【OBUコーチ】将棋のハメ手が卓球にも通じる!?
超・攻撃型カットマンを目指して、自分の卓球を進化させようとしています。
先日試合があり、その中で上手く得点できた攻撃がありました。
もしこれをパターン化出来たら、自分の強力な武器の1つになると感じています。
それはまるで、将棋の「ハメ手」のような攻撃でした。
ハメ手とは?
将棋の世界の言葉で、「ハメ手」という言葉があります。
相手を「罠にハメる」手だから「ハメ手」。
中学生の頃、私は親友のYとよく将棋を指しました。
Yは、正統派の居飛車党。
一方、私は振り飛車党。
振り飛車の戦術とは、右側に居る飛車を左側の角の横に移動する(振る)戦術です。
攻めてくる相手の攻撃をさばいて形成を逆転するのが、振り飛車の特徴です。
振り飛車の中に、「石田流三間飛車」という戦術があります。
相手がそれと知らずに攻めてくると、「王手飛車取り」の罠が待っていて、形成が一気に傾くようになっています。
私はYと将棋をする前に、こっそりと研究しておき、Yを罠にはめるのが大好きでした。
試合で出来た攻撃
試合の中で私が出来た攻撃は、3球目のカウンタードライブでした。
右利きの相手のフォア側へ大きく曲がる、下回転のサービスを出した時でした。
相手のレシーブの体勢がドライブを打つ状態になっていて、「(こちらの)フォア側へ来る!」と直感的に私は思いました。
結果的にライジングを捉えて、ショートスイングのフォアドライブを相手のミドルへ決めることが出来ました。
練習では時々決まっていたボールでしたが、試合でも実行出来てとても嬉しかったです。
相手の選手がとても綺麗なドライブをする方でしたので、球筋が捉えやすかったという面もあります。
しかし、これは「(今後も)使える!」と感じた1球でもありました。
何故かと言うと、
- 十中八九私の待っている所に返球される
- 相手は攻撃の態勢でいるので守備が手薄
だからです。
精度を上げて確率を高めれば、得点率の非常に高い攻撃になり得ます。
待っている所へわざと攻撃をさせて、狙いすましてカウンター攻撃をする。
これは、罠を仕掛けて、相手が掛かれば一気に形成を逆転するハメ手に似ています。
精度と確率を上げるために
今回は、たまたま練習していたものが試合で実現できただけですので、これを「狙って」出来るようにしたいです。
そのためには、
- サービスをもっと磨く。
返球するのがやっとだと言うくらい威力を付ける。
レシーブの選択肢を少なくして、コースを限定させる。 - オプションを磨く。
本命のサービスだけでなく、布石を打つためのサービスも磨いておく。
このサービスからのパターンも練習する。 - 3球目の待ち方を工夫する。
相手の体勢をよく見る習慣を付ける。
最初から3球目の態勢で待つのではなく、相手に雰囲気を悟られないようにする。
来る!と感じてから、こちらが動く。
すばやく体勢を作り迎え撃つ。
が大切です。
併せて、
- 洞察力
相手の心理や試合の流れを冷静に読む。 - 平常心
相手にこちらの心理を読ませない、乱れない心。
を養うことが必要です。
この2つに関しては、カットマンを長く続けて経験を積んでいる選手には、比較的得意な分野だと思います。
そういう意味では、こういうハメ手の様な攻撃も「カットマンであることを活かした攻撃」と言えると思います。
私も気を引き締めて精進します。
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昭和40年12月31日生まれ。血液型O型。兵庫県西宮市出身。現在は静岡市在住。
中学1年より卓球を始め、卓球歴は40年以上。中学高校時代は鳴かず飛ばずの成績。高校時代は県大会前の地区予選3回戦ボーイであった。インハイなど全国大会出場経験無し。大学時代飛躍的に卓球技術が向上。東海学生卓球リーグ2部で全勝しチームの優勝に貢献し敢闘賞を受賞。3人の元インハイ出場の選手に勝つ。30代の時に東海選手権(年代別個人戦)で、ベスト8に入る。高島規郎選手、古川敏明を選手を師と仰ぐ。現在も現役選手として試合に参加している。静岡市卓球協会の常任理事として静岡市の一般の試合の大会運営や広報活動を行う。また中高生の指導に当たる事もある。2005年から卓球のメールマガジンを発行中。現在も続いている。著書「OBUさんの初心者卓球上達法~卓球が上手くなりたい人へ」(文芸社)