と身をもって体験したわけです。

私が卓球を本格的にやり始めた頃は、用具の性能に頼らずボールの威力は体で出すものと考えていました。

この考え方は間違ってはいないのですが、今私の置かれている状況を考えると、必ずしも当てはまらないのです。

20代・30代の頃の様な体力は、残念ながら取り戻すことは出来ません。
無理をすれば大怪我をして選手寿命を縮めるだけです。

ならば現存する体力を維持&活用しつつ、ラバーの力も借りる、と。

この方がこれから先を見据えた場合、効率よく戦績を上げられるのではないか、と考えました。

中高年の夢の実現には、リスクを減らして効率よく行うことが重要かと思います。

そして3.に移行していくわけです。

攻撃の威力は格段に上がりましたが、今度は相手に攻め込まれてカットになると安定性に欠けるようになりました。

攻撃型の用具でカットプレーが出来るほど、私はカットが上手ではなかったのです。

憧れの英田理志選手が全日本やTリーグで活躍するニュースを見て、よしそれならば英田選手と同じものを使ってみようと決心しました。
これが4.となります。

この用具はカットが非常にやりやすく、かつドライブ攻撃も出来るので、一定の安定した戦績を残せるようになりました。

但しこの用具の組合せの難しい所は、ドライブを打つ時に優しくボールにタッチしよくラバーに食い込ませてからグイと振り切る、様に打たないといけない点です。

最初から強く当てると、打球が飛ばず、ほとんどがネットミスになります。

このドライブ打法を覚えつつ、英田型の超攻撃型カットマンを目指していたのですが、肘を故障してしまいました。

ラケットの総重量が200グラム前後と大変重く、試合数を多くこなしている間にテニス肘になってしまったのです。

全体的な調子は良かったのですが、ラケットの重さに無頓着過ぎました。苦笑。

そこで怪我を機会にもう一度原点に返ろうと5.になるわけです。

マークVのHPSは、マークVのシリーズの中でプラスチックボールに対応したものだと言う謳い文句でした。

総重量も軽くなりカットは大変やり易かったです。
しかし攻撃の威力が下がってしまい、相手に簡単に返球されてしまいました。

私の技術力では、威力が出せないのです。
やはり攻撃に威力がないと苦しい展開になってしまいます。

かと言ってひじの故障が再発しては、元も子もありません。

テニス肘の方は完治しないまでも、かなり良い状態にまで回復しています。

悩んだ挙句、日本製のテンション系ラバーなら比較的軽くて性能も申し分ないという結論に至り、6.に移行するわけです。

実は、この前にもう一度テナジー19を使用していますが、少し違和感がありました。

威力は全く問題ないのですが、下回転のボールに対してドライブをかける際に、表面を滑る感覚があったのです。

そこで思い切って粘着系を有した上位ラバーであるディグニクス09Cを採用しました。

バックカットとバックツッツキがポイントでしたが、練習していく中で違和感なく使えるようになりました。

下回転に対するドライブも滑る感覚はなく、これならば今の自分の技術と体力の範囲で自分が思い描いていたプレーが出来るのではないかと納得しました。

ドイツ製のラバーに比べたら軽いのですが、それでもまだ総重量の問題が残ります。
テニス肘の再発は避けたいところです。

そこで今度はラケットの重さを指定して、政宗の中でも軽いものを購入することにしました。目標は総重量が180グラムです。

試行錯誤を繰り返した中で、今出せる私の答えはこれがベストだろうと思っています。

随分と回り道をして、お金と時間を使いましたが、残り少ない卓球人生を最高に充実させるための貴重な投資だったと捉えたいです。

あとは、練習あるのみです。

今年も自分が納得した用具を使って、最高の舞台で自分史上最高のプレーをするつもりです。

用具選びのポイント

今号では私の使用するラバー(ラケットも含めると用具)について、その変遷と考えを述べてきました。

少し長くなってしまったので、もう一度ポイントだけを以下にまとめます。

1.自分がこうなりたいと思うプレーを強く思い描き、それが実現出来る用具を選んでいこう。

2.理想と現実を上手くバランスさせよう。中高年の夢の実現は無理なく効率的に。笑

3.テンション系ラバーは挑戦すべき。少ない力で威力が絶大。

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