気・剣・体の一致
こんにちは!
いつも読んで下さってありがとうございます。
突然ですが、あなたは、「気・剣・体の一致」という
言葉を聞いた事がありますか?
これは、剣道の言葉です。
私の最初の卓球のお師匠さんは、
あるスポーツ品店のおじさんでした。
その方は剣道の相当な有段者で、スポーツ全般のことを
よく知っておられる方でした。
その方に指導した頂いたお陰で今の私があると言っても
言い過ぎではないほど、沢山の事を教わりました。
その中の1つが、この言葉「気・剣・体の一致」です。
剣道では、普通に竹刀が面に入ったとしても、
1本として取られないそうです。
竹刀が面に当たる瞬間に、しっかり腰が入り身体が使えているか、
「面!」という言葉と共に烈しい気合が感じられるか。
そういうことを審判(審判も剣道の有段者)は見ているそうです。
真剣で切り合った時の事を想像すれば分からないでもありません。
小手先だけで面が入ったとしても、相手に致命傷を与える事には
ならないでしょうし、そこに必殺の気合がなければ硬い頭蓋を
割る事は到底出来ないでしょう。
相手に致命傷を与える事が出来なければ、
その途端に相手からの反撃に遭うことになるのです。
その様なことをお師匠さんは私に教えてくれました。
・・・・・
先日、とても上手な選手と練習する機会がありました。
彼は全国大会にも行った事のある大変強い選手でした。
彼のことを、仮にMさんと呼ぶ事にします。
Mさんは、ここ数年卓球のプレーから遠ざかっていて、
自身の練習は何年ぶり?と言っていました。
約1時間半、一緒に汗を流したところで、引き上げました。
晩御飯を食べながら、今日の練習を振り返る時間があり、
Mさんが面白い事を言っていました。
身体が動かなくなっているので、打点がバラバラになってしまう。
脚の蹴りが効率的に伝わる「この1点」でボールを捉えなくては
ダメだ。腕で調整すると威力は出ないし、疲れるし、ミスも出る。
Mさんの言う「この1点」でボールを捉えると、腕の力はあまり要らず、
ショートスイングで威力あるボールが出せ、戻りも速いそうです。
しかも打つときにフッと息を吐くそうです。
息は吐いてこそ、次の新鮮な空気を吸うことが出来るのです。
そうでないと吸ってばかりになり、息が上がった状態になります。
息が上がるというのは、そういうことなのだと
私はMさんと話して初めて気付きました。(^^;
このMさんの言う事は、剣道で言う「気・剣・体の一致」と
同じだなと感じました。
練習の質を上げ、「この1点」でボールを捉えられるように
なりたいものですね。