怪我に学ぶ
私の肘の怪我の続報を、今号で皆さんとシェアしたいと思います。
テニス肘
以前にも書きましたが、私はテニス肘になってしまいました。
原因は、自分の筋力の衰えとラケット全体の重量のバランスでした。
年齢を重ねると共に、どうしても筋力は低下していきます。
にも関わらず、総重量の重たいラケットを振り回してプレーしていました。
当時はどうしてもそのラケットとラバーの組合せに挑戦したかったし、肘の故障などは思いもしなったのです。
試合では夢中になっているので、少々の違和感があってもそれと気付かずにプレーしていました。
試合後にやけに肘が張って痛い感じがするので、よくよく調べてみたらテニス肘だったというわけです。
自分で出来るマッサージも動画で調べたり、原因も探ったりしました。
結論は、肘に負担がかかる動作のやり過ぎが原因で、対処方法としてはよく休ませることでした。
そこで、思い切ってラバーを軽いものに変え総重量を200グラム前後から180グラム以下に減らしてみました。
お陰様でこの効果は抜群で、練習直後の肘の痛みが全く無くなりました。
しばらくこれで様子を見ようと、その時に決心しました。
やはり一筋縄ではいかない
ところが物事はそんなに単純ではなく、そうは問屋が卸してくれませんでした。
練習後、しばらくすると鈍い肘の痛みがジンジンとぶり返すのです。
以前と同じ様な、
・練習直後に来るのではない
・また以前ほどひどい痛みではない
にせよ、やはり痛みが消えていないのです。
ラケットの重さではなく根本的な原因があると思わざるを得ませんでした。
怪我は多くの場合、身体の弱い所に出ます。
だとすると、年齢と共に起きる筋力の低下が考えられます。今回は肘に出た、と。
もう一つは、フォーム全体に力が入っていることかと思いました。
私のフォームはまだ力みがあってぎこちないのです。
下半身を安定させ、上半身はリラックスする体勢が常に取れる様にトレーニングしていかなければならないと感じました。
それと同時に脱力したフォームを身に付けることが重要だと思いました。
本当に力を入れるべき一点にのみ力が入り、あとは完全にリラックスしているフォームが私の理想です。
おそらくこれらは連動していて、練習を積んだ結果、ある時にすべてが出来ているものと思われます。
卓球の練習の中でリラックスを意識すると同時に、下半身を鍛えるトレーニングや、ストレッチ、身体のケアをバランスしながら取り組んでいく事で、しなやかで強い身体が出来上がって来るはずです。
「これは何かの警告」と捉える
45年卓球を続けてきて、今までも怪我に苦しむことは沢山ありました。
中学時代の膝のオスグット病から始まり、腰の痛み、手首の故障、アキレス腱断裂と短期的なものから長期的なものまで、怪我と上手く付き合いながら選手生活を送って来たように思います。
今回の怪我も、天からのありがたい警告と捉え、自分自身を変えて行かなくてはならないと思いました。
怪我は自分を変えるチャンスなのです。