張一博選手の台上フリック
私は卓球を続けて40年以上になりますが、未だに卓球が楽しくて仕方がありません。とても幸せなことだと思っています。
もしかしたら、今までで一番楽しんでいるかも知れません。
ある程度、自分の卓球スタイルというものが出来上がっていたのですが、まだまだ改良の余地があり、付け加えている所だからです。
カットマンからオールラウンダーへの転身の過程で、攻撃技術を磨いていますが、用具を弾む性質のものにしてから実に楽しいです。
是非覚えたい!と思う技術の一つに、台上フリックがあります。
先日、お手本になる動画を見つけましたのでこれをご紹介しつつ、私の気付きを皆さんと共有したいと思います。
【張一博選手の台上フリック】
私が見つけたのは、張一博選手が技術指導する内容の動画です。
張一博選手は琉球アスティーダの監督で、選手としても一流です。
フリックにも色々やり方があり、張選手のフリックを紹介していました。
一般的なフリックは頂点(3番)を、下から上に擦りながら弾くように打ちます。
張選手は「手首を使うのが下手なので」と謙遜していましたが、一般的なフリックはどうしてもマスター出来なかったそうです。
いや、実際にやっている動画を観ると、全く申し分ないフリックに私には思えます。
おそらく一流選手同士では、通用しないレベルということなのでしょう。
そこで張選手は、敢えて頂点過ぎ(4番)を捉えた独自のフリックを磨いたそうです。
これが、
・速く(ミートが強い)、
・重く(ナックルで飛ぶ)、
・どちらに来るか分からない(工夫)、
のです。
コツは、
・頂点過ぎ(4番)で捉える
・ヘッドを遅らせてやや撫で気味に打つ
の様です。
動画の中で張選手が、アシスタントの選手(この方も上手!)に指導しますが、みるみる上達します。
観ている私も、なんとなくこのフリックがマスター出来るような気になって来るから不思議です。(そんな甘くない!笑)
【覚えたい!と思った理由】
動画を観ていて、この技を覚えたい!と強く思いました。
レシーブ、ダブルス、カットからの反撃と、色々なシーンで使える技術だからです。
そして頂点過ぎ(4番)を捉えるところが、カットプレーと親和性があります。
これならツッツキと見せかけて打つことも出来るかも知れません。
浮いたストップを狙い打つというカットからの反撃を考えた場合、バックハンドの方が打ち易いのですが、フォア前が弱点になっていました。
フォア前に浮いた時には、フォアハンドでドライブするには上体が突っ込み過ぎますし、リスクを冒して回り込んでバックハンドで決めに行くしかありませんでした。
それをこの台上フリックを覚えることで攻撃の選択肢を増やすことに繋がります。
【気付いた点】
冒頭、私は卓球が楽しいと述べました。
目標があり、それに向けて練習していて、少しずつですが上達している実感が感じられているからです。
一流選手はとても高いレベルの中で少しでも上を目指して努力していて、日々試行錯誤しています。
私は一流選手には遠く及ばないけれども、それでも私のレベルで出来ることが、まだまだ沢山あることに気付きました。
上を目指して努力するという点では、一緒なのです。
理想のプレーをしている自分の姿を心に描き、ワクワクする気持ちを持ちながら、昨日の自分を越えて行こうと思っています。