チャンスボールに対して全力でスマッシュを相手のコートに叩き込む時

技術


卓球は一年を通してオフシーズンがありません。

 

本当に一年中試合があり、選手は相当めまぐるしい日々だと思います。

 

先日も、ジャパンオープンがありました。

 

男女とも日本選手が優勝し、特に女子の福原選手の優勝はジャパンオープン始まって以来との事です。

 

試合があり、それを見たお客さんから時々言われることがあります。

 

あんな、福原選手・水谷選手・丹羽選手でも簡単なツッツキのミスをしますね、と。

 

確かに、一見なんて事のないツッツキミスと言いますが、ちょっと軽くストップをおきにいってミスしたとも言いましょうか。

 

本当に、一言で言ってしまえばものすごく簡単なミスです。

 

しかし、このプレーには卓球と言う本当に細かいスポーツの要素全てを凝縮したミスの一例ともいえます。

 

卓球の要素にはいくつかの要素があります。

 

回転・スピード・タイミング・コース・高さ・長さの6種類は本当に重要な要素です。

 

例えば、チャンスボールに対して全力でスマッシュを相手のコートに叩き込む時は、上記の要素の中のどれを使うでしょうか?

 

【回転】
スマッシュを打つ瞬間に回転は余り意識しないと思います。

 

【スピード】
スピードに関しては、遅いスマッシュでは返球されてしまうので、スピードは重要視します。

 

【タイミング】
スマッシュはチャンスボールや多少浮いてきているボールに対しての技術ですので、タイミングはさほど早くしなくても良く、余り重要視しないでしょう。

 

【コース】
コースについてはボールが高く上がって、後は相手のコートに全力で叩き込むだけですので、多少コースが甘くなっても決まる可能性があります。そのために、コースも余り重要視しません。

 

【高さ】
高さに関してはスマッシュに高さが高くても低くてもとにかくスピードが出ていれば決定力はあがりますので、余りこれも要視することは無いでしょう。

 

【長さ】
長さに関してはもスマッシュのスピードが速ければ、決定力が増すために、相手のコートの深くに入ろうが、浅く入ろうが余りこれも重要視はしないでしょう。

 

以上の観点から考えると、スマッシュと言う極端な例ではありましたが、実はスマッシュにおいて一番大事なことはスピードであり、スピードがとにかく出ていたらスマッシュの決定力が上がるために、余り上記の要素で重要視する部分は少ないと思われます。

 

 
では、先ほどのストップにこれを置き換えて考えてみましょう。

 

【回転】
ストップにおいて相手の回転に対して正しく角度を出さなくてはネットや浮いてしまいます。そのために、自ら正しい力加減と相手の回転に合ったラケット角度で回転をかけて返球しなくてはいけません。

 

【スピード】
スピードに関しては、余りにも強い力でストップをしてしまいますと、ボールが台上でツーバウンドせずに飛び出てしまうために、なるべくスピードは殺さなくてはいけません。

 

【タイミング】
タイミングはストップの中で一番重要な要素です。タイミングが少しでも遅れると、ボールが浮いたり台からワンバウンドで出てしまったりします。そのために、タイミングには一番気をつけて、限りなく早いタイミングで打球しなくてはいけません。

 

【コース】
コースにおいては他の要素と比べたらストップをする上では優先順位は上ではありませんが、ストップが多少浮いてしまった時でも、コースが良いと相手に強打されないと言う観点から考えると、コースにも気をつけたいところです。

 

【高さ】
高さが高いストップはもはや致命的ともいえるでしょう。ストップにおいて高さと長さは一番重要となってきます。

 

【長さ】
上記の高さでも書きましたが、ストップをする上で台からワンバウンドで出てしまうと相手に打たれてしまいます。そのために、相手の台でツーバウンドするように最新の注意を払って長さをコントロールしなくてはいけません。

 

以上のように、卓球の技術において6つの要素がどれだけ含まれている技術なのかと言うことで、だいぶ技術の難易度が変わってきます。

 

 
実は、一見簡単そうに見える、台上での軽めに合わせたツッツキやストップといった技術は6つの要素のほぼ全てが含まれているために、一番難しい技術とも言えます。

 

 
本当にちょっとした、回転の判断ミス(自分のラケットの出す角度の誤り)、スピードのミス(ボールに対しての力加減の誤り)、タイミングのミス(ボールの落下地点の見誤り)、高さのミス(自分のラケットの出す角度の誤り)、長さのミス(ボールに対しての力加減の誤り)等々本当に気をつけることが多いですね。

 

 
そして、それらの要素が寸分の狂いも無く、ほんの数センチ数ミリ単位でコントロールして返球しなくてはいけないために、精神的にもかなり強くないといけないですし、緊張し手元が少しでも狂うとミスに直結します。

 

 
スマッシュなどはある意味、一か八かで思い切って振ってしまったほうが入るケースがおいですが、ストップになるとそうはいきません。

 

 
かっこいいスマッシュでも一本、地味なストップでも一本、どちらでも同じ1点です。