卓球の「ボール突き」と「壁打ち」のバリエーション
いつも読んで下さってありがとうございます。
私が中学生の指導を頼まれると、必ず最初に
感覚練習をやることにしています。
感覚練習とは、ラケットにボールが当たる
感覚を覚える練習の事を言います。
具体的には「ボール突き」と「壁打ち」です。
「ボール突き」は、ラケットの上でボールを
弾ませる、というとても単純な練習です。
しかし、この地味な練習が全ての基本になる
ことを理解している指導者の方は少ないです。
フォアハンドのフォームやサービスなど、
教えなくてはならないことが沢山あります。
でも、まず感覚練習をやらせることです。
やっている様子をよく観察すると、その選手の
技量や性格まで分かってしまいます。(^^;;
それから他の技術を教えても遅くはないです。
まずはフォアハンドで100回連続を目指し、
それぞれの選手に挑戦させます。
それが終ればバックハンドで同じことをします。
初心者の場合、連続でなくても100回やれば
OKということにします。
実はこの後が大切なのです。
やりっぱなし、やらせっぱなしではなく、
何に気付いたかを選手に言わせます。
選手は、それぞれいろいろな事を言います。
自分の意見を言った後だと、こちらの
アドバイスも聞き入れやすくなるものです。
「ラケットの真ん中にボールが当たった時と
端に当たった時では感覚が違わなかったか」
これを聞きます。
あ、そう言えば、となればしめたものです。(^^)
もう一度、それを意識してやらせることも
あります。
続いて
・フォアとバックで交互に切り替え
・ボールの高さを変える
・二人ペアになって羽根突きをする
・ボールを受け止める
・回転を掛ける etc
と、ボール突きのバリエーションは続きます。
しかし、こればかりだと飽きるので、ある程度
やり方を教えたら、後は宿題にします。
複数の選手を同時に教えることが多く、
早く覚える子となかなか覚えられない子が
いるからです。
後は自宅に帰った時に、それぞれのレベルに
合った宿題をやればいいのです。
毎日必ずやることを約束させます。
ラケットの芯のことをスイートスポットと
言いますが、これに当てることを意識するのと
しないのでは、後々雲泥の差が出ます。
初心者に限らず中・上級者でも、卓球のレベルが
違うだけで、この感覚の大切さは変わらないと
私は思っているのです。(^^)