日本女子チームの快挙
韓国の釜山で行われていた卓球の世界選手権団体戦が終わりました。
日本女子チームが銀メダル獲得の快挙です。
3時間半を越える熱戦。
いい勝負が出来るかも知れないと期待はしていましたが、まさかここまで競るとは!
私は深夜までテレビで観戦していました。
今まで何度も日本チームが中国に挑む決勝戦を観てきましたが、最も興奮し最も面白い試合でした。
激闘の決勝戦
決勝は卓球王国の中国との一騎打ちでした。
お互い決勝までずっと3-0で勝ち上がってきました。
実力あるチーム同士の決勝戦と言っていいと思います。
1番で張本美和選手が中国のエース孫選手に0-3で敗れましたが、2番で日本のエース早田ひな選手が陳夢選手に勝ち切りました。
ラリー戦で打ち負けなかったし、スーパープレーも飛び出し、最後はネットインで決着がつきました。
ネットインというラッキーポイントで決着。
この辺りから日本に流れがグッと来たように私には感じられました。
続く3番の平野美宇選手は、世界ランク2位の王選手に3-0で勝ちました。
得意のバックハンドの速いラリーの中にも、回転を掛けてゆっくり気味に送るボールや少しフラット気味のボールがあったように私には見えました。
このバック対バックのラリーに互角以上に平野選手は戦いました。
エッジボールなどラッキーなポイントは、平野選手の方に多かった様に私は思います。
この辺りも日本に流れが来ていたと見て良いのではないでしょうか。
この時点で2-1と日本がリードして優勝に王手を掛けました。こんな光景があるとは私は信じられませんでした。
平野選手の3番起用は大正解だったのです。
このまま日本が勝ち切ってしまえ!とテレビの前で私は強く念じました。
4番では孫選手が早田選手に3-0のストレートで勝ちました。これは実力から言って仕方がないと思いました。
そして、2-2のラストと迎えるわけです。
相手を苦しめた張本美和選手
オリンピック金メダリストの陳夢選手に、張本選手は1ゲーム目を11-4で取ります。
チキータレシーブからの速いラリーで、陳夢選手のミドルへ送ったり、バックハンドでストレートに送るボールが面白いように決まりました。
これはもしかしたら勝つのではないか。
応援している人は誰でも思ったのではないでしょうか。
しかしチキータレシーブを嫌って、陳夢選手は張本選手のフォア前にサーブを集めて流れを断ち切り、2ゲーム目を取りました。
そして圧巻だったのは、厳しい表情で陳夢選手がロングサーブを連発して張本選手を押し切ったところです。
第4ゲームの終盤がそうでした。
絶対チキータレシーブが出来ないサーブはロングサーブですし、張本選手としてはそろそろ短いサーブが来るかもしれないと警戒しているところに連続してきたわけですから対応が難しかったわけです。
陳夢選手は敵ながら天晴な攻撃でした。
さすがオリンピック金メダリストです。
相手の待ちを外す、という意味では、張本選手も負けていませんでした。
連続サービスエースで盛り返すシーンもありました。引き出しの多さを感じました。
張本選手は世界選手権初出場で、相手によく知られていないという利点はあったものの効果抜群でした。
裏を返せば今後は研究されて、容易に対応される可能性が高いと言うことですが。
陳夢選手対張本選手の一戦は、私も思うところが沢山あったので、別途掘り下げたいと思っています。
中国を本当の意味であと一歩まで追い詰めた日本女子チーム。
激闘をこの目で拝見しました。
そして感動をありがとうございました!
是非、オリンピックも頑張ってください。