ベテラン攻撃マンが高齢から始めるカット技術

技術


ご質問ををいただきました。
> いつも素晴らしい情報・ご指導・連絡ありがとうございますm(_ _)m
>
> カットマンのOBU先生 中学生のご指導は、上達も早いと思うので、
> やり甲斐あると察しています。
>
> しかし、高齢者(70代)から始めてもカットマンになれますか?
> (卓球歴約50年以上です。)
> 最近、カットマン松下浩二さんのDVD(カットのテクニック)を何回も
> 見て練習してみたのですが、今一マスター出来ず試合では、試したことが
> ありません(>_<)
>
> 人の3倍練習しなくてはダメだと言うことですが、(心肺機能もスタミナも
> 若者には負けていません。)的確な練習をすれば大丈夫でしょうか。
> (膝痛・腰痛も無しです。)
>
> 試合の中で、2・3球使える程度になりたいと思っています。
> 私は、出来るだけ多くの相手(球種が違うので…)と練習しています。
> しかし、指導はしたことありません。
> (年齢を重ねるとそれぞれ可笑しい打球でも、自分が一番良いと思って
> いる人ばかりですので…)
>
> ご教示くださいますようよろしくお願いしますm(_ _)m
> いつも感謝とお礼にて…m(_ _)m

ご丁寧なメール、ありがとうございます!(#^^#)

私の意見を述べさせて頂きますね。

まず、高齢者(70代)から始めてもカットマンになれるか?との
ご質問ですが、回答としましては「なれます」。

私はまだ48歳(もうすぐ49歳になります)で、70代という年齢が
どんなものなのか想像できないのですが、ラージの大会で見かける
年配の方たちを見ていて、そう思います。

あ、ちなみに私の誕生日は大晦日(12月31日)です。(笑)

試合前の練習の時に、本来は攻撃型なのにカットをしている人がいました。
どうやらカット打ちの練習相手になっている様なのです。

その人のカットは、カットマンの私の目から見ても「とても上手い」です。

年齢は多分還暦を優に超えていると思います。(^^;;
卓球歴も長く、何度か対戦させて頂きましたが、強敵です。(笑)

ですから、おそらく高齢になってもカットを覚えることは出来るはずです。

まずはワンコースで、カット打ちの練習相手になれるレベルを目指して
カットを磨いてはいかがでしょうか。バックカットが良いのではと思います。

問題は、カットをどこまで今のプレー採り入れるか、だと思います。

Nさんは卓球歴50年以上(!)の大ベテランですから、今から戦型を
カットマンに転向するのは大変ですし、かなり遠回りする結果になると
思います。やってやれなくはないと思いますがお勧めはしません。(^^;;

Nさんのおっしゃる通り今の戦型を活かしつつ、
「試合の中で、2・3球使える」を目指すのがいいと思います。

またワンコースのカットを覚えたとしても、
カットマンとしての動き方を覚えるのは至難の技です。

中学生を指導していても実はココが一番苦労するところなのです。(^^;;

さらに、動き方を覚え、相手が打ってくる色々なボールに対応するには、
私の経験からして攻撃型の2~3倍練習しなくてはならないのです。

Nさんは、どういうシチュエーションでカットを使いたいのでしょうか?
そもそも何故カットを覚えたいと思ったのでしょうか?

これは全く私の想像ですが、Nさんは攻撃型で相手に押されたラリーの
最中に、カットで数本凌ぎたいということではないでしょうか。

相手に押されて台から下げられてしまった時、反攻も出来ず、ロビングを
上げざるを得ない状況では、カットを1本入れるのは有効です。(#^^#)

一昔前の世界選手権の男子シングルス決勝、江加良対ワルドナーの一戦で
こんなシーンがありました。

江加良がスマッシュを打ちまくって、ワルドナーがバックのロビングで
凌いでいるラリーが何本か続いた後に、ワルドナーがバックカットしました。

それがものすごく切れた深いカットで、江加良がツッツキミスをするのです。

江加良にしてみれば前進回転系のボールを何本かスマッシュしたところに、
思いもよらない下回転系のボールが来たので対応しきれなかったのでしょう。

カットはラリー速度を鈍化させる効果もあります。
気の短い人には「この間が待てない」ワケです。(笑)

ロビング出来るような後陣からカットを送るためには、
ラケットをボールに強く当てて遠くに飛ばしてやることが重要です。

この場合、切る意識よりもインパクトに強く当てる方に重点を置きます。

ワンコースでの基本のカットを覚えた後に、
「実際のシチュエーションを想定したラリーの中でのカットを練習する」
といいと思います。

問題は、カットを入れたその次のボールをどうするか?ですね。
どの様なラリー展開に持って行くのかを考える必要がありますね。

Nさんは高齢にも関わらず、若者に負けない体力があり、
膝痛・腰痛も無いということは、大きなアドバンテージです。(^^)v

身体のケアに今以上に留意し、あの人ホントに70代?
と言われるくらい若々しいプレーを続けて頂きたいと思います。(#^^#)

是非、がんばってください! (^o^)/

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