エッジボール秘話その3
こんにちは!
いつも読んで下さってありがとうございます。
もう1つだけエッジボールにまつわる話をします。
これでこのシリーズも終わりますので、
懲りずにお付き合いくださいね。(^^;
これも私が学生の頃の話です。
と言うか、私の体験談そのものです。
団体戦の2番に出場した私の相手は、長身のシェークドライブマンで
インターハイにも出場経験のある強い選手でした。
他のチームとの対戦で出場した時も、1ゲームは落とすことも
ありましたが結果的にはそれまで全勝していた選手です。
今から思うと、実力はあるものの、精神的にムラのある選手
だったのかも知れません。
一方の私も団体戦では滅法強く、ここまで負けなしで来ていました。
1ゲーム目は相手の巧さが勝って獲り、2ゲーム目は私が取り返しました。
3ゲーム目も相手のペースで、20-14とマッチポイントを
握られてしまいました。(当時は1ゲーム21本制)
「あぁ、このまま負けてしまうのかな。相手は元インハイ選手だし。
確かにサービスも巧いし、ドライブも威力があるし」
という気持ちになりました。
でも不思議な事に、何故かこの瞬間に私は開き直ることが出来たのです。
この試合に向かう時に、負けて元々という気持ちがありました。
応援してくれるチームメートも、相手はエース級の選手だから、
負けても仕方ないし誰も文句を言わないと言っていました。
でも、こういう場面だからこそ一生懸命やろうと私は思っていました。
相手が勝利を意識して固くなったのか、早く勝負を終わらせたいと
焦ったのか、プレーが雑になるのが分りました。
私のファインプレーも飛び出し、なんと6本差を追いつき
20-20のジュースになったのです。
この時点で、勝負の行方は分からないけれども、とにかく私は
カットもツッツキもスイングを振り切ることを心掛けようと思いました。
相手のサービスで再開されたラリーでは、私のバックカットが
エンドラインぎりぎりのエッジをかすめて入ったのです。
21-20で今度は私のマッチポイントです。サービスは私。
あまり間をおかずに、いつものように、
ショートサービスからツッツキのラリーを狙いました。
相手のフォアサイドへ深く送った私の5球目のツッツキが、
今度はサイドラインのエッジボールをかすめたのです。
22-20で私の逆転勝利です。8本連続得点。
最後はエッジボール2連続のおまけつきでした。(^^;
この経験から私は多くのことを学びました。
その中で一番なのは、やはり
「勝負は最後まであきらめてはいけない」
ということです。
あまり褒められた内容ではないかも知れないけれども、
高校生の時にシングルスで県大会にも進めなかった私が、
元インハイ選手(つまり県ベスト4クラス)に勝った瞬間でした。
私の場合は、無心になってボールに食らいついて行っている時に
ネットインやエッジボールが出るみたいです。
きっと勝利の女神様が、おまけで恵んでくれたのだと思っています。(^^;