静岡ジェード開幕戦!

OBUコーチ

2023年度からTリーグ男子に、新たに2つのチームが新規参入しました。

1つが金沢のチームである「金沢ポート」、もう1つが我らが静岡の「静岡ジェード」。

その静岡ジェードの開幕戦が、先日(8/5,6)に静岡市中央体育館で行なわれました。

初日が昨年のチャンピオンで張本智和選手を擁する琉球アスティーダ、二日目が新規参入した金沢ポートとの試合でした。

私は二日目の金沢ポート戦を観戦しました。

今号では私の目から見た静岡ジェードの開幕戦の様子をお伝えします。

驚いたのは練習風景でした

初日は張本選手が出場することもあり、混雑が予想されましたし、この日は私は大会の運営で余裕がありませんでした。

消去法的に2日目を観戦したのですが、結果的には大正解でした。

初日の観客数に比べると2日目は少なくて、なんとなく心に余裕を持ちながら、観戦することが出来ました。

開場前に列に並んだ後に入場したのですが、アリーナホーム席で好きな席に余裕で座ることが出来ました。本当にラッキーでした。

早く座席を確保できたので、試合前の選手の練習風景を間近で観ることも出来ました。

「あ、森薗選手だ!」
「うわー、松下大星選手だ!」

と本人のプレーを間近で見ると、少年の様に胸が躍りました。

森薗選手のプレーは講習会に出た時に既に見学させて頂いていて、そのスイングの速さ、動きの速さ、打球点の正確さに脱帽しました。

まるで精密機械の様な正確さでした。

私たちの様に打球点を落として、動きの悪さをカバーするなんてことはなく、常に一定のポイントで打球していました。

精密機械と言えば、松下大星選手の練習にもその言葉が当てはまりました。ペンドラの星と呼ばれる松下選手は動きもダイナミック。

にも関わらず、打球点が一定なのです。

何球も同じパターンの練習を繰り返しているのですが、あれだけ大きく速く動いているのにも関わらず同じ打球点で打ちます。

まるでビデオを繰り返し観ている様な錯覚に陥るくらいです。

計測することがもし出来るのであれば、10㎝も違わないのではないでしょうか。
それほどピタッと一定なのです。

しかも、スイングで身体の力が一番入るポイントと打球点が一致しているのです。

この練習の様子に私は衝撃を受けました。

「プロの卓球選手は凄いなぁ」と心の底から思いました。

ペンドラのレジェンド、小西海偉選手の練習風景も凄かったです。

相手のブロックに対して連続してフォアドライブを打つ練習や、軽く下回転サーブを出して3球目をフォアドライブで強打する練習などを観ました。

豪快にして正確無比。全くミスをする気配がありませんでした。

この様にまだ試合前にも関わらず、私はテンションが上がってしまいました。
もちろん動画も撮らせて頂きました。(^^;;

好感が持てる地元密着型

開幕までの数か月間、テレビや新聞などで静岡ジェードの活動を見てきました。

森薗選手兼監督の主催する卓球講習会にも参加させて頂きました。

好感が持てるのは、当初から一貫して「地域密着」を理念として挙げていること。

静岡にはオクシズ地域というところがあり、自然豊かではありますが年々過疎化が進んでいる地域があるのです。

練習拠点をオクシズに置いたというのは、この地域の活性化に一役買って出たという意味もあるのです。素晴らしい理念です。

地元の小中学生を含めた講習会など、地域イベントを森薗選手を中心に何回も行ってきています。

だから自然と、「静岡ジェードは私たちの街のチームだ」という意識・雰囲気が芽生えるのです。

試合後に選手の皆さんと観客との交流があるのですが、森薗選手は大人気でした。

一緒に写真を撮りたかったのですが、長蛇の列が出来ており、諦めたほどです。

森薗選手は試合では集中力の高い選手です。しかしコートを離れるとサービス精神旺盛で礼儀正しく爽やかな好青年なのです。

改めて私は彼のファンになりました。

これからのTリーグの発展は、どれほど多くのファンを集められるかが鍵だと私は思います。

そのためにも地域密着型は良いやり方です。

白熱のゲーム展開

静岡ジェードVS金沢ポートの試合は、ビクトリーマッチまでもつれ込む大熱戦でした。

前半は森薗選手の活躍で静岡が2-0とリードしました。3番で松平健太選手が踏ん張り松下大星選手を3-2で下しました。

最終ゲームは6-6から始まるのですが、出足の3本を松平選手が連続して獲り、流れを掴みました。

4番で五十嵐選手が小西海偉選手を3-1で下して、これで2-2のタイとなりました。

5番のビクトリーマッチでは、再び松平選手と松下大星選手の対戦となりました。これにはシビレました。

3番での対戦も紙一重の内容でしたし、松下選手としてはリベンジに燃えているはずです。

一方の松平選手も負けられません。

両者の思いがぶつかり合う対戦でした。

私は松平健太選手も大好きなのですが、この試合ではもちろん静岡ジェードの松下大星選手を応援しました。

出足の3本は松下選手のスタートダッシュが素晴らしく、チキータレシーブで先手を取り攻めに攻めて連続で得点しました。

松平選手もたまらずタイムアウト。
しかしさすがは百戦錬磨の松平選手です。ここからじわじわと挽回するのです。

チキータされにくいところにサーブを出したり、松下選手のフォアドライブを封じるコース取りをしたりして、少しずつ主導権を奪って行ったのです。

そして、ついに10-10まで行きました。

会場のボルテージは最高潮でした。
私もTリーグの観戦がこんなに楽しいものかと実感しながら声援を送りました。

最後の2本は冷静に試合を進めた松平選手に勝利の女神が微笑みました。

静岡ジェードはチーム初勝利にならず、逆に金沢ポートは初勝利を挙げました。

多くの人の努力があってこそ

こうして静岡ジェードは開幕戦を戦い、無事にTリーグの1つのチームとしてのスタートを切ったわけですが、ここまで来る道程は決して楽ではなかったはずです。

それこそ、私などは決して知る由もない、多くの人の努力があったはずです。

試合会場には私の顔見知りの人が数名、運営側のスタッフとして動いていました。

中には試合で戦ったことのある人もいて、ああ、あの人もこのプロジェクトに関わっていたのかと初めて知りました。

私は直接には静岡ジェードに関わっていませんが、一人のファンとしてずっと応援して行こうと考えています。

そういう気持ちにさせるくらい、レベルも高くて試合も面白かったし、運営面も含めて素晴らしい開幕戦だったのです。

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