敢えてオーダーは変えない
先日の団体戦の試合で学んだ事は、まだ他にもあります。
それはオーダーについての考え方です。
こんなことは初めての経験でしたので、是非、皆さんにもシェアしたいと思います。
試合での体験
その試合は全国大会の静岡県予選で、4チームのリーグ戦で争われました。
優勝したチームが全国大会に出場出来ます。
私たちのチームは昨年も予選通過したので、是非今年も行こうと意気込んでいました。
全チームとも想いは同じだったと思います。
団体戦の形式は、1番にダブルス、2~4番がシングルスで、ダブルスに出た選手は2番のシングルスには出れないというものでした。
初戦に勝って勢いに乗りたかった私たちは、一番勝つ確率が高いと思われるオーダーで初戦に臨みました。
試合は2台進行で行われ、1番ダブルスと2番シングルスが平行して、試合が行われました。
私の出番は5番シングルスでした。
試合進行の関係で、勝敗が決した時点で試合終了となっており、私の試合の1ゲーム目が終了した時点で終わりとなりました。
私たちのチームが勝ったのです。
幸先の良いスタートを切ったチームは、続く第2試合も同じオーダーで勝ちました。
3-0で終わってしまったので、またしても私の出番はありませんでした。
第3試合まで少し時間がありましたので、私たちは最終第3試合のオーダーについて話し合いました。
まだ1試合もしていない私が前半に出るべきとの意見と、このままのオーダーで行くべきという意見と2つに分かれました。
しかし私から「このまま行きましょう」と進言しました。
一番の理由は、せっかく良い流れで来ていたので、わざわざ流れを変える必要はないと思ったからです。
チームの他のメンバーも同じような考えもあったらしく、お前がそう言うのならと、すんなりと決まりました。
結果は正解で、第3試合も3-0で勝つことが出来て、私たちのチームは優勝したのです。
これで全国大会に進めます。
今までの私たちだったら・・
私はチームの一員に過ぎませんが、今回の経験を通じて、チームとしての成長を感じました。
エースNさんの頑張りが大きいのですが、個の力を活かしつつチーム全体として今何をすべきかを、全員が分かっていた気がするのです。
それは、
・何としても初戦に勝って勢いに乗ること
・優勢になっても集中力を切らさないこと
・今出来ることを最後までやり切ること
でした。
「もう一度全国大会に行こう!」
根底にはその想いが一人一人にありました。
チームとしての勝利を優先する気持ちがあったのです。
今までの私たちだったら、この様には考えなかったと思います。
「せっかく試合に来たのだから」と言って、メンバー全員が一度は出番があるようにオーダーを組もうとしていたはずです。
第3試合の対戦相手のオーダーを読み、変えた方が勝ち易いのであれば、迷わず変えていたと思います。
このまま行った方が良さそうだ、今回はそう判断したのです。
勝っている時は、その流れを維持する。
敢えてオーダーも変えない。
団体戦を戦う上で大切なことだと思います。