一人練習、開始

OBUコーチ 練習メニュー

最近私が取り組み始めたことの一つに、「一人練習」があります。

一人練習とは、読んで字のごとく、一人で行う練習の事です。

今号では、この練習に何故取り組もうと決心したか、どんな準備をしてどんな練習をしているかをご紹介します。

【忙しい社会人の練習】

仕事を持っている社会人は、とにかく忙しく練習時間が取れません。

学生の頃の様に時間が沢山あって、卓球に思う存分取り組めれば良いのですが。

皆さんが卓球に時間が割けるのは、1週間に何時間くらいでしょうか。
それとも1ヶ月に数時間くらいでしょうか。

人によって事情は様々だと思います。

私は同じクラブの卓球仲間と集まって、週に何回か練習しています。
そういう意味ではとても恵まれています。

その練習に参加すると、一人でサーブ練習するなどはせずに、「練習相手と打ちたい」と思います。

自分と同じ、あるいは自分より上手な人と練習すること、つまり生きた球を打つ練習を優先させたいと思うのです。

もっとサーブを磨きたい!と思っても、ラリーを続ける練習や、そこから強打を打つ練習に多くの時間を割いています。

自分の調子を維持したり、そこから調子を上げて行くためには、この様な総合的な練習が向いていると私は思います。

しかし私は、こういう練習をやりつつも、

「これだけでは練習が足りていない」
「しかし長時間練習をやり続けるには、時間的にも体力的にも難しいし」
「もっと試合に直結した練習を集中的にやりたい」

と「飢え」の様なものを感じていました。

やりたくても出来ない。
ならば、それが出来るようにすれば良い。

辿り着いたのが「一人練習」だったのです。

【一人練習に向けて】

まず私はインターネットで、練習用捕球ネットを購入しました。

これは球を相手コートに打ち込んでも、散らからずに捕球してくれるネットです。

予算をあまりかけられなかったので、税込5,000円くらいのものを選択しました。

実際に練習場に行って試しに組み立ててみたところ、色々な問題点があることが分かりました。

一人でセッティングと片付けをするのに、それぞれ10分くらい時間が掛かりました。
これでは練習時間が削られてしまいます。

早く慣れて時間の短縮化をして行きます。

その他にも生地の材質の問題や、厚みのある卓球台に対応していないなど、種々の問題がありました。

しかし、それらに対しても丁寧に扱ったり、細かなアジャストをして行けば良いなどと、何とか練習に使える目処が立ちました。

次に「ボール」と「かご」の購入です。

「ボール」はスリースターに拘りました。
練習球の購入は私の選択肢にはありませんでした。
試合時の打球感を大切にしたかったのです。

よって予算の関係で少ない球数となりました(笑)。

「かご」は百円ショップで購入しました。
種類が豊富で助かりました。

今回は、中ぐらいの深さのプラスチック製の「ザル」を購入しました。機能的には充分ですし、まずはこれで試そうかと思いました。

「ボール」を掬う「網」は、練習をやって行く中で必要に応じて揃えていくことにしました。

これで準備は整いました。

【いざ、練習開始】

まず練習したのは多球練習の球出しでした。

実は2023年の1月から、縁あってDくんという選手の個人指導をすることになったのです。

既に何回か指導をしていますが、いずれ多球練習も必要になると思っています。

私は球出しノッカーとしては技術も経験も未熟なので、Dくんのためにも、まずは私が
ノッカーとして自在に球出し出来るようになる必要があると考えました。

球出しの技術は意外に難しく、学生時代にもっとやっておけば良かったと今になって少し後悔しています(笑)。

特にカット性のボールを出す時は、目線を低く重心を落として、バウンド直後を腕だけでなくて身体全体で押し出す様にすると上手く行くことが分かりました。

出来るだけ実戦のツッツキに近いボールを出すのが目的です。そのためには手首を固定してラケット角度は寝かし過ぎないで打球すると上手く行くみたいです。

もっと上手に出すコツがありそうですので、球出しの名手にアドバイスを貰うなどして技術を研究しようと思っています。

一番の問題は左手のボールを掴む動きです。

瞬時に3つのボールを安定して掴むことが、一定の球出しをするのに必要でした。

私はこれがとても苦手です。まだまだ修練が必要だと感じました。

次にいよいよサーブ練習です。

私のチェックポイントは以下です。

・サーブを出す横位置
 (センターラインを中心に3箇所)
・サーブを出す縦位置
 (エンドラインから約20センチ)
・サーブの高さ
 (投げ上げる高さと打球点の高さ)
・狙う位置
 (両サイドのコーナーなど3箇所)
・狙う長さ
 (2バウンドさせるorさせない)
・フォーム
 (肩入れ、脱力、グリップ力など)
・インパクト
 (ラケットにボールが当たる位置など)

いつも一定にすることと、狙ったところに自分の思う回転のボールが入れられることを常に意識しています。

上のチェックポイントが全て及第点というケースは少なく、どこかに意識が行くと、他の点が疎かになるのが普通の状態です。

むしろ一旦チェックポイントを忘れて、遊び心でリラックスしてやった方が、良いサーブが出せることがあります。

ガチガチにやっている印象を受けたかも知れませんが、結構フィーリングを大切にしています。(#^^#)

【一人練習の本当の狙い】

一人練習の本当の狙いは、心の鍛錬です。

球出しの練習もサーブ練習も手段に過ぎず、真の目的は心を鍛えることにあるのです。

一人で練習場に向かうだけでも、実行力が試され、克己心の鍛錬になります。

どんなにプレッシャーのかかった緊張した場面でも、いつも通りのサーブが出せるか。
そのためにやるのです。

サーブ練習のやり始めは、色々な雑念が心に浮かんでは消えて行きます。

ところが何十球、何百球と練習していると、だんだん心のブレが少なくなり「今、ここ」に意識を集中できるようになります。

その感じを忘れずに覚えておくことです。試合で競った場面で必ず活きますから。

比較的短時間でその域に達する時もありますが、何時間かけても至らない時もあります。
成果を焦らず何回でも、倦まず弛まず挑戦し続けることが大切です。

また一人練習の成果をすぐに試すことも忘れてはなりません。

普段の総合的な練習の中や、実際の試合でどこまで出来るか試してみることです。

実戦では相手の待ちを外すことが大事なことがよく分かると思います。

相手にレシーブを強制させて、確実な3球目攻撃に結び付けて行きたいところです。

自己満足で終わらせないためにも、実戦で使えることを「一人練習」のゴールとしましょう。

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