ピッチ勝負に勝つ基礎技術
世界選手権大会で2度の銅メダルを獲得し、
オリンピックにも2度出場している藤沼コーチは、
「基礎技術」と「プレースタイル」の2点から、
女子選手が目指すべきスタイルについて教えてくれました。
今回は、そのうちの1つである、女子選手の基礎技術について
男子選手とくらべながら、ご紹介します。
① 女子選手が身につけるべき基礎技術
まず、大切になるのが、基本姿勢や立ち位置などの「打つ前の準備」です。
よく卓球では、「男子はパワー勝負」、「女子はピッチ(速い展開)勝負」と言われます。
実際、男子の試合を見てみると、前での戦いはもちろん、台から後ろに下げられたときでも
挽回できるような位置に構えている選手がたくさんいます。
しかし、ピッチ勝負を制することが勝敗に直結する女子では、常に前で戦えた方が
有利になりますので、できるだけ後ろに下げられることは避けなくてはなりません。
では、どうすれば速い展開の中、常に前で戦えるのか?
ここでポイントになるのが、足の裏の親指、小指、カカトの3点でバランスよく構えること。
このように構えることで、ブレない下半身で速いピッチの展開にも対応できるようになります。
そして、次に大切になるのが、スイングです。
たとえば、パワーのあるボールや回転量の多いボールを打とうとしたとき。
男子なら持ち前の筋力を使うことで、簡単に威力のあるボールを打つことができます。
しかし、体格が小さく、筋力の弱い女子選手は、力任せに打ったところで
なかなか威力のあるボールを打つことができません。
では、女子選手は、どうやって威力のあるボールを打てばいいのか?
答えは、「柔軟性」を使うこと。
一般的に女子選手は筋力が弱いぶん、男子選手よりも高い柔軟性があります。
柔軟性を活かせれば、体をバネのように使ってボールを打つことができます。
この打ち方を覚えれば、筋力の弱い女子選手でも、パワーのあるボールや
回転量の多いボールを楽に打てるようになるのです。
また、男子のように大きく振りかぶって打つとスキが生まれやすいので、
できる限りムダな動きを取り除き、コンパクトに振れることも大切になります。
以上のように、体格、筋力、スピード、身長など
身体的特徴に差がある男女では、身につける基礎技術(打ち方)も大きく変わります。
それに伴い、プレースタイルも、もちろん男女では違ってきます。
また、使用するラバーも裏ソフトと表ソフトでは
試合で使うべきスキルのチョイスや打ち方も変わってきます。
今回、藤沼コーチが伝授する
「女子アマチュアプレーヤーのためのフォアハンド上達法」を学ぶことで、
・試合に出ても、自信を持って楽に戦える
・体への負担が減ることで、ケガのリスクが低くなる
・フォアハンドのミスが減り、得点力がアップする
・裏ソフトラバーでも表ソフトラバーでも狙ったコースに正確に打てるようになる
・相手のボールを利用して、有利に試合を勧められる
・ハイピッチな展開になっても打ち勝てる
など、たくさんのメリットを手にすることができます。
近日、女子アマチュアプレーヤー専用上達法の全貌を初公開します。