最終ゲームの最後の方になるとラリーが淡白になる傾向があります

メンタル


先日の世界選手権では松平健太選手が大活躍でした。

 

本当に飛ぶ鳥を落とす勢いでの破竹の躍進でしたね。

 

元オリンピックチャンピオンの馬林選手を倒した試合もさることながら、ベストゲームはサムソノフ選手とのベスト8決定戦ではないでしょうか?

 

この試合は、本当に卓球の恐ろしさを改めて感じたといいますか、本当に卓球はメンタルなスポーツだなと改めて感じました。

 

試合は最後の最後まで、取って取られてを繰り返すシーソーゲームでした。

 

 

元々サムソノフ選手はブロックが上手い選手であるために、相手の選手が打っても打っても返球してき、そのために試合が長引く傾向にあります。

 

また、お互いのレベルが拮抗していたこともあり、随所にすばらしいプレーや派手なラリーが多々ありました。

 

しかし、最終セットの最後の最後で、サムソノフ選手のサーブミス、それで動揺したか、松平選手のサーブに対してもその後にレシーブミスがあり、それが尾を引いたか最後はあっけない幕切れで松平選手の勝利となりました。

 

あの最終局面で続けざまに2本ミスしてしまうと言うことはほぼ負けを意味するでしょうし、最終セット3対3になるまでの全ての積み重ねてきた努力を2本のミスで全て水の泡にしてしまったのです。

 

前半中盤は派手に大きなプレーをお互いにのびのびとしていたにもかかわらず、そしてあれだけの世界的な選手でもあるのにもかかわらず、最終ゲームの最後の方になるとラリーが淡白になる傾向があります。

 

これは、間違いなくメンタル・心理状態が関係しています。

 

世界的な選手でもそのような状況になるのですから、間違いなく自分も含めた皆さんも同じ状況に陥ることでしょう。

 

もしかしたら、サムソノフ選手は後半に意外性のあるプレーを多少のリスクを犯してやろうとしたのかもしれませんが、手元が緊張のために狂ったと見る方の方が多数だと思います。

 

どちらにせよ、自分も当事者で無いので偉そうな事もいえませんし、また、自分の推測が合っているかどうかと言う点については自信はありません。

 

ですが、自分も選手としてやってきた経験から言いますと、今回の松平選手とサムソノフ選手のような試合は、世界レベルであろうと、愛好者レベルであろうと卓球と言うスポーツの中で、特に試合の中でこのような現象は良く起きます。

 

試合の後半でどのようなプレーをすれば最終的に点が取れるか。

 

常に出口戦略を練りながら試合を進めなくては最後の最後で手詰まりになってしまって、最後の一本で泣くこととなります。

 

また、自分がどのような精神状態で試合の最終局面を迎えるかは大きな問題です。

 

皆さんは、試合の中で最後の一本を取るのにどのような戦術を練りますか?

 

自分の場合ですが、基本的には前半から中盤にかけてどのパターンが点を取る確立が高いかということに注力して、パターンを覚えておきます。

 

それらのパターンを前半から中盤にかけながら、実証すると同時に、新たなパターンが無いかということも同時に探りを入れていきます。

 

その中で、後半になった頃には相手のここの部分が弱い、そしてどのパターンで攻めたら点数が取れる確立が高いかほぼわかっている状態にします。

 

2-2となった最終セットは基本的に今までのセットの中から検証した、有効な戦術を使っていくのですが、相手も相手で戦術を変えてくるかもしれません。

 

最終セットの前半で自分が有利な状況で点数を離してしまったときは、そのまま自分が有効だと思った戦術を使います。

 

ですが、最後の最後まで、セット2-2の点数9-9まで試合が進んでしまったときに、どのような戦術を取ればいいのでしょうか。

 

自分はそこでの自分の心理状態と相手の心理状態を天秤にかけて、戦術を決めます。

 

1【もし、自分の心理状態が弱気で相手の心理状態も弱気な場合】

今までで一番確立の高かった戦術を選択し、ポイントできる確立を上げることに注力する。

(変に戦術を変更するリスクをとっても、自分のポイントの確立が落ちるために、前半中盤でのデータに基づいた確立の高い戦術を選択する。)

 

2【もし、自分の心理状態が強気で相手の心理状態が弱気な場合】

今までで一番確立の高かった戦術を選択し、ポイントできる確立を上げることに注力する。

(変に戦術を変更するリスクをとっても、自分のポイントの確立が落ちるために、前半中盤でのデータに基づいた確立の高い戦術を選択する。)

 

3【もし、自分の心理状態が弱気で相手の心理状態が強気な場合】

今までとは全く違った配球(コース・回転・スピード全てを含めて)のサーブを出すことにより、意外性のある返球を相手にさせることにより自分も開き直る

(今までと同じ事をしていても、ただでさえ自分の心理状態は相手よりも劣っているので、意外性のあるプレーで、相手よりも自分の心理状態が上回れるようにする)

 

4【もし、自分の心理状態が強気で相手の心理状態も強気な場合】

今までで一番確立の高かった戦術を選択し、ポイントできる確立を上げることに注力する。

(変に戦術を変更するリスクをとっても、自分のポイントの確立が落ちるために、前半中盤でのデータに基づいた確立の高い戦術を選択する。)

 

以上のように自分が全中盤で統計的に得点率が高いパターンを使う場合もありますし、最終局面での自分と相手の精神状態をすり合わせて、違うパターンを用いる場合もあります。

 

精神的な部分を優先して戦術を練るか、確率的な部分を優先して戦術を練るか、それはその場の自分の精神状態から考えるしかありません。

 

常に、強気・平常心・冷静な思考を持ち合わせているならば、言うことはありませんが、どんなトッププレーヤーでも精神状態は揺るぎます。

 

しかし、精神状態が揺るいでいる状態でも、立て直すすべや戦術を持っていれば、競り合いにも強くなることと思います。

 

以上は自分の主観的考察ですので、他にも良い考え方や方法があるかもしれません。

 

 

是非、色々と試してみてください。

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