今できること、今やるべきこと
あなたは週に何日、練習していますか?
そして、それぞれの日にどんな練習をしていますか?
自分で自分に同じ質問をしてみて、はたと思い当たったことがありました。
今回は自省も含めて、練習内容を考えてみたいと思います。
【私の普段の練習】
毎週決まった曜日、時間に、連絡を取り合って練習場に向かいます。
私と同じ所属チームの中でも、よく練習に来る人、たまに練習に来る人、ほとんど来ない人と人それぞれです。
社会人で仕事や家庭がある以上、それは致し方ないことだと思います。
私の場合、1回につき約2時間弱の練習です。
主な練習メニューは以下の通りです。
- 準備体操
- フォア打ち
- フォアドライブ対ブロック(交互)
- ショート打ち対バックショート(交互)
- 課題練習(交互)
- ゲーム練習(2回に1回、全員)
5.課題練習の時に、フットワークや、私の場合はフォア&バックのカットや、システム練習を行います。
およそ5~10分ずつぐらい、練習相手に注文をつけて自分の課題を練習します。
練習相手はその時に決まることが多いので、あらかじめ、Aさんだったらこの練習を、Bさんだったらこの練習をと考えています。
経験的に思うのは、練習相手の得意なところと練習すると、練習効率が良いということです。
この様に、練習相手により内容を変えるやり方と、どんな相手にも同じ練習をするやり方の2パターンがあります。
例えば、カットの練習です。
相手のカット打ちの球質は、練習相手により全然違います。
これに対応することで、カットに柔軟性が出るのです。
これは試合でも大いに効果を発揮します。
但し、自分の基準が崩れている時にこの方法で練習をやると逆におかしくなるので注意が必要です。
そういう時は、一番自分の調子が出る相手とみっちりカットの練習をして、自分の中に基準をしっかりと作る方が先決です。
【それは今やるべき練習か】
私は試合の直前まで、前述の練習メニューをこなしている時がありました。
その試合では私はダブルスにでることがあらかじめ分かっていました。
それにも関わらず、普段と同じ練習メニューを惰性でこなしていたのです。
5.課題練習のところで、ようやくダブルスの練習を始める、といった感じでした。
これではいけません。
試合から逆算して、試合で使う技術を主に練習すべきです。
ダブルスの場合、サーブ・レシーブが鍵になりますし、思い切り強打が出来るシーンは滅多になく殆どが繋ぎボールになります。
特に一緒にペアを組むパートナーとのコンビネーションが重要になって来ます。
そうならば、シングルスの練習は早々に切り上げ、パートナーとペアを組んだ上での繋ぎボールの練習をすべきです。
練習では、強打したくなるボールも我慢して回転を掛けることに集中してパートナーに繋ぐのです。
ペアとしてのラリーの粘り強さは、こういう練習に時間を割かないと一朝一夕には身に付いていかないものです。
その後、サーブ・レシーブから始めて、同様に粘り強いラリーを引けるようになるための練習をします。
ダブルスの例を挙げましたが、要は「それは今やるべき練習か」を常に意識して練習すべきだということです。
試合から逆算することがキーになります。
【今できることの練習になっていないか】
これまで述べてきたことは、あくまで「今自分にできることの練習」なのです。
言い換えれば、自分の調子を出す練習です。
これはこれで大切なのですが、それだけでは片手落ちだと私は思います。
本当の練習とは、一体何でしょうか。
それは「今まで自分ができなかったことを、できるようになるようにすること」です。
新しい技術を覚える、などはこれに該当しますよね。
練習メニューをがらりと変えて、集中的に時間を使わないと、新しい技術はなかなか身に付きません。
まずは自分の感覚を掴むところから始めて、だんだん難易度を上げて行く方法が良いと思います。
最終的には試合で、しかも緊張した場面で使えるようになって、本当に身に付いたと言えるでしょう。
新しい技術を覚えるには、多球練習が出来る環境が望ましいです。
自分にとって必要な新しい技術は何か。
これを考えるのも、逆算の考え方です。
自分が将来なりたい戦型スタイルがあって、それに必要な技術を採り上げるのです。
ただ流行りの技術をやるのではないです。
新しい技術を、ある程度覚えたら、今度は試合でどんどん使って行きましょう。
多少失敗したとしても、リスクを恐れずに挑戦すべきだ、と私は思います。
失敗したら反省してまた挑戦するのです。
その繰り返しから、徐々に本物に近づいていくのです
勇気を持って挑戦あるのみです!