試合慣れ

OBUコーチ スキルアップ メンタル

全日本クラブチーム選手権が終わって一週間後、私は地元の大会に出ました。

全日本クラブチーム選手権は、全国から強い選手が集う大会なので、出場が決まってからこの大会に標準を合わせて練習して来ました。

全力を出して戦ったので、肉体的・精神的にとても疲れました。

それは想定の範囲内でしたが、全国大会に行く前から、帰ったらすぐに地元の大会に出ることを決めていました。

私なりの狙いがあったのです。

【試合慣れ】

その狙いとは「試合慣れ」することです。

私の狙いは的中しました。試合に臨む精神状態が全然違ったのです。

いつもならば、どんな試合でもある程度の緊張感を持って会場に向かっていました。

ところが、全国大会であれほど緊迫した状況で試合をしてきた直後でしたので、地元の試合は殆ど緊張しませんでした。

予選リーグ戦では、若くて勢いのある2名のドライブマンの選手と対戦しました。

案の定、最初は勢いのある攻撃に、こちらは押され気味でした。

しかし緊張が無かった分、焦る気持ちもなく慌てず冷静に対処出来ました。

課題だったカットの技術も、試合の中でその一部を試せました。練習では出来ても試合ではなかなか出来ない技術でした。

第一試合の内容は、序盤こそ相手にリードを許したものの、中盤では競り、終盤では私が逆転し、最後は相手に無理をさせて終わる、という理想的な展開でした。

相撲で横綱が最後は寄り切りで勝つ様に、じわじわと押し切りました。

第二試合も相手をよく観て、より丁寧なプレーを心掛けました。今度は要所で攻撃を混ぜてみました。

第一ゲームを取り、第二ゲームの最初で相手の弱気が見て取れました。

ですので、サーブを活かして攻撃を仕掛け、前半で私がリードしました。

このまま押し切れれば良かったのですが、後のない相手は、逆に開き直って思い切った攻撃に出てきました。

私も些細なことで集中力が切れて、相手の挽回を許してしまいました。

なんとか僅差で勝つことは出来たものの、反省すべき点が残る試合内容でした。

2試合とも、落ち着いて試合を運べたのは、「試合慣れ」していたことが大きいです。

緊張で固くなったり、気負っていたりすることが殆どありませんでした。

【新たな気付き】

先程「些細なことで集中力が切れて」と書きましたが、自分のクセとして新たな気付きも得ました。

それは「ちょっとしたことも気にする」傾向があるという事です。

ローカルな試合ではよくあることですが、審判があまりレットを取らないのです。

実は、私がロビングで台から下がった時に、私のフリーハンドが後ろを通っていた人と接触しました。

私はその時点で審判がレットを取るべきだと思いますが、何も言わないのでプレーを続行しました。審判が判断すべきだからです。

そのままプレー出来たのですから、審判が「プレーに支障なし」と判断した、のかも知れません。

そのポイントは相手の得点となりました。

その1つの失点から、私は少し集中力を欠き始めました。

後ろに下がるのが怖くなったのです。
もしあの時、もっと勢いよく下がっていたらひどい怪我に繋がっていたかも知れません。

後ろだけではなく隣のコートから転がって来るボールも気になり出しました。

ボールを踏んではいけないし、もしボールを拾いに来た選手がいたら、衝突しない様にしなくては、などと考え出しました。

プレーに集中しなくてはと思うのですが、一度気になり出すと、プレー以外のことが気になって仕方がないのです。

例えば、ちょうど相手コートの後方で、大声で談笑している一団がいたり、審判のすぐ後ろを別の選手が通ったりすると「あぁ、嫌だな」と思うのです。

一方で、こういうことが気にならない人は、全く気にならない様です。

そうなると、「些細なことを気にする方が悪いのだ」と言われても仕方ありません。

これは、もう、自分の行動や思考を変えるしかありません。

本当に嫌ならば、声に出して相手に伝えれば良いのです。何も我慢する必要はありません。

逆の立場に立った時に、プレーしている選手の邪魔にならない様に気を付けたいと思います。

また、技術的な課題も見つかりました。

これは、例によって、自分の動画を撮ることで、発見出来ました。

1年以上前からカットの中に攻撃プレーを積極的に採り入れてきましたが、カット自体に凡ミスが出るようになりました。

これは明らかにカットの練習不足です。

いや、カットの練習はしているのですが、ワンコースに偏り過ぎていたのだろうと、反省しました。

前後左右の切り替えなど、フットワークを伴ったカットの練習が不足している時に、このような凡ミスが多く出るのです。

早速、次の練習から取り組みます。

やはり、大きな大会に出た直後に、地元の大会に出るというスケジュールを組んで正解でした。

色々、得るものがあったからです。

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