羽佳さんのカット打法のご紹介
こんにちは!
いつも読んで下さってありがとうございます。
前号の記事「回転を外す技術」の中で、
この課題に取り組むきっかけとなったのは、数年前に受けた
羽佳純子さん(中国帰化選手、元日本代表)のカット講座だったこと。
羽佳さんのカットは、どんなに強いボールを打たれても、
安定して同じスピードでスーッと飛んで行く感じに見えたこと。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
などをお話ししました。(^^)v
今回は羽佳さんのカット打法をご紹介しようと思います。
せっかく一流選手に教わったのに、一人占めしておくのは
もったいない話ですので。ま、前回からの流れというのもありますし。(^^;;
特徴的なのは、フォアカットのバックスイングです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
私がお手本としてきた日本の代表的なカットマンと言えば、
渋谷浩さんと松下浩二さんでした。
彼ら二人は、フォアカットのバックスイングの時には、
二人とも肘が身体から離れる、つまり脇が開くのです。
しかし羽佳さんのフォアカットのバックスイング時には、
脇を締めて、肘が身体から離れないのです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
もしかしたら、この特徴は中国女子カットマンの特徴かも
知れません。
バックスイングの頂点では、すでにラケットヘッドは上を向き、
ラケット角度はやや開いています。
そこからボールのやや左斜めを狙って一直線に撫で切るような
スイングをします。シュート回転をかける様なイメージでしょうか。
実際にやってみると最初は違和感があるものの、
慣れるとこの方が、ラケット角度もカット自体も安定しました。
ちょうどそれが前回の「ボールの回転を外す」形になるのです。
特に右利きドライブマンのフォアクロスのドライブでは、
ややカーブして飛んでくることが多いですから、
こちらはシュート回転を掛ける様なイメージでカットすると
具合が良いワケです。(^^)v
もう1つ。
羽佳さんは、中学生への指導の中で
「カットの時はボールと喧嘩をしちゃダメ」
と再三言っていました。
何度もその言葉を聞いたので、私の中にも強い印象として残っています。
その意味は
「インパクトの瞬間にラケットをボールに強く当て過ぎない」
ことだと思います。
強く当てるとカットが速くなって返ってしまい、
相手に連打を浴びることになるのです。
本当に上手いカットというのは、ラケットスイングの後に
ボールが飛んで行く感じで、非常にゆっくりとしたスピードなのです。
撫でる様に切る。
これが私が追い求める「究極のカット」のコツだと思っています。(^^)d