上達するための練習相手の選び方
あなたが練習をやるときには、練習をやってくれる相手がいますよね。
当り前のことの様に感じると思いますが、これは有難いことですね。
今日の自分を高めてくれる相手ですので、敬意を持って練習しましょう。
また自分のことばかりでなく、進んで相手の練習を手助けしましょう。
こうしてお互い高め合っていくのが「練習相手」だと私は思います。
さて、唐突ですが、練習相手には3種類あるのをご存知でしょうか。
自分の技術レベルを基準に考えると次のようになります。
1.自分よりも上手な人
2.自分と同じくらいのレベルの人
3.自分よりも下手な人
もし、あなたが「今よりももっと強くなりたい!」と願うのであれば、
「1.自分よりも上手な人」と打つ時間を増やすべきです。
自分よりも上手な人は、回転・スピード・コース・タイミングなど
全てにおいて威力があるものです。
それは、あなたが普段受けているボールと比べ物になりません。
だとすると、そういうボールを受けて慣れておけば、
それより威力が劣るボールを受けた時に「怖くない」ワケです。
それに加え、自分よりも上手な人はなかなかミスをしてくれません。(^^;;
ラリーが終るとすればそれは自分のミス、という状況となります。
自分が上手くなる(強くなる)ためには、これ以上ない相手ですよね。(^^;
しかし、そうは言っても人間には「遠慮する心」があって
自分よりも上手な人に練習相手をお願いしにくいというのも事実です。
「私の様な下手クソの練習相手になって頂けるだろうか」
「相手の人にとって邪魔なだけではないだろうか」
そんな気持ちが働くものです。
私も経験があるからよく分かります。(^^;;
でも心配ご無用。
相手の都合を良く聞き、時間を決めて(例えば1試合だけお願いするとか)
誠意をもってお願いすれば、きっと聞き入れてくれます。
「今はダメ。また今度」と断られるかも知れませんが、
また機会を改めてお願いすればいいだけだと思うのですが如何でしょうか。
中には教えるのが好きな人もいますし、人間と言うものは
他人から頭を下げられ、頼られるのは悪い気はしないものです。(^^;;
是非、一度トライしてみて下さいね。
では「3.自分よりも下手な人」ではどうでしょうか。
例えば、あなたが初心者の方の練習相手になった時など、
こういうケースに相当するのではないでしょうか。
私も中学生の初心者の相手をすることがありますが、
心掛けていることは、以下の3点です。
・可能な限り、一定のボールを返球する。
・ラリーが続くようにし、何かにつけてホメる。
・真剣に、でも少し笑顔で接する。
相手は初心者なので、ラケットの端にボールが当たったりして
予想外のボールが返ってくることが多いです。
それを可能な限り調整して一定のボール(回転量、コース)にして
返球するのです。
集中力がないと出来ませんし、
これはこれで非常に良い練習になります。
また相手にとって私は「得体のしれない大人」(笑)なので、
最初は緊張しているでしょうから、心の壁を取り払うべく、
優しく接する様にしています。(^^;;
・・・・・
能の世阿弥の「花伝書」に
「下手は上手から学び、上手は下手から学ぶ」
とあります。
学ぶ(向上する)心があれば、どんな相手からも学べるものだ、
と私は解釈しています。(#^^#)