パートナーを活かし自分を活かす
先日のラージボールリーグ戦で、私の所属するチームの八葉会はお陰様で3戦全勝することが出来ました。
私はシングルス、ダブルスの合計6試合に出場して運よく全勝することが出来ました。
シングルスももちろん頑張りましたが、ダブルスで勝てたのは大変嬉しかったです。
いつもはダブルスがなかなか勝てず、チームが勝つのに苦労していました。
善戦虚しく全敗する時もあります。
だからあまり一喜一憂しないで、勝敗は1つの結果に過ぎないと割り切って考えています。
その中で学んだ事がありましたので、今号では皆さんとシェアしたいと思います。
今回特に意識したこと
実は硬式の練習の中でダブルスを沢山やり、なるほど、と思う出来事がありました。
それは同僚のM選手のサーブの考え方です。
M選手は、ダブルスではほとんど短い下回転と短いナックルの2種類しか出して来ません。
シングルスでは回転差の激しい変化サーブを出し、エースを獲るくらいの威力なのに、ダブルスで全然使わないのが不思議でした。
その辺りをM選手に聞くと、
「サーブを単純にすることで、相手のレシーブも単純になる。ゆっくり単純なサーブを送ると、相手のレシーブもよく見えてパートナーがやり易くなる」
とのことでした。
これを早速試したところ、効果抜群でした。
私とパートナーのAMEさんは、カットマン同士のダブルスです。
通常であれば、序盤から私は変化サーブを使ってチャンスメークして、AMEさんに3球目攻撃をしてもらう作戦を採ります。
しかし今回は、我慢して下回転とナックルの2種類に絞って根気強く出し続けました。
ゲームの最初こそサーブの変化が効いて、エースを取ったりしましたが、そのうちに相手にも慣れられてしまいました。
ところが低くゆっくり出すのが奏功し、相手は無理なくツッツキレシーブで返すことが多くなりました。
相手のレシーブを単純にすることに成功したわけです。
パートナーのAMEさんの3球目のツッツキがほぼミスなく出来たのは、この作戦のお陰でした。
AMEさんも、余裕を持って3球目を対処することが出来ました。
パートナーを活かすことに繋がったのです。
自分をも活かす
この作戦は、試合の後半で私自身も活かすことに繋がりました。
あるチームのダブルスの相手は、両選手とも豪打の持ち主で、どんどん攻めてきました。
1ゲーム目こそ奪取したものの、2ゲーム目は相手の豪打が炸裂して、こちらとしては大変苦しい展開で落としました。
3ゲーム目の終盤になって私のサーブの時に、今まで出さなかったサーブを出しました。
このサーブは、以前の試合では前半から使っていた変化サーブです。
これを後半にとっておいた形になりました。
これが「隠しサーブ」の効果を発揮し、相手が面喰ってエースを2本獲ることが出来ました。
勝負を決するヤマ場で使ったのが、良かったのだと思います。
実はもう1つ、狙っていたものが
変化サーブの他に、もう1つ狙っていたものがありました。
それはツッツキ打ちフォアドライブです。
これは硬式の練習の時に、必ずと言っていいほど練習する技術です。
最近の練習では、特に良いフィーリングでドライブが打てていました。
このラージリーグ戦の中で、どこかで使えたら良いなと思っていた技術でしたが、なかなか使う場面がありませんでした。
しかしついに、このダブルスの後半で使うチャンスが巡ってきたのです。
3ゲーム目に入って、相手ペアの一人があまり攻撃して来なくなり、ツッツキが多くなっているのが感じられました。
チェンジコートの後、その人のボールを私が受ける形になり、試合も後半でしたので思い切って3球目を打ちました。
これがキレイに決まりました。
気を良くして、もう1本、今度はAMEさんのカットを相手がツッツキしたボールを、前へ出て思い切って打ちました。
相手のツッツキが予想出来たので、思い切りよく打てたのです。
今まで硬式の練習がラージボールに活きた経験はなかったのですが、こういうこともあるのだなぁとつくづく思いました。
それと試合の後半で攻撃出来たのは、今までの伏線があったからです。
そう考えると、一緒に頑張ってくれたパートナーのAMEさんに感謝ですね。(^^)