強運体質の作り方
勝負の世界で「運」は大切です。
卓球を40年以上続けて多くの試合に出る中で出来れば強運体質を身に付けたいものだと常々考えておりました。
勝負に関する本を読んだり、話を聴いたり、自分なりに研究して色々試してみました。
今現在、私が体験的に分かっている事をシェアしたいと思います。
【まず、自分が努力する】
強運体質になる第一歩は、誰にも負けない努力を人一倍する事です。
気分が乗る時も乗らない時も変わらずに、コツコツと続ける事です。
やる気がある時は猛然とやるのですが、3ヶ月もすると熱が冷めてしまう様ではいけません。
人間ですから波があるのが当然ですが、心の奥底に灯った情熱の炎を絶やさぬ様に、大切に大切に持ち続ける事なのです。
炎が消えそうになったら、そもそも何故そう思ったんだっけ?と原点に返ると良いみたいです。
本当に心の奥底に思った事であれば、そう簡単には消えないはずです。
こうなりたいという目標をしっかり定め、「自分はやるんだ」と自分に言い聞かせ、どんな些細な事でも良いから始めます。
明日から、いや今日から、いや今からそれを始めるのです。
実行力と継続力。
これが努力です。私はそう思います。
それと、もう一つ。
努力をする時の心が大切です。
悲壮感が溢れた状態であっては、ある程度の成果は期待できるのですが、あまり良い方向には行きません。
素直で明るく参りましょう。
幸運の女神は、明るさを好むみたいですよ。
【誰か他の人のために頑張る】
私は静岡市卓球協会で役員をしています。
副事務局の方と協力をして大会を運営するのが主な仕事です。
誰よりも早く体育館に行き、一番最後に体育館を出ます。
「今日も卓球の大会をさせて頂きます。よろしくお願い致します」
「今日も無事に大会を終える事が出来ました。ありがとうございました」
と体育館と言う「場」に対して、礼と感謝をしています。
準備と後片付けをしっかりやり、体育館のスタッフの方にもお礼を言います。
そうするためには、やはり一番最初に行き、一番最後に帰る様になるのです。
準備は大会当日だけのものでなく、数日前、または数か月前から始まる種類もあります。
例えば、試合の組合せの作成と告知、オーダー用紙の用意や鉛筆を削るなどの備品の準備などです。
後片付けも体育館を出ればそれで終わりではなく、大会結果のまとめとホームページへの掲載があります。これは当日中にやります。
何故、そんなに頑張るのか。
役員としての義務感もありますが、それよりも大会に参加してくれる選手の皆さんに、気持ちよく、楽しく、怪我無く試合をしてもらいたいからです。
その選手には、実は私自身も含まれます。
私も気持ちよく、楽しく、怪我無く試合が出来たら良いなと思うのです。
試合結果を当日中にホームページにアップするのも、参加した選手の皆さんが早く知りたがっているだろうなと思うからです。
たいがいの静岡市の大会では、私は本部席(または本部席裏手)にいますが、出番が来れば選手として台に入ります。
私が試合をしている時は、他のスタッフが私の代わりに大会を運営してくれます。
1人に仕事が集中するのではなく、運営スタッフ間で交代で協力して行える関係性が良いと思っています。
こうして他の人のために頑張っていると、協力してくれる人が増えてきます。
こちらからお願いをしても、受け入れてくれる事が多くなりました。
例えば、今はコロナ禍で、試合の最中でも時間を決めて換気を行っていますが、
「すみませんが、2階の観覧席のカーテンと窓をお近くの方で開けて頂けませんか?」
「お近くの防火扉を開けてもらえませんか」
などとアナウンスすると、会場にいる選手の皆さんが一斉に協力してくれます。
なんだ、そんな事か。と、読者の皆さんは思うかも知れません。
しかし私が静岡に引っ越して卓球の試合に出始めた30年ほど前には、こんな事は考えにくい事でした。
協会の組織や運営そのものも未熟だった事もあり、大会の運営を巡って小さなトラブルが絶えなかったのです。
その苦労が多かった時代を思い返すと、今は本当に有難いなぁと思うのです。
この様に自分以外の誰か他の人のために頑張ると、思わぬところでご褒美が貰える様です。
【人の見ていない所で善い事を行う】
卓球の大会に限って言えば、体育館内のトイレのスリッパをよく揃えています。
たいがい脱ぎっぱなしになっていて、スリッパがあちこちを向いています。
これをきちんと揃えます。
「履物を揃えると気持ちも揃う」と仏教の本で読んだ事があります。
私も過去の大切な試合の前に、トイレでスリッパを揃えた時に試合に臨む決心が定まった時がありました。
最初やり始めた時は、恥ずかしさもあり、人に隠れてこっそりとやっていました。
最近はスリッパを揃えるだけでなく、洗面台が水浸しになっているのに気付いたらペーパーで拭くとか、少しトイレが汚れていたら、さっとトイレ掃除もやっています。
最初は、電車で席を譲るのと同じように、「人にどう思われるか」が気になっていたのですが、いつの間にか多少人がいても気にせずにサッと出来るようになってきました。
散らかっているから片付ける、乱れているから整える、汚れているから掃除をする、ただそれだけなのです。
そんな「ただやるだけ」という心境には、普通はなかなかなれないものですから、人の見ていない所で何か一つ善い事をするのです。
【多くを語らない】
「自分はこんなに頑張っているんだ」
「自分はこんなに実績があるんだ」
など、自分の話ばかりをする人がいます。
事実、そうなのかも知れません。
いや本人にとっては、きっとそうなのでしょう。
しかし、これはあまり意味がありません。
聞いた人は「ふーん、そうなの」くらいしか思いません。
「で、今はどうなの?」と思われるのがオチです。
他人の評価など風向きが変われば、悪い評価が急に良い評価に変わったり、その逆もよく起ります。そんなものです。
ですから、他人からよく評価されようと自分をアピールする必要などないのです。
必ず、自分の出番が回ってきます。
チャンスを逃さない様に、どんな場面でもただただベストを尽くせば良いのです。
大丈夫です。
過去の実績も今の努力も、あなたをあなた自身が認めてあげれば、それで十分ではないでしょうか。
それに、もう一つ。
自分の努力を人に話すと、運が逃げて行ってしまう気がします。
どうしても話したくなった時は、家族の間だけとか、ごく近しい人にだけ話すようにすれば良いと思います。(^^;
【感謝の意を表す】
強運体質になるには人から応援される様になる事です。
それには感謝の意を表す事が一番です。
思っているだけではダメで、ちゃんと文章や言葉にして相手に伝えなくてはいけません。
それもいち早く行う事です。
私はSNSをやりますが、先日の東海選手権の時に、こんなやり取りがありました。
試合の直前に、「これから試合を頑張って来ます」的な投稿をしたところ、多くの人から「頑張ってください」とのコメントを頂きました。
試合の直後に、私は自分の投稿に自分でこんなコメントを入れました。
「皆さん、応援ありがとうございました。
結果は、これこれこんな感じでした。
身体をメンテしてまた一から頑張ります」
このコメントに対して、予期せぬ数の人からいいね!を頂けたのです。
おそらく、私の投稿を見てくれた人は、すぐに結果の報告と感謝の意を表す姿勢に好感を持ってくれたのだと思います。
「ありがとう」は魔法の言葉と言われます。
どれだけ言っても尽きる事はありません。
「なにはさておき、ありがとう!」 ← 笑
これを合言葉に、何かをやり終えた時には、迅速に感謝の意を周囲に伝えたいものです。
【強運体質の作り方】
以上、述べてきた事は、私が普段意識して行っている事です。
日常的に心掛けている事なのです。
1つ1つは、
「これをやったからこういう結果になった」
と、結果に結びつくものではありません。
しかしながら、こういう1つ1つが積み重なりいつしかすごく運の良い強運体質になっていくものと思われます。
そもそも体質というものは、急に変わるものではなく徐々に変化して気付いたら変わっているものですよね!
既に私の身の回りには、必要な物ごとが適切なタイミングで起きている様に感じております。ありがたい事です。
ますます謙虚に明るく素直に取り組んで行こうと思っております。
一緒に強運体質になって参りましょう。